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Windows 10 Insider Previewの新しいISOが公開、Build 17738

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Windows 10 Insider Previewの新しいISOファイルが公開されました。

次期バージョンであるRS5のBuild 17738です。

新たなISOファイル

今回公開されたのは、次期バージョンであるRS5のBuild 17738です。

ダウンロードする場合は、必ずWindows Insider Programに参加しているMicrosoftアカウントでサインインしてください。

選べるエディションは3種類ありますが、通常は「Windows 10 Insider Preview - Build 17738」を選択します。

Windows10-Insider-Preview-ISO-Build17738-01

エディションと言語を選択して「Confirm」をクリックします。

Windows10-Insider-Preview-ISO-Build17738-02

ダウンロードリンクが表示されます。今回は32ビット版も用意されています。

ダウンロードリンクの有効期間は24時間です。

Windows10-Insider-Preview-ISO-Build17738-03

 

頻繁に更新される理由

前回のBuild 17713のISO公開から、そう時間も経たずに新しいビルドの公開となりました。これは更新頻度が上がったのではなく、不具合対策のためでしょう。

Build 17713の時もそうですが、あるビルドに問題があり、それ以上のビルドにアップデートできなくなる現象が度々発生しています。

フィードバックHubにも報告は上がっているのですが、Microsoftからの回答はありません。その代わりとしてのISOの公開なのでしょう。

Windows 10 バージョン1803からInsider Previewに切り替えることもできますが、こちらのISOを使っても良いでしょう。

なお、Windows 10 Insider PreviewはBuild 17738の後、17741、17744と更新され、最新のビルドは8月24日公開のBuild 17746となっています。

 

まとめ

もう機能の追加は無く、殆どがバグ修正ですので、RS5の完成も近いでしょう。


Bluetoothヘッドホンアンプとして生き残りをかけたウォークマンNW-A50シリーズ発売

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ハイレゾ入門機であるWALKMAN Aシリーズの新型が10月6日に発売されます。

A40シリーズではUSB DACとしても使えましたが、A50シリーズは「Bluetoothレシーバー機能」を搭載し、Bluetooth DACとでも呼べるものとなりました。

ウォークマンA50シリーズ

(Amazon)
ソニーのハイレゾ入門機であるウォークマンAシリーズの新機種が2018年10月6日に発売となります。

販売形態は5種類で、

  • NW-A55:16GB、本体のみ、5色、約22,000円
  • NW-A55HN:16GB、ノイズキャンセリング・ハイレゾ対応専用ヘッドホン付属、5色、約29,000円
  • NW-A56HN:32GB、ノイズキャンセリング・ハイレゾ対応専用ヘッドホン付属、5色、約34,000円
  • NW-A55W:16GB、ワイヤレスステレオヘッドセット(WI-H700)付属、5色、約40,000円
  • NW-A57:64GB、本体のみ、ブラックのみ、約37,000円

となっています。

色は、左から、トワイライトレッド、ペールゴールド、グレイッシュブラック、ムーンリットブルー、ホライズングリーンとなっています。

WALKMAN-NW-A50-01

 

ウォークマンA40シリーズからの変更点

NW-A40シリーズから、いくつかの変更点があります。

 

ボディの変更

A30、A40シリーズはアルミ板を「コ」の字に折り曲げて組み合わせたような非常に安っぽいボディでした。私の購入したNW-A35など成型不良なのか角が尖った状態でした。

A50シリーズではZX300シリーズのような「削り出しアルミキャビネット」に変更されています。

そのため角が無く、持った時の感触が良くなっています。

また、側面ボタンも大きくなり操作し易くなっています。

 

プロセッサーの改良

通常音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」機能にAI技術を搭載したことで高音域での性能がアップしたとのことです。

また、新開発の「バイナリプロセッサー」によりアナログレコード特有の音色などをDSP技術で再現できるようになったとのことです。

 

対応フォーマット

種類に変更はありませんが、FLAC、WAV、Apple Lossless、AIFFについては対応サンプリング周波数が192KHzから384KHzに上がっています。

 

Bluetoothレシーバー機能

A40シリーズにはウォークマンをUSB DACとして使う機能が搭載されていましたが、A50シリーズにはそれに加えて、Bluetoothを利用したBluetooth DACとでも呼ぶべき機能が搭載されています。

簡単に言えばウォークマンをBluetoothヘッドホンとして使用する機能です。

受信時に使えるコーデックはSBC、AAC、LDACです。

なお、送信時(Bluetoothヘッドホンを使う時)に使えるコーデックはSBC、aptX、aptX HD、LDACとなっており、受信時と送信時で使えるコーデックが異なります。

aptx、aptX HDが送信で使えて受信で使えないはずはありませんので、LDACを普及させるためのSonyの戦略による制限と考えられます。

 

注目機能「Bluetoothレシーバー機能」

今回の一番の目玉機能は「Bluetoothレシーバー機能」でしょう。

音楽を聴く場合、従来はウォークマンなどの音楽プレーヤーで聴くのが一般的でしたが、ハイレゾと定額音楽配信サービスの普及により二極化してしまいました。

すなわち、ハイレゾなど高音質で音楽を楽しむ層はWM1シリーズやZXシリーズに代表される高級機に、カジュアルに定額音楽配信サービスを楽しむ層はスマートフォンに、二極化したということです。

そのためウォークマンAシリーズやSシリーズなどの普及製品にいくら高音質技術を搭載しても売れなくなってしまいました。

対策としてウォークマンA40シリーズではUSB DAC機能を搭載しました。これは「どこでも気軽に音楽を聴ける」というウォークマンの基本コンセプトから外れていますが、PCにUSB接続することでウォークマンの高音質技術を活かすことができました。

ウォークマンA50シリーズでは、更に進めて定額音楽配信サービスを利用するスマートフォンユーザーを取り込もうとしています。

 

定額音楽配信サービスは、どんなスマートフォンでも聴ける反面、専用のアプリでしか再生できないという制限があります。

自分の好みに音質を変えたいとか、更に高音質で聴きたいと思っても専用アプリにその機能が搭載されていなければ諦めるしかありません。

 

そこでウォークマンA50シリーズに搭載された「Bluetoothレシーバー機能」を使ってスマートフォンとBluetooth接続することで、ウォークマンA50シリーズはBluetoothヘッドホンとして機能します。

この時、ウォークマンA50シリーズに搭載された「DSEE HX」、「クリアオーディオプラス」、「イコライザー」、「VPT」、「バイナリープロセッサー」などが使えるため、定額音楽配信サービスの楽曲を自分好みに調節したり、より高音質で聴くことができます。

 

接続できるコーデックはSBC、AAC、LDACの3種類です。

音楽を聴けるスマートフォンは必ずSBCには対応しています。

そしてiPhoneの場合はAACで接続します。

Sonyのショールームでは展示が始まっており、これはiPhone 7 Plusから接続した画面です。AACで接続しているのが確認できます。

WALKMAN-NW-A50-02

対応プロトコルではLDACが一番高音質で送信できるのですが、LDACはSonyの独自プロトコルですので、現状で使えるのはXperiaぐらいでしょう。

 

実際に聴いてみると結構広い範囲で音質を調整できます。音楽は同じ楽曲でも、その日の気分で音質を変えてみたいことがあるのですが、この機能は意外と使えるように思えました。

 

A40シリーズのアップデートは無し

今回ウォークマンA50シリーズで搭載された「Bluetoothレシーバー機能」と「バイナリープロセッサー」は、WM1シリーズとZXシリーズではアップデートで対応するそうです。

しかし、A40シリーズのアップデートについては何も発表がありません。

どうもベースのソフトウェアは同じでもA50シリーズのプロセッサーはA40シリーズより性能が上がっていて、A40シリーズはソフトウェアのアップデートに対応できない可能性があります。

また、対応サンプリング周波数が上がったのもプロセッサーの性能向上によるものと考えられます。

 

まとめ

写真で見た外観はウォークマンA40シリーズとあまり変わりは無いのですが、内部的には結構変わっているようです。

「定額音楽配信サービス」を聴いていて音質に不満があるなら、検討してみるとよいでしょう。

 

iOS 12配信は9月18日早朝、新型iPadは発表されず

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9月12日に行われたAppleの新製品発表会でiOS 12の配信は9月18日と発表されました。

うわさ通り、iPhone XS/XS Max/XRが発表されましたが、iPad Proの発表はありませんでした。

iOS 12のリリースは日本時間で9月18日 AM2:00

9月12日、日本時間で9月13日の午前2時からAppleの新製品発表会がありました。

その中でApple Watch Series 4、iPhone XS/XS Max/XRというハードの発表があり、iOSのリリース日程についても発表がありました。

Apple-iOS12-Release-01

スライドにあるように9月17日、日本時間で9月18日(火)の午前2時ぐらいからです。

 

アップグレード対象機種はiOS 11と同じ

今回のアップグレードでは切り捨てが無いそうです。

すなわち、iOS 11にアップグレードできる以下の機種が、iOS 12にアップグレード可能です。

  • iPhone
    • iPhone XS
    • iPhone XS Max
    • iPhone XR
    • iPhone X
    • iPhone 8
    • iPhone 8 Plus
    • iPhone 7
    • iPhone 7 Plus
    • iPhone 6s
    • iPhone 6s Plus
    • iPhone 6
    • iPhone 6 Plus
    • iPhone SE
    • iPhone 5s
  • iPad
    • iPad Pro 12.9インチ(第2世代)
    • iPad Pro 12.9インチ(第1世代)
    • iPad Pro 10.5インチ
    • iPad Pro 9.7インチ
    • iPad (第6世代)
    • iPad (第5世代)
    • iPad Air 2
    • iPad Air
    • iPad mini 4
    • iPad mini 3
    • iPad mini 2
  • iPod
    • iPod touch (第6世代)

iOS 12の詳細についてはこちらのサイトで紹介されています。

 

ホームボタン廃止による問題

今回、iPhone XS/XS Max/XRが発表されたことで、今後の製品でのホームボタンの廃止は決定したようです。

実際、iPadではホームボタンはありますが、ホームボタンを使わなくてもiPhone Xと同じように操作が可能です。

Apple製品は説明書を読まなくても、何となく触っているだけで操作を覚えてしまえる分かりやすい製品でした。

ところが、画面の外から指をスライドさせて開くコントロールセンターなどを搭載してしまったことで、人に聞かないと操作できない難しい操作となってしまいました。

表示されていないものを見つけ出すのは非常に困難なのです。

そして極めつけはホームボタンの廃止です。

親にiPhone Xの操作を教えてもできないような気がします。アクセスビリティで対策はできると思いますが、表示されていないものを見つけ出させるような操作系だけはiOSの欠点だと思います。

 

iPad Proの発表は無し

期待されたiPad Proの新製品は発表されませんでした。

うわさではiPhone Xのようにホームボタンが無くなったベゼルの狭いボディになるとのことです。

画面が大きいiPad Proはわざわざノッチを設ける必要は無いようで、iOS 12のアイコン画像からノッチが無いことが判明しています。

昨年の第2世代iPad Proにはがっかりさせられましたが、今年は期待できます。

 

まとめ

とりあえず、iOS 12のリリースは9月18日ですので、バックアップを取って待ちましょう。iPad Proの新製品についても、いろいろとうわさが出ていますので、期待できると思います。11月ごろには出て欲しいです。

ただし、iPhoneもiPadも買う時期については注意が必要です。

海外大手銀行の予測では来年の為替相場は95円だそうです。長引くようなら価格改定もありうるので、分割で購入すると後悔する可能性があります。

新型ミューズ ノータッチ、本体の構造と旧型との違い

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ミューズ ノータッチ本体が壊れたので新しいものを購入したところ、新タイプが届きました。

旧タイプより分解は難しく、修理は考えず、交換、または買い替えた方がよいでしょう。

新型ミューズ ノータッチ泡ハンドソープ

ミューズ ノータッチ泡ハンドソープは2012年から販売されている薬用ハンドソープです。

製品のばらつきが大きく、すぐに壊れる場合と長く使える場合があります。私の場合は1,2台目はすぐに壊れてしまったのですが、3台目は数年使えていました。

しかし機械ですので経年劣化によるものか「バキッ」と大きな音がして泡にならないだけでなく、ミューズが全く出なくなってしまいました。

仕方ないので新しいものを発注したところ、新型のミューズ ノータッチ泡ハンドソープが届きました。

ここでは、その構造と分解方法について説明しますが、修理はできないと考えてください。

なお、旧タイプについては、こちらの記事を参照願います。

 

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外観

以下、説明に使うミューズ新型ノータッチ泡ハンドソープ本体の写真は「キッチン用」で銀色のものですが、白色の通常用と構造は同じです。

正面からの外観です。左が旧型(白色)、右が新型(銀色)です。

新型は高さが低くねってボトルを隠す部分も少なくなり、ボトルの交換時期が分かりやすくなりました。

New-Muse-No-Touch-01

旧型には日本語で「ミューズ」の表記がありますが、

New-Muse-No-Touch-02

新型には表記がありません。日本以外でも販売を始めたのかもしれません。

New-Muse-No-Touch-03

赤外線LEDは旧型では右側に、

New-Muse-No-Touch-04

新型では左側に付いています。

New-Muse-No-Touch-05

旧型は背面に電源スイッチがありますが、新型は背面にはありません。

New-Muse-No-Touch-06

新型の電源スイッチは底面にあります。

New-Muse-No-Touch-07

旧型はシンクの端など設置面積が狭い部分でも置けるように4本足で支えていますが、

New-Muse-No-Touch-08

新型の底面は平らになり、全体で支えています。

New-Muse-No-Touch-09

ボトルの形状は変わっていませんので、ボトルの差し込み部分は大きくは変わっていません。

New-Muse-No-Touch-10

New-Muse-No-Touch-11

電源は、旧型は単3電池が4本の6V駆動でした。防水用のオーリングも底面全体となっています。

New-Muse-No-Touch-12

新型は単3電池が2本の3V駆動となりました。制御用LSIの駆動電圧が下がったためと思われますが、泡の出かたからみてモーターのトルクも下がっているように思えます。

駆動部分は本体内に一回り小さいユニットとして組み込まれています。

New-Muse-No-Touch-13

防水パッキンは底面の蓋側にあり、電池ボックスと電源スイッチを防水にしています。

New-Muse-No-Touch-14

 

分解手順

新型を分解するには本体底面の蓋を外して、駆動ユニットと本体の隙間の左右の部分を見ます。

New-Muse-No-Touch-15

奥に爪で引っかかっている部品が見えます。また、その横に丸い支柱が見えます。

New-Muse-No-Touch-16

引っかかっている部分はボトルが抜けないように押さえるこの部分です。

New-Muse-No-Touch-17

構造的には、この図の赤い部分となります。

爪をずらして引き抜けばよいのですが、工具が入らないほど狭いことと、分解は考えられていない構造のため、破壊せずに外すことは困難です。

ただし、外さなくてもネジの上あたりに穴を開ければネジを回せるでしょう。

New-Muse-No-Touch-51

図の赤い部分を外すとこのようにネジが見えますので外します。

New-Muse-No-Touch-18

ネジを外すと上部を引き抜くことができます。先端部分は3か所に爪がありますので注意して外します。

赤外線LEDはボンドで接着してあるだけでなく、はめ込まれています。

New-Muse-No-Touch-19

赤外線LEDとミューズが出てくるパイプを持ち上げて、駆動ユニットを底面に押して引き抜きます。

New-Muse-No-Touch-20

このとき、前面の赤外線センサー窓が引っかかるので、押し込みながら駆動ユニットを下側に引き抜きます。

New-Muse-No-Touch-21

 

内部構造

左側が旧型、右側が新型です。非常にコンパクトにまとまっていることが分かります。

しかし、泡を作る構成自体は変わっていません。

New-Muse-No-Touch-31

New-Muse-No-Touch-32

New-Muse-No-Touch-33

全体的に部品が小さくなっていますが、パイプも若干細くなっています。そのため出口でミューズが固まると真っ直ぐに出なくなります。

New-Muse-No-Touch-34

ここまで分解できれば修理は可能かもしれませんが、本体を壊さず分解すること自体が難しいでしょう。

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泡にならない場合は空気の流れを調べる必要がありますが、空気用のピストンの吸排気弁はこの部分にあります。ピンクの部分が吸気口と思われます。

New-Muse-No-Touch-43

 

まとめ

新型ミューズ ノータッチ泡ハンドソープ本体は、組み立てやすくなっていますが、分解は難しくなりました。

目安として、購入後、添付の電池を使い切る前に泡で出なくなったりした場合は、ボトル裏面に記載されている「お客様相談室」に問い合わせた方がよいでしょう。

それが面倒だったり、購入後十分に使えたと思う場合は、買い替えた方がよいでしょう。本体の実質価格は700円程度ですから。

 

SurfaceシリーズのWindows 10 バージョン1803の回復イメージの配布が始まりました

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新しいSurface ProやSurface Laptopなどの回復イメージの新しいバージョンが公開されました。

まもなく「Windows 10 October 2018 Update」がリリースされますが、今回配布が始まったのは「April 2018 Update」です。

回復イメージが更新されるMicrosoft Surfaceシリーズ

通常、メーカー製パソコンの回復イメージはパソコンのディスクに格納されており、メーカーのサポートページなどからはダウンロードできません。

サポートレベルが高いメーカーでは回復イメージが配布されている場合もありますが、その場合でも発売された時点の回復イメージから更新されることはありません。

Microsoft Surfaceシリーズの場合は特殊で、回復イメージが更新されます。

通常、メーカー製パソコンはクリーンインストールができませんが、Microsoft Surfaceシリーズについては新しい回復イメージで復元することによりクリーンインストールしたのと同じ効果が得られます。

すなわち、アップデートを繰り返すことで不安定になったパソコンを回復イメージで復元することいより安定させることができるということです。

とは言え、回復イメージが更新されるのはMicrosoft Surfaceシリーズすべての機種ではなく、販売が継続している機種に限られます。

今回、Windows 10 バージョン1803の回復イメージが配布されているのを確認できたのは、新しいSurface ProとSurface Laptopです。Surface Book 2の新しい回復イメージは配布されていません。Surface Studio、Surface Goについては不明です。

 

回復イメージが更新されるタイミング

以前は、回復イメージが更新されるタイミングは不定期でしたが、最近は新しいバージョンのWindows 10がリリースされる直前となっています。

しかし、更新タイミングはWindows 10のリリースタイミングとは関係無いようです。

前回、Windows 10 バージョン1709の回復イメージに更新されたタイミングは、添付されるOfficeの種類がOffice PremiumからOffice 2016に変更になり、製品番号が変わった時期でした。

今回は、近々添付のOfficeがOffice 2016からOffice 2019に変更になることと、10月2日に新製品が発表されることに関係すると思われます。

回復イメージが更新されないSurface Book 2は販売終了なのかもしれません。

 

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回復イメージのダウンロード

Surfaceシリーズ用の回復イメージをダウンロードするにはこちらにアクセスします。

「サインインせずに続行」をクリックします。

Surface-recovery-image-v1803-01

ダウンロードするSurfaceの「シリアル番号」を入力します。「シリアル番号」が分からない場合でもMicrosoftアカウントに「シリアル番号」を登録してあれば上記手順で「サインイン」をクリックすれば登録してあるSurfaceを選択することでダウンロードできます。

「続行」をクリックします。

Surface-recovery-image-v1803-02

ダウンロード可能な回復イメージが表示されます。

これはSurface Laptopの場合ですが、現時点ではWindows 10 バージョン1703/1709/1803の3種類の回復イメージをダウンロード可能です。

必要なバージョンの「回復イメージをダウンロードする」をクリックして回復イメージをダウンロードします。

Surface-recovery-image-v1803-03

ダウンロードリンクをクリックすると「(3) 回復ドライブを作成する」という項目が表示されるので、その指示に従って回復ドライブを作成してから、回復してください。

通常は16GBのUSBメモリーが必要とのことですが、実際には8GBでも使えます。

 

まとめ

アップデートしたことによりSurfaceの調子が悪い場合は、新しい回復イメージで復元してみるのがよいでしょう。

Windows 10 バージョン1809、予告無しで配信開始

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日本時間の2018年10月3日早朝にWindows 10 バージョン1809が予告も無く配信されました。

Windows 10 October 2018 Updateと呼ばれるもので、月初めに配信開始となったことで完成度が高いと思われるかもしれませんが、そうとも言えない理由があります。

Windows 10 バージョン1809配信開始

Windows10-build17763-1-01

2018年10月2日に新型Surfaceの発表に合わせてWindows 10 バージョン1809の配信開始も発表されました。

配信開始日の発表ではなく、配信を開始したという発表です。

通常はInsider Previewの後、Release Previewを経て配信となりますが、今回はRelease Previewがありませんでした。

バージョン番号は最終ビルドが完成した年の下2桁と月2桁を組み合わせたものですので2018年9月、すなわちバージョン1809です。

 

配信は始まっているはずなのですが、私の環境にはまだ配信されていません。

今までだと配信開始発表時点で配信されていたのですが、今回は遅れているようですので、アップデートしたくない場合は「Windows 10 更新アシスタント」のブロックだけでも対策しておいた方がよいでしょう。

既にメディア作成ツールの配信もバージョン1809に変わっており、バージョン1803のインストールメディアの作成は行えなくなりました。

新しいメディア作成ツールで作成したイメージでクリーンインストールした場合、ビルド番号は17763.1となります。

 

安定性に疑問

今回のWindows 10 October 2018 Updateは7月ごろからバグ取りを始めており、何か急いでいるような気がしました。4月のアップデートが4月30日と月末ぎりぎりになったことからの反省かと思ったのですが、違ったようです。

Appleの発表とGoogleの発表の間にSurfaceの発表をぶつけることが決まっていて、それにOctober 2018 Updateも合わせこんだようです。

そのためなのかRelease Previewがありませんでした。

また、October 2018 Updateの目玉だったほずの「Sets」の搭載が見送られています。

「Sets」とはEdgeブラウザーのタブ切り替えで切り替えられるものをEdgeの新しいページだけではなく、ExcelやWordなどのOfficeアプリや他のUWPアプリも切り替えられるようにするものです。

ひとつのウィンドウに関連するアプリをまとめてタブで切り替えることができるので、ウィンドウの重なりを切り替えることが少なくなり、画面をスッキリさせることができます。

Surfaceのスケジュールに無理やり合わせ込んだ感があるので、やはり完成度には疑問があります。

 

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参考情報

Windows 10 バージョン1809のデフォルトの回復パーティションサイズはバージョン1803と同様に500MBです。

Windows 10 バージョン1709以前からバージョンアップする場合は回復パーティションの増殖が起きるかもしれません。

Windows10-build17763-1-02

バージョン1803と同様に「SMB 1.0/CIFS」は無効化されています。削除はされていませんので有効化することで古いNASなどとの通信は可能です。

Windows10-build17763-1-15

ただし、今回「SMB 1.0/CIFS 自動削除」なるものが追加されています。説明には「通常の使用時に以前のSMB 1.0/CIFS プロトコルのサポートが積極的に必要ではない場合、そのようなサポートを自動的に削除します。」とあり、どうにかして使わせないようにしたいという姿勢が感じられます。

「SMB 1.0/CIFS」は今後のバージョンアップで削除される可能性もありますので注意が必要です。

 

新機能

裏ではいろいろ改変が行われていますが、表向きには新機能は「ヒント」アプリで確認できます。

Windows10-build17763-1-03

Windows 10 バージョン1809での新機能は以下の6項目とのことですので、アップデートするかどうかの参考にしてください。

Windows10-build17763-1-04

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1点だけ注意すべき点として「クラウドクリップボード」があります。

沢山のユーザーIDやパスワードを自分の頭ではなくOneNote、Excel、Evernoteなどのアプリで管理していて、そこから張り付けていたりすると危ないかもしれません。

暗号化されているとしても「クラウドクリップボード」はクリップボードに読み込まれたものがすべてクラウドにアップされてしまいます。

細かな設定は「設定」アプリの「システム」「クリップボード」で設定してください。

Windows10-build17763-1-16

 

P2P設定

Windows 10はダウンロードした更新プログラムを削除しません。理由は他のPCへの配信に使うためです。言わばMicrosoftがWindows 10のためだけに用意した「P2Pソフト」です。

以前のバージョンでは設定の深いところに隠されていましたが、バージョン1809では表に出てきました。

「設定」アプリの「更新とセキュリティ」「通信の最適化」を選択します。

Windows10-build17763-1-10

既定ではローカルネットワーク上のPCにしか配信しません。しかし「親のPCのアップデートのために自分のPCのリソースが使われるのは嫌だ」などという場合は、以下の設定をしてください。

「他のPCからのダウンロードを許可する」を「オフ」にします。

「詳細オプション」をクリックします。

Windows10-build17763-1-11

アップロードは行わないはずですが「アップロードの設定」で両方の項目にチェックを入れてスライダーを左端まで動かします。「0」にはできません。

Windows10-build17763-1-12

以上で設定は完了です。

アップロードしているかどうかは「アクティビティモニター」をクリックすると

Windows10-build17763-1-13

どれだけリソースが使われたかを確認できます。

Windows10-build17763-1-14

なお、この設定はWindows 10 バージョン1803/1709にもあり、「設定」アプリの「更新とセキュリティ」「Windows Update」「詳細オプション」「配信の最適化」で行います。

 

注意

Windows 10 Proでは延期設定をすれば当面は安全ですが、Windows 10 Homeについては、Windows 10 バージョン1803も更新対象となりました。

「10月2日から法律が変わったので、Windows 10 バージョン1803利用者は犯罪者とみなされ、Microsoftに追われることなる」

と言われているような気がしてなりません。アップデートを拒否するならレジスタンスの仲間入りです。

「Windows 10 バージョン1809の機能更新プログラム」も毎月改変されるのでブロックも難しくなり、執拗な強制アップデートも行われます。

何故、Appleのような柔軟なアップデートを行えないのか、Microsoftの暴挙をどうにかして欲しいと思います。

 

まとめ

目新しい機能も無く、不安定になるならアップデートはしたくありません。

Windows 10 バージョン1803もアップデート対象に指定されましたので、環境を壊されたくなければ注意してください。

Acrobat Reader DC 2019でも邪魔な「ツールパネルウィンドウ」「タスクパネルウィンドウ」を消せます

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Acrobat DCもCreative Cloudと同様に西暦をバージョン番号として使うようになり、バージョン2019にアップデートされました。

従来のAcrobat Reader DC 2018と同様に「ツールパネルウィンドウ」と「タスクパネルウィンドウ」は消したままで起動できます。

Acrobat Reader DC 2019

2018年10月2日にAdobe Acrobat Reader DC 2019が公開されました。

Acrobat DCもCreative Cloudと同様にサブスクリプションでの販売にいこうしたためか、Acrobat DCという製品名は変えずに西暦をバージョン番号とするようにしたようです。

Acrobat-Reader-DC-2019-02

従来のAcrobat Reader DC 2018を使っていれば自動的にバージョンアップされて2019になっているはずです。

アップデートされていない場合は、メニューの「ヘルプ」「アップデートの有無をチェック」からアップデートしてください。

Acrobat-Reader-DC-2019-10

 

「ツールパネルウィンドウ」、「タスクパネルウィンドウ」の消し方

設定方法は従来と同じです。既に設定してあればアップデート後も引き継がれます。

ただし、アップデート直後は「ツールパネルウィンドウ」が表示されるので閉じてください。

Acrobat-Reader-DC-2019-03

設定を行っていない場合は、以下の手順で設定してください。

メニューの「編集」「環境設定」をクリックします。

Acrobat-Reader-DC-2019-04

分類の「文書」を選択して「ツールパネルの現在の状態を記憶」にチェックを入れて「OK」をクリックして閉じます。

これで設定は完了です。

Acrobat-Reader-DC-2019-05

PDF文章と「ツールパネルウィンドウ」の境目の「右三角」をクリックして「ツールパネルウィンドウ」を閉じます。

Acrobat-Reader-DC-2019-06

Acrobat Reader DC 2019では「タスクパネルウィンドウ」が残りますので、右下の矢印にマウスカーソルを合わせると、

Acrobat-Reader-DC-2019-07

「タスクパネルウィンドウを非表示」と表示されますので「右矢印」をクリックします。

Acrobat-Reader-DC-2019-08

これでAcrobat Reader DC 2018と同様に「ツールパネルウィンドウ」を完全に消せます。

以後はPDF文書を開いても「ツールパネルウィンドウ」は表示されなくなります。

Acrobat-Reader-DC-2019-09

 

まとめ

特に変更はありません。

従来通りの設定で「ツールパネルウィンドウ」は非表示にできます。

朗報、Windows 10 バージョン1803インストールメディアの配布が限定的に再開

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Windows 10 バージョン1809は、致命的なバグにより配信が停止しています。

代わりにWindows 10 バージョン1803のインストールメディアの配信が再開されました。

Windows 10 バージョン1809の致命的なバグ

Windows 10 バージョン1809はアップデートするとユーザーのファイルを消してしまうという致命的なバグが発覚しました。

その代わりとしてWindows 10 バージョン1803 (Windows 10 April 2018 Update)の配信が限定的に再開されています。

Windows10-v1803-Media-Delivery-Restart-01

こちらのサイトからダウンロードできます。

Windows 10 バージョン1809の配信は予告無く始まったため、Windows 10 バージョン1803のインストールメディアを作れず困っている方も居られるでしょう。

いつWindows 10 バージョン1809の再配信が始まるか分かりませんので早めにダウンロードしておいてください。

Windows 10のインストールメディアは逐次更新されています。

ツールのバージョンは変わっていませんが、配信当初の4月末にはBuild 17134.1だったものが、最終版はBuild 17134.112に変わっていました。

 

まとめ

今回のように前のバージョンの方が安全な場合もありますので、とりあえず最新バージョンは落としておいた方がよいでしょう。

ISOファイルを作成するか、USBメディアで保存するかです。

ツールだけを落としておいても使えなくなります。


あらためて考えるべきWindows 10 Home の価格の意味、Windows 10 October 2018 Updateのバグとの関係

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Windows 10 Proはいろいろな機能が追加されているからWindows 10 Homeより価格が高い、そう思っていました。

しかし、今回のWidnows 10 バージョン1809の事故を考えると逆なのではないかと思えてきました。

Windows 10 HomeとWidnows 10 Proの違い

Windows 10 HomeとWindows 10 Proの一般的な価格はこのようなものです。

記事執筆時のAmazonでの価格はパッケージ版でWindows 10 Homeが15,778円、Windows 10 Proが24,692円です。

では、その価格差の理由はというと、一般的な概念としては機能的な違いとして、こちらのページで比較されています。

そしてWindows 10 Proでしか使えない機能は、一般ユーザーには不要な機能ばかりなのでWindows 10 Homeで十分と考えられています。

 

Windows 10 バージョン1809での事故

2018年10月2日にリリースされたWindows 10 バージョン1809ではアップデートすることでユーザーデータが消されるという致命的なバグが発覚して配信が停止しています。

十分な検証が行われた結果として正式リリースされたはずのWindows 10 バージョン1809で、何故、バグが見つからなかったのか。

 

Windows 10ではInsider Programというものが実施されており、誰でも正式リリース前のWindows 10 Insider Previewというビルドを試すことができます。

その代わりWindows 10 Insider PreviewをインストールしたPCの診断データは「完全」の状態で収集されるため、普通は通常使用の環境とは別にテスト環境を用意します。私もHyper-V Server 2016上に仮想マシンを作って試しています。

今回のWindows 10 バージョン1809のバグはライブラリーファイルが削除されるというものです。ライブラリーとはミュージック、ビデオ、ピクチャ、ドキュメントなどMicrosoftが用意した既定のユーザーファイルの置き場所です。

iTunesやMusic Center for PCの楽曲などもライブラリーであるミュージックの下に保存されています。

テスト環境ではWindows 10の動作を確認するのがメインなのでライブラリーにファイルを置くようなことはありません。そのためバグに気付いた人が少なかったのでしょう。

 

ところが正式にリリースしたことで一般ユーザーも使うことになりました。一般ユーザーはライブラリーにファイルを置いていますので、バグの発見が可能になったと思われます。

Windows 10 Insider Programでも見つからなかったバグが発見されたこの状況は、まだ検証が引き続き行われているように見えます。

すなわち、新バージョンのリリース直後から企業向けリリース「半期チャネル」までの期間「半期チャネル(ターゲット指定)」は、一般ユーザーを対象とした広域ベータテストとも言えるのです。

 

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新バージョンリリース直後のHomeとProの違い

Windows 10では新バージョンがリリースされた場合、アップデートは強制です。

ただし、Windows 10 Proの場合は延期設定でリリース直後にアップデートされることを防ぐことができます。

Windows 10 Proを使っていてアップデートされたくない人は、その設定を行っているでしょうから、今回のバグに遭遇した人はWindows 10 Homeのユーザーだと思われます。

 

Windows 10 HomeとWindows 10 Proの違いの別の考え方

Windows 10 Homeにはアップデートを延期する機能がありません。すなわち、広域ベータテストへの参加が義務付けられています

そしてこの期間には今回のようなバグが発生する可能性もあるためWindows 10 Homeを使うということはリスクがあるということです。

何が言いたいかというと、Windows 10 ProはWindows 10 Homeに機能を追加したものではなく、Windows 10 Proが本来のWindows 10であり、広域ベータテストへの参加により発生する損害の代償として、前以って慰謝料分を値引きしたものがWindows 10 Homeであると考えることもできるということです。

Windows10-Home-Price-01

簡単に計算してみましょう。

パソコンの寿命を3年、その間に行われる大型アップデートは最大6回、勝手にアップデートされ作業が中断する時間と前のバージョンに戻す時間を2時間とした場合、パッケージ版Windows 10 ProとWindows 10 Homeの差額は約9,000円、エディションアップグレード価格は13,840円なので、13,840円で計算すると、

  • 13,840円 ÷ 6回 ÷ 2時間 = 約1,153円

となり、Windows 10 Homeを使っているユーザーは時給1,153円で強制的に広域ベータテストをやらされているという解釈もできます。

 

できるだけWindows 10 Proへアップグレードを

このようにWindows 10 HomeはWindows 10というOS自体の安全性という部分でリスクがあります。

Windows 10 HomeからWindows 10 Proにエディションアップグレードを行うには「設定」アプリの「更新とセキュリティ」「ライセンス認証」の「Windowsのエディションをアップグレード」から「ストアに移動」をクリックして、Microsoft Storeで「Windows 10 Proへアップグレード」を購入します。

Windows10-Home-Price-02

ただし、この方法で購入するとアップグレードしたパソコンにWindows 10 Proが紐付いてしまい、パソコンを買い替えるたびにアップグレードしなければならなくなります。

Microsoftの一般向け製品のライセンスの考え方はパソコンに付属しているものか、単体で購入したものかの2種類しかありません。パッケージ版もDSP版も同じ単体購入製品という扱いです。

単体で購入したものはMicrosoftのサポートに連絡して対応してもらう必要がありますが、ライセンスを別のパソコンに移すことができます。

そのためWindows 10 Proを単体で購入すると最初は約25,000円かかっても、パソコンを買い替えた場合そのライセンスを移すことができるので、2台目以降は費用をかけずにWindows 10 Proへアップグレードできます。

 

まとめると、Windows 10 HomeからWindows 10 Proにアップグレードする方法は、Microsoft Storeからアップグレードライセンスを購入する方法と、別途購入したWindows 10 Proのプロダクトキーに置き換える方法の2通りがあります。

どちらの方法でも現状のWindows 10 Homeの環境を壊すことなくWindows 10 Proにアップグレードできます。

別途Windows 10 Proを購入する方法は初期投資は高くつきますが、長期的にはお得にWindows 10 Proを使い続けることができます。

 

まとめ

解釈を変えてもWindows 10 ProがWindows 10 Homeより価格が高いことに変わりはありません。

しかし、Windows 10 Homeを使うことで受ける損害は自分の労力だけでなく、まわりに迷惑をかけることにもなりかねません。特にパソコンが不得手な場合はそれが顕著になります。

Windows 10 Proにしなくとも当サイトで紹介している方法で対策は行えますが、実施するスキル、時間、手間などがアップグレード価格に見合うものか、よく検討してみてください。

Windows 10 バージョン1809、バグの原因と対象者が判明

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Windows 10 バージョン1809で起きたライブラリーの削除問題について原因が判明したそうです。

その内容からバグの影響を受ける対象者と復旧の可能性について説明します。

Windows 10 バージョン1809のバグ

2018年10月2日にリリースされたWindows 10 バージョン1809は、アップデートするとライブラリーのファイルが消えるという問題により、現状は配信が停止しています。

この問題の原因について発表がありました。

ライブラリーを別の場所に移す時に発生した問題に起因するそうです。

詳細は後述しますが、先に重要なことについて説明します。

 

バグの影響を受けるユーザー

バグの影響を受けるユーザーはアップデート前のWindows 10で、次のことを行ったユーザーに限定されます。

  • 「ドキュメント」「ミュージック」などのライブラリーの場所を移したことがあるユーザー

 

「ドキュメント」「ミュージック」などのライブラリーは既定ではシステムドライブに作成されます。

既定の場所のままで使っていると、システムドライブの容量が圧迫され更新プログラムの適用もできなくなることがあります。

そのためこれらのライブラリーは別の場所に移すことができます。

例えば「ドキュメント」なら、「ドキュメント」を右クリックして「プロパティ」を開き、「場所」タブを選択すると、このように別の場所を指定することができます。

Windows10-v1809-bug-02

この機能を知らなかったり、アップデート前のWindows 10で行ったことがなければバグの影響は受けません。

移動させたことがなく、既にWindows 10 バージョン1809にアップデートした人はライブラリーが消えることはありません。

前のバージョンに戻さずそのままWindows 10 バージョン1809を使ってください。

 

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問題の詳細

ライブラリーの場所を移すと、元の場所から新しい場所へファイルの移動が行われます。

この時、何かしらの問題で移動が完了しなかった場合、例えばユーザーが移動をキャンセルしてしまったり、電源を切ってしまった場合、元の場所にファイルが残ってしまいます。

Windows 10のアップデートプログラムはライブラリーの場所を見てユーザー環境の移行を行いますが、移動されずに残ったファイルは移行の対象となりません。

従来は何もしなかったのですが、Windows 10 バージョン1809のアップデートプログラムは、この移動されなかったファイルを不要なファイルと判断して削除するように仕様変更されました。

これが今回の問題の原因とのことです。

そして削除はアップデートの過程で1回だけ行われますので、アップデートしたWindows 10 バージョン1809を使い続けることで更に削除されることはありません。

より正確にはOneDriveへの移動も含めて3通りの問題がありますが、すべてライブラリーの移動に伴うものです。詳細はリンク先の記事を参照願います。

 

実際の問題と復旧の可能性

まず、ライブラリーの移動を行って、ファイルの移動に失敗していれば気付くと思います。

iTunesやMusic Center for PCなら楽曲が見つからずにエラー表示が出るか、ライブラリーの再構築が行われてアルバムリストから消えているはずです。

このような状態で使い続けていても問題無かったのなら、移動に失敗したファイルは実質的に不要と考えられるでしょう。

 

削除されたファイルの復旧については、明確に「削除」と言っていますので、ファイル復元ソフトが有効です。

そして、復元の可能性については、アップデート後の利用状況と復元ソフトの性能次第となります。

 

まとめ

原因は分かりました。そこから推測される被害数は少ないと思われます。

既にアップデートしてしまって心配な方は、前のバージョンでやったことを思い出してここで説明したことに該当するか確認してください。

今日からPS4 Proは5,000円値下げで39,980円(税別)、終息の準備?

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10月12日(金)からPS4 Proが値下げされます。

PS4とPS4 Proのどちらを買うか迷っていたなら、そろそろ買い時かも。

ただし、あまりのんびり考えている時間は無いかもしれません。

PS4 Pro値下げ

PS4-Pro-New-Price-01

2016年11月10日に44,980円(税別)で発売になったPS4 Proですが、約2年経過した2018年10月12日から39,980円(税別)に価格改定となりました。

これまではブラック以外は限定販売でしたが、今後ホワイトも通常モデルとなります。

 

PS4 Proの役割

3Dテレビで失敗したテレビ業界は4Kテレビにかけているのですが、コンテンツがありません。

HDテレビが普及したのもアナログ放送が終了したことが大きいでしょう。

「地上波アナログ」「衛星アナログ」が「地デジ」「BSデジタル」になり、HDテレビが普及したことでDVDレコーダーがBDレコーダーに置き換わり、コンテンツ市場もDVDからBDに移りました。

4Kについても同様で、4Kテレビが売れているとは言っても新BS4K・8K放送が始まっていない現状ではHDテレビの買い替えまでには至っていません。

それでも4Kテレビを売らなければならない各メーカーは、ネット配信などに対応するとともに自社でコンテンツを用意しています。

PanasonicはUHD BDにちからを入れており、2015年11月13日にUHD BDが再生できる日本初のBDレコーダーを発売しています。

一方、UHD BDプレーヤーを作れないSonyは2016年11月10日にやっとPS4 Proを発売できました。

PS4 ProはHD以上、4K未満の解像度で描画したゲーム画面を4Kにアップコンバートしているため「なんちゃって4K」などとも揶揄されています。

性能不足なのか、ソフト開発の関係なのか分かりませんが、それでもSonyにとっては「4K出力ができる装置」というものが必要だったのでしょう。

 

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PS4 Proの終息

基本的に売れているものを下げるバカな企業はありません。今回の値下げは販売台数を伸ばす必要があったためと思われます。

「ホワイトが通常モデルに加わったのにそんなことは無いのでは」と思うかもしれませんが、PS4 Proを構成する何かの部品、例えばCPUの作り置き在庫数と今の販売台数ペースから、在庫を売り切るにはペースを上げる必要があるとの判断ではないでしょうか。

 

上記の通り、4Kテレビを売るためにはPS4 Proは必要なコンテンツだったと思われますが、12月には新BS4K・8K放送が始まります。

12月以降、新BS4Kチューナー内蔵4Kテレビが普及し始め、番組録画のためにBDレコーダーもUHD BDレコーダーに置き換わります。そうなればコンテンツ市場もBDからUHD BDに移るでしょう。

既にSonyはUHD BD再生対応BDレコーダーを発売していますし、PS4 Proでしかプレイできないゲームもありませんので、PS4 Proの役目は終わったと見てよいでしょう。

 

一方、来年には発売すると思われるPS5にとってPS4 Proは邪魔な存在です。ユーザーにPS5への買い替えを促すには分かりやすい図式が必要です。すなわち、

  • HDゲーム --> PS4
  • 4Kゲーム --> PS5

と。

この時、4KゲームができるPS4 Proの存在はPS5を霞ませる原因になりかねません。

したがって、PS5が発売される前にPS4 Proは販売終了になるのではないかと思われます。

もちろん、HDゲーム機であるPS4はPS5発売後も暫くは販売が続くでしょう。

 

PS4 ProがUHD BDに対応しない本当の理由

PS4 ProがUHD BDの再生に対応していないことで、がっかりした人も多いでしょう。

こちらの記事ではUHD BDドライブの開発コストが見合わないとのインタビューを引用しましたが、どうもこの人も嘘をついていたようです。

おそらく、UHD BD対応のドライブを搭載したとしてもUHD BDは再生できるようにはなりません。当時のSonyにUHD BDプレーヤーを作れる技術が無かったからです。

日本での日付ですがSonyのUHD BD再生機器の発売は、Panasonicに遅れること17か月です。

このSony初のUHD BDプレーヤーは2016年9月のIFA 2016で公開していますが、発売までに時間がかかったことから技術的な課題が多かったと思われます。

実際の製品であるUBP-X800が発売されたのは欧州でも2016年3月頃です。

したがってファーム書き換えでUHD BD再生に対応するにしてもPS4 Proの発売から早くても半年ほど先となり、UHD BD再生という付加価値で値段を上げることを断念したと思われます。またはファーム書き換えに必要なフラッシュメモリーサイズも見積もれなかった可能性もあります。

もし対応できていればXbox One Xと同程度の価格になっていたかもしれません。

 

まとめ

PS4 Proの価格が下がりました。

価格性能比では妥当な値段だと思います。

ただし、PS4 Proを買おうと思うのなら、今すぐとは言いませんが、販売終了にならないうちに購入することをお勧めします。

10月30日発表?第3世代 iPad Proの噂のまとめ

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そろそろ発売になりそうな第3世代iPad Proについての噂をまとめておきます。

第3世代iPad Proへの期待

昨年発売された第2世代iPad Proには落胆しました。液晶画面、プロセッサ、カメラが時代に合わせて更新されただけで、物理的なホームボタンもそのまま、3Dタッチも搭載されず、第1世代iPad Proとできることは全く変わりませんでした。

そのためか、第2世代iPad Pro発表直後に値段の下がった第1世代iPad Proは俊足で売り切れました。

そのような状況のため私は買い替えず3年も使っています。いろいろと部品の劣化があり、そろそろ買い替えないとと思っていたところ、非常に買い替え欲をそそる新製品が出るようです。

 

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第3世代iPad Proの詳細

現時点ではあくまで噂ですが、発売直前ですので確度は高いと思われます。この手の噂はGIZMODOが強いです。

 

外観

現物の写真はありませんが、噂を元にレンダリングしたという画像がこちらです。

ソースはMySmartPriceです。より高解像度の画像を見れます。

rumor-of-iPad-Pro-3rd-02

この画像にはいろいろな特徴が反映されていることが分かります。

まず、iPhone Xシリーズと同様にホームボタンが無い狭ベゼルとなっています。したがって、Touch IDが使えませんのでFace ID用のカメラが搭載されています。

しかし、iPhone Xシリーズのように小型化する必要が無いためか、画面を縁ギリギリにせず数ミリのベゼルを設けてそこに組み込んでいます。そのためiPhone Xシリーズのようなノッチはありません。

しかもiPad ProのFace IDは縦画面、横画面のどちらでも認識できるとのことです。

 

側面も特徴的です。

rumor-of-iPad-Pro-3rd-04

これまでのiPad Proのように曲面ではなくiPhone SEのような平らな側面となっています。

裏面の下部に3つのポッチが見えます。第2世代までのiPad Proには側面にあったSmart Connectorが背面に移動するようです。

rumor-of-iPad-Pro-3rd-03

スリープボタンは上部右、ボリュームは右側面上ですが、右側面中央には何かコネクターのようなものがあります。周辺機器接続用のMagnetic Connectorではないかとのことです。

充電や通信用のコネクターは下部中央にひとつですが、LightningコネクターではなくUSB Type-Cになるようです。

USB Type-Cは、PCではUSB 3.1、DisplayPort、Thunderbolt 3などいろいろな機能で使われていますが、iPad ProではHDR対応4K出力のDisplayPortとしても利用できるようです。

カメラは単眼ですがLEDフラッシュは搭載されています。

ケースを見るとコネクターなどの位置も分かりやすいでしょう。

スピーカーは従来通り上下に1組ずつで変わりありませんが、厚さが5.86mmとなるため、ヘッドホンジャックは搭載されないとのことです。

 

仕様

仕様については、大きさは12.9インチと10.5インチの2タイプで解像度は変わらないそうです。

11インチ有機ELモデルの噂もありましたが出ないようです。

モデルナンバーはA1980/A1993でA1876という廉価版iPadの新型も噂されています。

また、A2051という新しいApple Pencilも出るようです。USB Type-Cとなり、充電やペアリング方法が変わりますので従来のApple Pencilは使えないでしょう。

プロセッサはA12X VortexでiPhone XSのA12 BionicのGPU強化版とのことですが、Xが付くとコアの増強も期待されるとのことです。

 

ソフト面ではiOS 11から既にiPhone Xシリーズと同じようにホームボタンを使わずジェスチャーで操作できましたが、微妙にiPhone Xシリーズとは違っていたようです。iOS 12では完全にiPhone Xシリーズと同じに修正されました。

iOS 12にアップデートした時に時刻表示の位置が中央上から左上に移動したので不思議だったのですが、そのためだったようです。まあ、iPad Proにはノッチが無いので中央上を空ける必要はないと思うのですが。

 

発売時期、価格

発売についてはもう少し先のようです。

まず、iPhone XRの出荷後に発表会を開催し、その後となります。発表会は10月30日ではないかとのことですので発売は11月と思われます。

価格については有機ELではありませんのでそれほど高くはならないでしょう。iPhone 8 PlusとiPhone XRの比較から、現状製品とほぼ同程度だと思われます。

 

第3世代iPad Proに買い替えるメリットとデメリット

現状の第1、第2世代iPad Proから買い替える場合のメリットとデメリットについて考えます。

 

メリット

何と言ってもホームボタン(Touch ID)廃止とFace ID搭載です。

冬場、乾燥してくると毎日指紋が変わるのでTouch IDが全く機能しなくて困っていました。手袋も問題でした。その点、Face IDなら問題ありません。

 

Magnetic Connectorと新型Apple Pencilも期待できます。

iPad ProとApple Pencilを使っていて困るのはApple Pencilを固定できないことです。それと充電。いつの間にかApple Pencilの電池が無くなっていることがあります。

Magnetic Connectorに固定してワイヤレス充電もできるなら、とても使いやすくなります。

 

もちろん画面サイズはそのままでベゼルが狭くなりますので大きさも小さくなるのは良いです。

重さに関しては小さくなっても重くなっているiPhone Xシリーズを考えると、軽量化は期待できません。

 

デメリット

すべて買い替えになります。

ケースはもちろんですが、Apple Pencil、追加の充電器、巻き取りケーブルなどすべてです。

特にLightningコネクターのアクセサリーは使えなくなりますので、ケーブル類はUSB Type-Cのものに買い替える必要があります。

Smart Connector接続のキーボードや充電台なども使えなくなります。

 

まとめ

iPad ProとApple Pencilの組み合わせに期待して購入したのですが、Adobe製品のiPadの扱いが酷く、結局、デスクトップ版Photoshopを使うしかありませんでした。

Duet Displayを使ってみましたがWindows 10の大型アップデートで使えなくなり、結局iPad Proでの作業を断念しました。

しかし、来年にはPhotoshop CCのiPad版が出るとのことですので、第3世代iPad Proで再チャレンジしてみるつもりです。

Todo BackupのEaseUSがマスコットキャラクターを募集中

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Windows 10の強制アップデートに備えてフルバックアップが取れる無料ソフトTodo Backup Freeで有名なEaseUSがマスコットキャラクターを募集しています。

EaseUS マスコットのキャラクター 募集キャンペーン

「Windows 10 更新アシスタント」による強制アップデートは困りものです。

強制的にアップデートされてしまい、諦めてそのまま使っていたとします。しかし問題が見つかって前のバージョンに戻そうとしても10日を過ぎていると戻せません。

そんな場合でもアップデート前のバージョンでフルバックアップを取っておけば復旧できます。

フルバックアップはWindows 10の標準機能では不可能ですが、いくつかのサードパーティ製ソフトがあります。EaseUS Todo Backup Freeもそのひとつです。

 

そのEaseUSがマスコットキャラクターを募集しています。

バックアップ系のソフトでマスコットキャラクターを使っているところは珍しいでしょう。

 

キャンペーン期間は投稿期間と投票期間に分かれています。

  • 投稿期間:2018年10月24日(水)~12月9日(日)

ひとりまたはグループで何点でも投稿できます。

EaseUS-2018-Autumn-Mascot-Campaign-02

投稿期間が終了すると投票期間となります。

  • 投票期間:2018年12月10日(月)~12月24日(日)

1日1回投票できます。

EaseUS-2018-Autumn-Mascot-Campaign-03

集計結果の1位がマスコットキャラクターに採用され最優秀賞が贈られます。2位から9位の方には1等賞から特別賞が贈られます。

  • 当選発表:2018年12月25日(火) 12:00

EaseUS-2018-Autumn-Mascot-Campaign-01

募集要項などの詳細はキャンペーンサイトをご覧ください。

EaseUS-2018-Autumn-Mascot-Campaign-04

 

まとめ

投稿期間は1か月半ほどありますので、絵心のある方は投稿してみては如何でしょうか。

第3世代 iPad Pro が11月7日に発売、予約受付も開始

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iPhone 6sの時代の技術のまま進化の止まっていたiPad Proですが、やっとフルモデルチェンジされ発売となります。

現状では世界で最も速いポータブルPCとのことです。

生まれ変わった iPad Pro

2018年10月30日 23時から始まったAppleのイベントでいくつかの新製品が発表されました。

消えるとの噂が出ていたPowerBook Airと、終息させるつもりは無いと明言していたMac mini、そしてiPad Proです。

iPad-Pro-3rd-03

iPad Pro 12.9インチはiPhone 6sと同じ2015年に発表され、その後、9.7インチ、10.5インチとモデルを増やしてきましたが、物理ホームボタンや3D Touchの使えない液晶パネルなど当時の技術ままで進化が止まっていました。

もちろん液晶の色再現性やカメラ、プロセッサーなどの強化は行われましたが、それは時代に合わせて入手可能な部品に置き換えたに過ぎませんでした。

しかし、今回発表されたiPad Proは全く違います。

iPhone 8からiPhone Xへの進化のiPad版とでも言うべき大幅な変更が成されています。

 

まず、発表会で紹介された数字だけ参考にあげておきます。

これまでにiPadシリーズは4億台販売されたそうです。

iPad-Pro-3rd-01

タブレットや2in1も含めたノートPCの世界での販売実績はこのようなものとのことです。単位を聞き忘れたのですが金額ベースだと思います。売れていると言われるMicrosoft Surfaceがこれだけというのも意外です。

iPad-Pro-3rd-02

 

第3世代 iPad Proの詳細

基本的には噂どおりの外観、機能でした。以下、順に説明します。

 

モデル

噂では10.5インチと12.9インチの2モデルとのことでしたが、発表されたのは11インチと12.9インチでした。

11インチモデルは、従来の10.5インチモデルのフレームサイズに収まる最大の液晶サイズにしたため11インチになったようです。

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一方、12.9インチは「大き過ぎる」と嫌われていたこともあり、画面サイズはそのままに、フレームサイズを小さくしたようです。

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12.9インチモデルはちょうどレターサイズとのことです。

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噂されていた有機ELタイプは発表されませんでした。

 

外観

外観も噂どおり、iPhone SEのような側面が平らのものです。ホームボタンはありません。カメラも単眼です。

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側面中央に磁器コネクタがあります。

iPad-Pro-3rd-73

ベゼルはiPhone Xのように極限まで狭くなく、Face IDのカメラなどのセンサーを搭載できる幅は確保されています。そのためノッチはありません。

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厚さは従来より薄い5.9mmで、これも噂どおりです。

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カラー

カラーは「シルバー」と「スペースグレイ」の2色です。

「ゴールド」が無いのは残念です。

 

重さ

重さは10.5インチモデルが468g、12.9インチモデルが631/633gで、セルラーモデルが若干重いです。

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内部配置

この102とは使われている磁石の数だそうです。

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こちらが配置後です。

iPad-Pro-3rd-77

このフレームに

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4つのスピーカーとメイン基板が配置され、

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大きなバッテリーがメイン基板の両側に配置されます。

iPad-Pro-3rd-66

 

Face ID

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縦画面にして両端の環境光センサーは従来と同じです。

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中央にFace ID関係のセンサー類と7Mピクセルカメラがあります。

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また、Siri用のマイクもあるようです。

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iPad ProのFace IDは、縦画面、横画面どちらでも認識できるとのことです。

 

プロセッサー

プロセッサーは従来通り、その世代のiPhoneのプロセッサーを強化したものが搭載されています。

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7nmプロセスとのことです。

インテルの10nmプロセスにあたり、インテルは立ち上げに苦労しているようですが、iPhone XSの状況を見る限り供給には問題無いと思われます。

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トランジスター数は100億個とのことですが、多すぎてピンときません。

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GPUが7コア、CPUが8コアとのことで、iPhone XSのA12 BionicのGPU 4コア、CPU 6コアより強化されていることが分かります。

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第2世代iPad Proに比較してシングルコアで35%、マルチコアで90%速いそうです。

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92%のポータブルPCよりは速いとのことです。残りの8%はゲーミングPCなどでしょう。

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グラフィック性能に関しては、第2世代iPad Proの2倍、初代iPadの1000倍とのことです。

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ストレージ

ストレージに関しては、今回1TBモデルが追加になりました。従来からの64GB、256GB、512GBモデルもあります。

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USB Type-C

こちらも噂どおりインターフェース/充電用のLightningに代わってUSB Type Cとなりました。付属品も両端がUSB Type-CのケーブルとUSB Type-CのACアダプターとなっています。

USB Type-CはMacのものと同等のようで直接DisplayPortとしては使用できず、USB-C Digital AV MultiportアダプタかUSB-C VGA Multiportアダプタを使用する必要があるようです。

iPad-Pro-3rd-30

iPad ProからiPhoneを充電することもできるようです。

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Apple Pencil

Apple Pencilも大幅に変わりました。

iPad-Pro-3rd-33

1面だけ平らになりました。

iPad-Pro-3rd-55

側面の磁器コネクタに吸着させるためです。

iPad-Pro-3rd-34

そしてペアリングと充電も磁器コネクタからワイヤレスで行われます。

iPad-Pro-3rd-36

また、Apple Pencilの側面をダブルタップすることでアプリ上で筆を切り替える、ズーム画面とフィット画面を切り替えるなどの操作が可能となっています。

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Smart Keyboard Folio

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第2世代iPad Proまで側面にあったSmartConnectorは背面に移動しました。

USB Type Cコネクタの下のSmart Keyboard Folio側に3個の突起が見えます。

iPad-Pro-3rd-79

SmartConnectorが背面に移動したことで、Smart Keyboard Folioは画面の角度を2段階に変更できるようになっています。

iPad-Pro-3rd-39

 

総括

主な機能はこの画面で説明されています。

iPad-Pro-3rd-47

 

Adobe Photoshop CC

2019年にリリースされるというAdobe Photoshop CCのデモも行われました。

左側のツール類はデスクトップ版Adobe Photoshop CCに似ていますが右側のレイヤー表示やスライダーなどはiPad Pro版独特なようです。

iPad-Pro-3rd-51

Adobe Photoshop CCで作成した画像を

iPad-Pro-3rd-52

Project Aeroに渡すことで

iPad-Pro-3rd-53

レイヤーを活かしたAR表示をさせていました。

iPad-Pro-3rd-54

 

価格

11インチモデルは799ドルからです。

日本での価格は、Wi-Fiモデルが

  • 64GB:89,800円(税別)
  • 256GB:106,800円(税別)
  • 512GB:128,800円(税別)
  • 1TB:172,800円(税別)

Wi-Fi+Cellularモデルが

  • 64GB:106,800円(税別)
  • 256GB:123,800円(税別)
  • 512GB:145,800円(税別)
  • 1TB:189,800円(税別)

で、Wi-Fi+Cellularモデルが17,000円高くなります。

iPad-Pro-3rd-83

iPad-Pro-3rd-84

12.9インチモデルは999ドルからです。

日本での価格は、Wi-Fiモデルが

  • 64GB:111,800円(税別)
  • 256GB:128,800円(税別)
  • 512GB:150,800円(税別)
  • 1TB:194,800円(税別)

Wi-Fi+Cellularモデルが

  • 64GB:128,800円(税別)
  • 256GB:145,800円(税別)
  • 512GB:167,800円(税別)
  • 1TB:211,800円(税別)

で、Wi-Fi+Cellularモデルが17,000円高くなります。

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受注は、本日10月31日から始まっています。

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発売は11月7日です。

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従来の10.5インチモデルも併売されます。

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Apple Pencilは、14,500円(税別)と高くなりました。

互換性を確認すると従来のApple Pencilは使えないようです。Lightningコネクターが無いためペアリングができないので当然ではあります。

 

1TBモデルのみ6GB RAM搭載?

このような記事がありました。

iPad Proはストレージのサイズで64GB、256GB、512GB、1TBの4モデルがありますが、最上位の1TBモデルのみ6GBのRAMを搭載しているというものです。

iPad Proが発売された当初はRAMサイズが1GBからやっと2GBに増えた頃で4GBも積んでいれば余裕で2,3個のアプリを実行待機状態で切り替えることができました。

しかし、現状では最低が2GB、多いもので4GBですのでアプリもそれを見越してRAMを馬鹿食いするものが増えています。

そのためコピー&ペーストしようとバックグラウンドに回したアプリが終了してしまっていることもあります。

iPad Proのように本格的なアプリを使う用途では4GB RAMでは不足するのは明確なので6GBは欲しいところです。

上記の記事は「それなら1TBモデルを買え」と言っているようなものなのですが、調査した人は「1TBモデルだけ」とは言っておらず周りが騒いでいるだけです。

11月7日以降になれば明確となりますが、予約する場合は指摘どおりの可能性もあることを承知しておいてください。

 

買うなら今?

Apple製品は新製品が出た直後の旧製品在庫処分以外での価格の変動はありませんので、出たらすぐに買って次世代が出るまで使い倒すのがよいでしょう。

ただし、今回は価格が変わるかもしれません。

まず、来年は消費増税があります。本体価格は変わらなくとも高価なものですので2%は効いてきます。

一方で、為替が変動することも懸念されます。一部の銀行が立てた予測では来年は1ドル95円との予測があり、長引けば定価の変更があり得ます。

上がる要因と下がる要因があり、待っていたら次のモデルが出るかもしれないという強迫観念もわいてきます。

また、Apple Pencilの品不足も懸念されます。

やはり、早めに買った方がよいでしょう。

量販店でも予約受付が始まりますが、詳細な仕様やSIMフリーのWi-Fi+CellularモデルについてはAppleサイトで確認してください。

 

まとめ

これまで、おまけ程度にしか扱っていなかったAdobeがAdobe Photoshop CCをリリースするなど、iPad Proの環境は一時的なモバイル環境ではなく、本格的に仕上げまで行える環境になりつつあります。

Windows 10の大型アップデートで作業を邪魔されることを考えると、iPad Proに移るのも良いかもしれません。

Windows 10 ライセンス認証エラー、アップグレードライセンスを無効化か?(更新)

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今まで問題無く使っていたPCが、いきなりライセンス認証されていないとエラーが表示されました。

単純なライセンスサーバーのエラーではないかもしれません。

ライセンスサーバー復旧

ライセンスサーバーの問題だったとのことですが復旧したそうです。

ライセンス認証で問題が発生している場合は、「設定」アプリの「更新とセキュリティ」をクリックして、左側で「ライセンス認証」を選択し、右側の「トラブルシューティング」をクリックしてください。

ライセンスが再認証され正常な状態に戻ります。

 

いきなりのライセンス認証エラー

今まで何の問題もなく使っていたPCでライセンス認証がされていないとのエラーが表示されました。

Windows10-License-Authentication-error-2018-Nov-01

ネットワークまわりや、再起動などを試してみましたが、認証されません。

よく見るとプロダクトキーの最後の5桁も私のものと違っています。

仕方ないのでトラブルシューティングを実行してみたのですが、Windows 10 Homeのライセンスは見つかったのにProを実行しているのでエラーになっているとのことです。

ところがこのPCには一度もWindows 10 Homeなどインストールしたことがないのです。

Windows10-License-Authentication-error-2018-Nov-02

ハード構成など変更していませんが「このデバイス上のハードウェアを最近変更しました」からウィザードを進めてみましたが、やはりダメでした。

こちらの方法でMicrosoftアカウントに関連付けたデバイスに紐付けしようとしましたが、対象のPCが表示されませんでした。

しかし、Microsoftアカウントでデバイスを確認したところ、ちゃんとありました。

何かライセンスデータベースが壊れているように思えます。

Microsoftに問い合わせようにもAIが相手だと障害などでは正しい回答に行き着くことはありませんし、人のサポートも平日昼間しか無理です。

 

(2018/11/9 追記)

Twitterなどを見ると多くの方が認証できていないようですので、新しいWindows 10のライセンスを用意しても通るかは疑問です。

指示通りに新しいWindows 10のライセンスを購入するのは待った方がよいでしょう。

コメントで頂いた情報によるとライセンスサーバーのダウンのようで、問題は世界中で発生しており復旧に1~2営業日かかるそうです。

こういう問題が起きると、やはり、ライセンス認証サポートは24時間365日体制に戻して欲しいです。

 

可能性は2つ

昨年の今頃にもライセンス認証が通らないことがありました。

その時は、時間が解決しましたが、今回はどうなることか。

試しにWindows 7 Professionalの新しいライセンスで認証してみましたが、通りませんでした。

 

これらから考えられることは2つです。

 

ひとつは、昨年と同様にライセンスサーバーの問題で認証にエラーが発生している可能性です。

最近DDoS攻撃であちこちのサーバーが攻撃を受けていますが、この影響かもしれません。TeamViewerもサーバーに接続できなくなっています。

 

もうひとつは旧バージョンからのアップグレードライセンスを本格的に無効化してきたかです。

Windows 10への無償アップグレードは既に終わっていますが、夏ごろまではWindows 7のライセンスで認証できたことを確認しています。

しかし、今回、新しいWindows 7 Professionalのライセンスでも認証できなくなったことから無効化したことも考えられます。

 

まとめ

ライセンスの確認は定期的に行われており、その確認間隔は不明です。今も別のPCはライセンスの問題は発生していませんが、今後すべてのPCでライセンスの問題が発生することも考えられます。

BIOSにプロダクトキーを持つ市販のPCを除いて、デジタルライセンスで認証しているPCはすべてライセンス認証エラーとなる危険性をはらんでいますので、今のやり方は改善すべきでしょう。


iPad Pro 第3世代レビュー 期待通りの性能向上だが、問題もいろいろ

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やっと、まともな進化を遂げたiPad Pro 2018(第3世代)が発売されました。

ベンチマークは噂どおりなのですが従来のiPad Proと違い、使い方やオプションなどで注意が必要です。

iPad Pro 2018 発売

予定通りに2018年11月7日にiPad Pro 第3世代が発売となりました。

私は第1世代のiPad Pro 12.9インチを使っており3年ですのでいろいろとガタが来ていたので買い替えました。

発表された日にヨドバシに注文して当日には届きました。Apple Pencilも今回は取り合いにはならなかったようで、本体と同日に届きました。

ただ、現状では一部を除いて在庫が無く取り寄せとなるようです。

 

外観

比較対象としているのはiPad Pro 12.9インチ(第1世代)です。

左側が第1世代、右側が第3世代です。

画面だけを見ると高さも、

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幅も等しいことが分かります。

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もちろん、ベゼルを含めたサイズは、

  • 第1世代:305.7mm × 220.6mm × 6.9mm
  • 第3世代:280.6mm × 214.9mm × 5.9mm

ですので、高さで25.1mm、幅で5.7mm、厚さで1.0mm小さくなっています。

しかし、第3世代は画面の角が丸いため日時の表示や

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バッテリーの表示が丸い角を避けて内側にずらされています。

シルバーモデルなのですがベゼルはブラックです。ここで、左右のベゼルの幅が第3世代の方が狭いことを覚えておいてください。

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これはバトルガールハイスクールの起動画面です。

第3世代の方はホームボタンの代わりのバーが表示されています。

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これが左右を拡大したものですが、第3世代のベゼルの方が広く見えます。

これは第3世代の解像度に対応していないアプリはホームボタンの代わりとなるバーを表示するためにアプリが縮小表示されるため、縮小されて表示されず黒くなった枠とベゼルが合わさってベゼルが広くなったように見えているためです。

シルバーモデルもベゼルをブラックとしたのは、この枠を意識させないためだと思われます。

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裏面のカメラですがこのように変わっています。ただし、これは第2世代の時点で変更されたものと同じです。フラッシュライトも付いています。

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ACアダプター

ACアダプターは初代iPadから使われ続けていたUSB Type-AのACアダプターからUSB Type-CのACアダプターに変更されました。

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このACアダプターは従来より厚いため、箱自体の厚さも増しています。

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USB Type-C 18WのACアダプターということで、USB Power Delivery(USB PD)対応の3Aタイプと思われるのですが、どうもそこまで流れていないようです。

USB Type-Cの電流計が無かったので、USB Type-C --> Type-A変換を使い、USB Type-A --> Type-Cケーブルも3Aタイプを使ったのですが、最大でもこの程度しか流れませんでした。

急速充電にはQuick ChargeとUSB Power Deliveryがありますが、サードパーティのACアダプターを使うならiPad ProはUSB Type-Cのため、USB Power Delivery対応製品の方が良いでしょう。ケーブルもUSB Power Delivery対応を謳う製品があります。

USB Type-C対応の電流計を入手したら再度測定するつもりです。

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Apple Pencil

Apple Pencilも第2世代となりました。

写真で分かるように光沢仕上げからマット仕上げに変更されました。

光沢仕上げはツルツル滑り、汗でべとついたりとあまり使いやすくありませんでした。また、円形で転がると止まらず困りました。

第2世代はマット仕上げになり持った感触も良く、1面だけ平らにカットされているので転がり難くなっています。

ただ、本体に吸着させるために磁石が内蔵されたため、ペン立てにボールペンやハサミなどと一緒にさしておくと吸い付いて取り出し難いこともあります。

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ペンの後ろ側は何の機能もありません。一般にペンタブのペンでは後ろ側を消しゴムとして使えたりしますが、Apple Pencilでは使えません。

側面のダブルタップでペンなどを切り替えますが、動作は「設定」アプリの「Apple Pencil」とい項目で設定します。

設定は、

  • 現在使用中のツールと消しゴムの切り替え
  • 現在使用中のツールと前回使用したツールの切り替え
  • カラーパレットを表示
  • オフ

からの選択です。アプリが独自に機能を割り当てられるのかは分かりません。

ペン先は従来製品と同じため、減ったら別売りされているものと交換します。

第2世代には交換用のペン先は付属しません。充電も本体の磁気コネクタで行うため変換アダプターも付属しません。

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ベンチマーク

簡単なベンチマーク結果を掲載します。

Geekbench 4の結果です。

左側が第3世代、右側が第1世代です。マルチコアで3倍以上の性能向上です。

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3DMARKのIce Storm UNLIMITEDです。

左側が第3世代、右側が第1世代です。約3倍の性能向上です。

3DMARKの他のベンチマークアプリは第3世代iPad Proでは動作しませんでした。

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画面録画

iOS 11から画面の録画が可能となりました。

しかし、第1世代iPad Proではどうしても画面と音がずれて使い物になりませんでした。

第3世代iPad Proでは画面と音がずれることは殆ど無くなりました。

RAM容量は変わらないため、CPU性能の問題だったようです。

 

RAM

第3世代iPad Proで唯一残念なのは、RAMをケチったことです。1TBモデルのみ6GBで512GB、256GB、64GBモデルは4GBのままで第1世代から増えていません。

しかも、Face IDなど新しいハードがRAMを食うためかアプリが使えるRAMが第1世代より減っています。

このように右の第1世代の3.90GBに対して、左の第3世代は3.65GBと約250MBも減っています。

第3世代iPad Proを最大限に使いたいなら迷わず1TBモデルを買いましょう。

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アプリ画面の縮小

これは第3世代iPad Proのタスク管理画面です。

アプリに黒い枠があるもの、黒い枠が無いもの、上下にだけ黒い枠があるものがあるのが分かります。

黒い枠があるアプリは第3世代iPad Proの解像度に対応していないアプリです。

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ここではバトルガールハイスクールの画面で説明します。

第3世代iPad Pro 12.9インチは第1世代から解像度は変わっていません。そのため、ホームボタンの代わりとなる画面下のバーを表示するエリアを確保するために、未対応アプリは縮小表示されます。

しかし、単純に対応させればよいというわけでもないでしょう。この画面のように一般的なゲームは画面下にコマンドボタンが並んでいますので、そのままバーを表示させればボタンと重なってしまいます。

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また、このような配置だとHP、SPの残量表示が見えなくなってしまう可能性があります。したがって、第3世代iPad Proの解像度に対応させるということは画面レイアウトを変更しなければならないということです。

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これはCLIP STUDIO PAINTの画面です。このアプリは対応しているので枠は表示されずアプリ上にバーが表示されています。

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しかし、よく見るとバーがボタンに重なっています。横画面にすれば問題はありませんが注意が必要です。

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今後、順次アプリが対応してくるでしょうが、それまでは画像が縮小されるため、実解像度とのずれから問題となることも出てきます。

画面キャプチャーなどは黒枠が表示されるため問題となるかもしれません。

 

保護フィルム

iPad Proは液晶保護フィルムが必要ないくらい十分な硬度をもっているのですが、万が一のことを考えると貼っておいた方が安心できます。

私は今までは貼るときに割ってしまうのが怖くてガラスは使っていませんでしたが、意外と弾力があることを知ってガラスに変えました。

ガラスでも殆ど弾力がないものと、十分な弾力があるものとがあります。今回は店舗で実物の弾力を確かめてLEPLUS(LP-IPPLFG)にしました。

(Amazon)

店頭での外箱はこのようなものです。

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実際に貼ってみたところ、非常に貼りやすかったです。

青いシートが貼られているので位置が分かりやすかったのが大きいです。一般的には透明のままですので、光を反射させながら位置を確認するので分かり難い場合があります。

また、弾力があるので端の方から空気を追い出しながらゆっくり貼り付けることができます。

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実際に貼るとこのようになります。

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この保護シートはカメラとその隣しかくり抜かれていません。Face ID用の赤外線カメラなどは保護シートがかかっているのですが、使っている分にはFace IDの認識率には影響が無いようです。

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保護シートはピンキリです。Amazonではガラスでも数百円から売られています。安くて良いものもありますが不良品に遭うこともあるようです。

カメラ部分も、すべてくり抜かれていないと認識率が落ちるという人もいますので、好みにあわせて探してみてください。

 

Face ID

第3世代iPad ProはTouch IDの代わりにFace IDとなりました。

このFace IDはiPhone XのFace IDとは異なり、どの角度でも認識します。

Appleサイトの動画でFace IDの説明の部分で画面がぐるぐる回っていたので斜めでも認識するのかと試してみたところ認識しました。

そのため、画面を覆うカバーを付けてなければ、カバンから出すとすぐにFace IDの認識が始まるため、すぐにロックが解除されます。

 

スリープ解除

これまでのiPadはホームボタンかトップボタンを押すことでスリープを解除しました。

私は画面を覆うフタが邪魔なので手帳型ケースは使わなかったのですが、第3世代iPad Proではフタは必要かもしれません。

第3世代iPad Proでのスリープ解除はトップボタンを押すか画面へのタッチで行われます。

すなわち持ち運ぶ際に、画面に指が触れるとスリープが解除され通知センターが操作可能となってしまうのです。

そのため、不用意に通知センターの操作をしてしまわないようにフタは必要かもしれません。

 

ケース

Apple Pencilを使う人にとって最大の問題はケースの選択です。

随分前から側面の磁気コネクタの存在は分かっていたのですが、どうも使い道が分からなかったようです。そのためケースメーカーは磁気コネクター部分だけを切り取り、残りの側面を覆ってしまいました。

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そのためApple Pencilを吸い付けると隙間が開いてしまい充電ができなくなってしまいます。ペアリングもできません。

殆どのケースはこの構造であり、11月11日時点にヨドバシで売っているものは全滅でした。店員に聞いても対応製品の発売は未定とのことでした。

店頭では間違って買わないように「Apple Pencil非対応」と表示されていました。

発売当日には表示されていなかったので買ってしまった人も多いでしょう。メーカーによっては返品を受け付けてくれますので問い合わせてみた方がよいでしょう。

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磁気コネクターとApple Pencilの間に紙を挟んで、厚さをノギスで測りながら調べたところ、充電できるのは1.2mmぐらいまででした。

そのため、ケースを実装した状態で隙間が1.2mm程度なら充電できます。ただし、その場合でも充電時間が長くなる可能性はあります。

Amazonで探してみると充電できるケースもありますが、大手アクセサリーメーカーは全滅です。

Smart Keyboard Folioは側面が全く保護されませんので保護ケースにはならないでしょう。

現状では、シリコンジャケットのような柔らかい素材の安価な製品で、Apple Pencilを充電するときだけ外すしかないと思われます。当面はこれで凌いでApple Pencil対応製品が出そろったところで買い直すのがよいでしょう。

なお、iPhone用のワイヤレス充電器でApple Pencilが充電できるかもと思うかもしれませんが、Apple Pencilは充電できないそうです。

やはりApple Pencil専用充電器は欲しいかもしれません。

 

電源オフ、ソフトリセット、スクリーンショット

ホームボタンが無くなったことで、ボタン操作が変更になりました。

  • 電源オフ(シャットダウン):[トップボタン]+[音量+または音量-]をスライダーが表示されるまで長押し
  • ソフトリセット:[音量+]、[音量-]の順に押し[トップボタン]をAppleロゴが表示されるまで長押し
  • スクリーンショット:[トップボタン]+[音量+]

これらは最新の「iPadユーザガイド」に掲載されています。日本語のiBook版まだですが、Webでなら日本語で読むことができます。

Safariで表示後、共有ボタンから「ホーム画面に追加」でアイコン化できます。

 

まとめ

第3世代iPad Proは性能的には十分に満足できる製品です。ただし、RAMが少ない点だけは残念です。

実際の使用では画面が縮小表示されることが問題となる可能性があります。

なお、Apple Pencilを購入する場合はケースの選択には注意してください。

Windows 10のヤバい進化、次期バージョン19H1からProでも更新の延期が不可能に

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以前からユーザーがWindows Updateを触れなくする動きがありましたが、Windows 10 Insider Preview Build 18282でとうとう実装してきました。

今まではWindows 10 Proなら最大365日更新を延期できましたが、このビルドからは最大7日に制限されます。

Windows 10 Insider Build 18282

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-01

2018年11月14日にWindows 10 Insider Preview Build 18282がリリースされました。

PC WatchではWindows Updateを一時的に中止できるのが新機能とありますが、そんなものはWindows 10 Proには以前から実装されています。

これはWindows 10 Pro バージョン1809の設定画面ですが「更新の一時停止」という項目があることが確認できます。

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-03

そして壁紙が変わっています。

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-02

これは新しい「Windows Light Theme」に合わせたものです。「白」にすることでタスクバーなども明るい色に変化します。

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-04

なお、Windows 10の既定の壁紙は「C:\Windows\Web」にありますが、Build 18282では置き換わっており、従来の暗い壁紙は残っていません。必要な場合はコピーしておくとよいでしょう。

 

Windows 10 Proを買う意味が無くなる!

今回のBuildから「Windows Light Theme」を実装したと同時に、開発者の脳みそまで「Light=軽く」なってしまったようです。

顧客からのフィードバックでWindows Updateを遅らせる機能と自動的にアクティブ時間を設定する機能を実装したとのことです。

しかし、顧客が望んでいるのはWindows Update自体を止めることと、アクティブ時間という考え方自体を止めることです。フィードバックを曲解するほどバカになったのでしょうか。

 

こちらがBuild 18282のWindows Updateの画面です。

「更新を7日間一時停止」という項目が追加されています。

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-05

そして「詳細オプション」はこのような画面となります。「更新の一時停止」が変わっています。

しかし、よく見ると何か足りません。

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-06

こちらがバージョン1809の画面ですが、Build 18282では「更新プログラムをいつインストールするかを選択する」という項目が削除されています

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-11

「更新の一時停止」で選択できるのも7日先までです。

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-08

Windows 10 Homeでは、「更新の一時停止」は無かったので実装されるなら少しは余裕ができるかもしれません。

しかし、Windows 10 Proは半期チャネルまたは半期チャネル(ターゲット指定)を選択してできて、更に最大365日延期できるのが最大のメリットだったにもかかわらず、完全に削除されてしまいました。

これではWindows 10 Proを買う意味が全くありません。

 

もう一つの変更「アクティブ時間」については「日々の使用状況を元にアクティブ時間を自動設定する」という項目が追加されています。

しかし、この「使用状況」というものが正確に把握できないために、勝手に再起動される事故が起きているのですから意味がありません。

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-09

しかも最大で18時間という制限も変わっていません。

決まった時間帯でしか使わない人ばかりではありませんので24時間を指定できないと困ります。すなわちアクティブ時間という概念そのものが間違っているのです。

Windows10-Build18282-Gate-to-Hell-10

 

今後もWindows 10を使い続けるべきか?

多少高価でも設定だけでWindows Updateを延期できるWindows 10 Proにはそれなりの意味がありました。

しかしBuild 18282での変更によりWindows 10 Proが意味を持つのはWindows 10 バージョン1809までとなります。

今回の変更は2019年4月にリリースされる次期大型アップデート19H1で実装される予定なので、Windows 10 バージョン1809を最後のWindows 10と考えるべきでしょう。

 

今後は、MacかLinuxに移行するのが最善ですが、Windows 10を使い続けるならバージョン1809以降にアップデートされないように注意する必要があります。

Windows 10 19H1がリリースされればWindows Updateを回避する方法も出てくると思われますが従来のように「設定」アプリで簡単に設定できるものではなくなります。

またWindows 10 Proの意味が無くなりますのでパソコンを買うならWindows 10 Home搭載機種で十分でしょう。

 

まとめ

予想されていたことですが、とうとうWindows Updateを止める方法が限られてきました。回避は可能でしょうが実行するにはスキルが必要となってきます。

スキルが無ければMicrosoftの思惑通り勝手にアップデートされることで作業を邪魔され、作業環境の復旧という仕事が増えることになります。

スキルを身につけるか、素直にアップデートするか、MacやLinuxに移行するか。来年の春には選択を迫られるかもしれません。

4K UHD BDレコーダーでもPanasonicは先行、DMR-SCZ2060発売

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UHD BDプレーヤーを国内で最初に発売したPanasonicは、BS4Kチューナーを内蔵した4K UHD BDレコーダーを発売しました。

これを買えば、BS4K開局特別番組などをBDメディアに残すことができます。

国内初の4K UHD BDレコーダー発売

これまで4K対応を謳う製品は沢山発売されていますが、すべて2Kチューナーしか内蔵していない「まがい物」でした。

しかし、11月14日に発売になったPanasonicのDMR-SCZ2060はBS4Kチューナーを内蔵し、BS4K放送を録画することができます。

録画だけなら単体のBS4Kチューナーでも外付けハードディスクをつなげばできますが、DMR-SCZ2060では、録画したBS4K番組を4KのままBDメディアに残すことができます。

もちろん、Ultra HD Blu-rayも再生できます。

 

開局記念番組を残すには

12月1日から始まるBS4K放送は歴史的な瞬間ですので、やはり開局記念番組を録画して残しておきたいでしょう。

4Kテレビを持っていてもBS4Kチューナーまで揃えている人はまだ少ないですから、知り合いに見せて自慢するのもよいでしょう。

とは言え、BS4Kチューナーで録画した場合はメディアに残せませんから、順次消さなければなりません。

しかし、PanasonicのDMR-SCZ2060ならBDメディアに残すことができます。

BS4Kレコーダーはシャープからも発売されましたが、12月1日に間に合わせるには売っているものを入手しておいた方がよいでしょう。

PanasonicのDMR-SCZ2060は、

  • BS4Kチューナー × 1、2Kチューナー × 2内蔵
  • ハードディスク 2TB
  • Ultra HD Blu-ray再生対応

ですが、ヨドバシでの売値も税込118,670円と同クラスのBDレコーダーと比較しても十分お得な値付けとなっています。

 

ヨドバシ新宿西口店のキャンペーン

発売から1週間も経っていませんが、好評とのことで店舗によっては既に取り寄せとなっているところもあります。

在庫状況を見るとシャープよりPanasonicの方が人気があるようです。

昨日ヨドバシ新宿西口店に行ったところキャンペーンをやっていました。また、5台限定で特別価格での販売もされていました。

キャンペーンは店頭で配布しているこのチラシを持ってDMR-SCZ2060を購入すればティータイムセットをもらえるそうです。期間は11月21日までです。

チラシの裏面には店舗印が押してあるのでこの写真を印刷してもダメです。

Panasonic-DMR-SCZ2060-on-Sale-01

5台限定の特価ですが、私が見たときは残り3台でした。見たのは18日(日)の閉店間近だったので、今日(19日(月))の早めに行けば買えるかもしれません。

ヨドバシ・ドット・コムで見ると新宿西口店は取り寄せになっていますが、この5台は別口で確保しているようです。

Panasonic-DMR-SCZ2060-on-Sale-02

 

注意点

現状のBS4Kの録画方式は受信したデータをそのまま記録するTS記録のようです。

従来のBDレコーダーのように1枚のBDメディアに何時間詰め込むかで圧縮方式を選べるようにはなっていません。

そのため、現状ではBS4K番組を記録したBDメディアの再生が保証されるのは同一メーカーのみです。

DMR-SCZ2060でBS4K番組を録画したBDメディアはシャープの4K UHD BDレコーダーでは再生できない可能性があります。

また、今後発売されると思われる機種でBS4K放送を圧縮して記録したBDメディアはDMR-SCZ2060では再生できません。

 

まとめ

4Kテレビや4K対応BDレコーダーはBS4Kチューナーが内蔵されていなければ「本物」ではありません。

もちろん、今後急激にBDレコーダーは4K UHD BDレコーダーに移行して値段も下がります。

しかし、歴史的瞬間を記録するには、今売られている機種を買うしかないのです。

100円ショップのLightning/Micro USB両用ケーブルに注意、iPadでショートの危険性

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100円ショップでLightningとMicro USBのどちらにも接続できるというケーブルが売っていたので試しに買ってみました。

しかし、最近のiPadについては考慮されていないようです。

100円ショップケーブル

第3世代iPad ProがUSB Type-Cを採用したことで来年のiPhoneもUSB Type-Cに移行するでしょう。

Android陣営は既にUSB Type-Cに移行し始めていますので、もうすぐスマートフォンなどのモバイル機器はUSB Type-Cに統一されるでしょう。

とは言え、まだまだLightningコネクターとMicro USBを利用したモバイル機器は沢山存在します。

 

スマホで使われるようになり急速に普及したMicro USBケーブルとiPhone用のLightningケーブルは、安く大量に作られたことにより100円ショップでも購入できるようになりました。

LightningケーブルはMFI認証が無ければデータ通信には使えませんので100円ショップで売られているものは充電専用です。

それでも最も必要とされるのは充電での用途ですので、荒く使って壊れても買い替えた方が早いとの考えで、100円ショップのケーブルはそれなりの需要があります。

ただ、iPhone利用者が困るのはiPhoneはLightningケーブルですが、他のすべての機器はMicro USBケーブルを必要とするということです。

2本持ち歩くのもかさばるので1本にできれば助かります。

そんな需要を見越して100円ショップではLightning/Micro USB両用ケーブルが売られています。

 

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Lightning/Micro USB両用ケーブル

左がDAISO、右がWattsで売られているものです。

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-01

販売元はDAISOのものはDAISO、Wattsのものは株式会社クリエーションとなっていますがどちらもMADE IN CHINAです。ただし、コネクターの形状などが少し違うので仕入れ元の中国の会社は違うようです。

どちらで販売されているものも充電とデータ転送に対応しているとありますが、WattsのケーブルはiOS 12.1では弾かれるようです。

コネクターの構造はどちらも同じです。

これはDAISOのものですが裏面はMicro USBコネクターと同じですが、

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-02

反対側はLightningコネクターとなっています。

Micro USBの接点はコネクターの内側にあります。

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-03

一般的なMFI認証のLightningコネクターはこのような形状で両面とも同じです。

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-04

 

最近のiPadでの利用は危険

LightningケーブルはiPhoneもiPadも共通なので、早速、iPad Proに接続してみました。

ところが、充電器に接続されている他のUSB機器に異常が発生したので、すぐに抜きました。

以前にiPad ProのLightningコネクターを見たことがあったので、すぐに原因は分かりました。

iPhoneのLightningコネクターはこのように片面だけに接点が並んでいます。

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-05

ところが、第1世代のApple Pencilが使える、iPad Proと廉価版iPadは、Apple Pencilを充電するために両面に接点が並んでいます。

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-06

そこに一面金属のコネクターを挿せばショートするのは当然です。

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-07

注意書きを見てみましたがDAISOの製品も、

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-08

Wattsの製品にもiPadで使えないとの記述はありませんでした。

Caution-Lightning-MicroUSB-Dual-use-Cable-09

 

まとめ

100円ショップには、ろいろな規約に縛られない自由な発想でアクセサリーメーカーでは作れない製品が売られていることがあります。

その分、危険性も高いので使う時には十分に注意してください。

ここで説明したケーブルはMicro USB機器とiPhone(iOSのバージョン次第)では使えます。

ScanSpan iX1500への移行での困った問題

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6年ぶりに新製品が発売されたと早速購入したのはよいのですが、新しいScanSnap Homeへの移行で手間取り、まだスキャンができていません。

旧機種からの移行での問題について説明します。

ScanSnap iX1500

ScanSnapは初代から使っていました。

初代はあまり使っていなかったのですが使い始めると重送(複数枚が重なったまま送られること)で悩まされ、超音波重送検出機能が付いたS1500に買い替えました。

Wi-Fi接続には興味が無く、スピードが速くなっただけのiX500は見送って、次の機種をと考えていましたが、新製品が出ず6年経ってやっとiX1500が発売されました。

ScanScap iX1500は流通ルートで価格が違います。

ヨドバシなどの量販店と、メーカー直販、Amazon、NTT-Xストアなどの2種類です。Amazonでもソフマップなどは量販店扱いのものを販売しています。

量販店で販売されているものは2年保証モデルとのことですが、量販店店頭で見ても明記されていないので確認できていません。

 

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ScanScap Home

ScanScapなどのイメージングデバイスは、以前はTWAIN対応として共通のソフトで扱えたはずなのですが、いつの間にかメーカー独自のドライバーが主流となり、メーカーごとに好き勝手にやり始めて無法状態となっています。

ScanSnapもイメージングデバイスですが、専用ソフトをインストールしなければPCでは使えません。

もちろん最近のデバイスですのでクラウドサービスを利用することも可能ですが、スキャンするようなドキュメントはクラウドに上げたくないものが多いでしょう。

従来のScanSnapは、スキャンを行う「ScanSnap Manager」というソフトとスキャンした文書を管理、加工するための「ScanSnap Organizer」という2つのソフトで構成されていました。

今回発売されたiX1500は「ScanSnap Home」という新しいソフトに変更となりました。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-01

 

移行での問題

「ScanSnap Organizer」はScanSnapでスキャンしたPDFしか扱えないため使わない人もいるようですが、私はPDFのサムネイルが表示できるので使っていました。

PDFの内容表示はエクスプローラーのプレビューウィンドウを使えば表示できるのですが、表示させているAcrobat Readerなどがファイルを捕まえてファイル操作ができなくなるので困ります。

「ScanSnap Organizer」は管理対象のフォルダーを監視しておりファイルの追加や移動があると「.organizer」フォルダーにサムネイル画像を生成します。

また、バックグラウンドで文字認識ソフト「ABBYY FineReader for ScanSnap」がPDFの文字認識を行い、認識結果をPDFに埋め込みます。

ScanScapを使い始めた頃はPDFにタグを付けたり、文字認識結果を埋め込んだりしていましたが、認識結果は使い物にならず検索することも殆ど無いので、認識結果をPDFに埋め込むのをやめてフォルダーを分けて管理することにしました。

「ScanSnap Organizer」はフォルダー単位で文字認識の有無を設定できたので、すべてのフォルダーで文字認識をオフにしていました。

 

今回はWindows 10をクリーンインストールした後だったので、「ScanSnap Manager」と「ScanSnap Organizer」はインストールしていない状態で「ScanSnap Home」をインストールしました。

「ScanSnap Home」をインストールして、まず行ったのは「ScanSnap Organizer」で管理していたフォルダーを「ScanSnap Home」に登録することでした。

「設定」「環境設定」をクリックし、

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-22

「一般」の「ScanSnap Homeフォルダ」にこれまでPDFを管理してきたフォルダーを設定します。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-23

「ScanSnap Organizer」では、すぐにPDFのサムネイルが表示されたのですが「ScanSnap Home」では何も表示されません。

そこで「表示」「すべてのフォルダを最新の状態にする」をクリックすると

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-02

やっと取り込みを始めました。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-03

ところが、なかなか取り込みが終わりません。

「ScanSnap Organizer」と「ScanSnap Manager」がインストールされていないためかと思い「ScanSnap Manager」をインストールしようとしたところ、最新版がインストールされているためインストールできないとことでインストールできません。

仕方が無いので、一度「ScanSnap Home」をアンインストールしてから「ScanSnap Organizer」と「ScanSnap Manager」をインストールして、PDFの管理フォルダーが正しく認識されサムネイル表示もできていることを確認しました。

そして「ScanSnap Home」をインストールしようとしたところ、「ScanSnap Organizer」と「ScanSnap Manager」をアンインストールしないとインストールできないとのことで、アンインストールして「ScanSnap Home」をインストールしました。

今度は「ヘルプ」「移行」が表示されたので移行で行ってみたのですが同じ取り込み画面となり、なかなか終わりませんでした。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-20

 

「ScanSnap Home」と「ScanSnap Organizer」との管理方法の違い

何故、こんなに取り込みに時間がかかるのかを調べてみました。

 

「ScanSnap Organizer」

「ScanSnap Organizer」はPDFの管理フォルダーに「.organizer」フォルダーを作成して、その下にサムネイル画像を生成します。管理フォルダーが階層構造になっていれば、各フォルダーごとに「.organizer」フォルダーが作成されます。

PDFから文字認識した結果はPDFに埋め込まれます。

PDFの管理フォルダーは監視されているため、PDFの移動や追加、削除はすぐに反映されます。

 

「ScanSnap Home」

一方「ScanSnap Home」は文字認識結果とサムネイル画像をデータベースで管理しています。

データベースの生成過程について次に説明します。

 

「ScanSnap Home」のPDF取り込み動作の詳細

「ScanSnap Home」はPDFを取り込む時は必ず「文書」として文字認識をしながら取り込みます。

まず、「C:\Users\<USER>\AppData\Local\Temp\ScanSnap Home\SshRegisterOCRInput」にPDFごとのフォルダーを作成して、

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-04

各フォルダーにPDFをJPEG画像として展開します。複数のページがある場合はすべてのページがJPEG画像に展開されます。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-05

「ABBYY FineReader for ScanSnap」はこの画像から文字認識を行いJPEG画像と同じファイル名のテキストファイルに出力します。

文字認識が終わったフォルダーは「C:\Users\<USER>\AppData\Local\Temp\ScanSnap Home\SshRegisterOCRResult」に移され、データベースに登録されると削除されます。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-06

データベースは、「C:\Users\<USER>\AppData\Roming\PFU\ScanSnap Home\Managed」にあります。

約200GBのPDFファイルを取り込むのに丸1日、データベースサイズは約1.7GBにもなりました。しかし、半分以上はイラストなど文字を含まないPDFなので文字認識を行うこと自体が無意味でした。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-19

時間がかかるだけで待っていれば問題無いと思われるかもしれません。

しかし、PDFからJPEG画像への変換は文字認識より格段に速く、しかもディスクの空き容量を無視してJPEG画像への変換を続けます。

その結果、このように表示して取り込みに失敗する場合があります。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-15

この状態でも文字認識は引き続き行われているので時間が経てばディスクの空きもできます。そうなってから「表示」「すべてのフォルダを最新の状態にする」を実行すると失敗したPDFから再度取り込みが始まります。

また、「ScanSnap Home」で取り込めないPDFがあるとこのように表示して処理が止まってしまいます。「以後、すべて無視する」などの選択肢が無く、このような表示が出るたびに指示する必要があります。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-13

 

ScanSnapは「文書」をスキャンするもの?

何故、移行に時間がかかるのか、その原因は「ScanSnap Home」と「ScanSnap Organizer」ではPDFの管理方法が違い、「ScanSnap Home」ではデータベースへの登録が必要だからです。

しかし、根本的な問題として、取り込むPDFが「すべて文字認識を必要とする文書である」との設計思想に問題があると考えます。

大量のドキュメントをPDF化したとしても、その内容を文字検索することは殆ど無いでしょう。あったとしても、今の文字認識精度では使い物になりません。実際の認識結果は「C:\Users\<USER>\AppData\Local\Temp\ScanSnap Home\SshRegisterOCRResult」の下のフォルダーにあるテキストファイルを見てみれば分かります。

したがって、文字認識などせず、すべてのPDFを画像として管理すれば十分なのです。

データベースを導入した弊害も発生しており、エクスプローラーでのファイルの移動などは反映されず、必ず「ScanSnap Home」上で操作しないとデータベースとの食い違いが発生してしまいます。

現状では取り込みに関する文字認識を無効化することはできません。

また、環境設定を見ても文字認識に関する項目は無いため、新規に取り込む場合でも文字認識を無効化できないかもしれません。

 

移行時の注意事項

今後、従来の機種についても「ScanSnap Organizer」は提供が終了し、順次「ScanSnap Home」への移行が必須となるでしょう。また、iX1500では「ScanSnap Home」を使うしかありません。

従来機種から移行する場合は、現在「ScanSnap Organizer」で管理しているPDFの中で利用する可能性の低いPDFは管理対象から外して移行するようにしてください。

または「ScanSnap Organizer」を別のPCにインストールしてください。「ScanSnap Home」と「ScanSnap Organizer」は同一PCにはインストールできません。

「ScanSnap Home」をインストールした後に「ScanSnap Organizer」をインストールすることはできますが、対応する「ScanSnap Manager」をインストールできないため、環境設定を開けなくなります。

移行には文字認識およびデータベースへの登録で膨大な時間がかかりますので注意してください。

 

バックアップについて

ScanSnapは環境のバックアップと移行がサポートされていません。

しかし、これまでは特定のフォルダーをコピーすることで可能でした。

環境ファイルは「ScanSnap Home」では、「C:\Users\<USER>\AppData\Roming\PFU\ScanSnap Home」にありますので、このフォルダーをバックアップすれば移行できるはずです。

ただし「ScanSnap Home」は複数のユーザーで使えるため、プロファイルに<UserID>が追加されています。

そのため移行後に<UserID>を書き換える必要があるかもしれません。

プロファイルは「C:\Users\<USER>\AppData\Roming\PFU\ScanSnap Home\Managed\Profiles」の下の「PfuSsHome.xml」です。

Switch-to-ScanSnap-Home-problem-12

 

まとめ

昔からScanSnapを使っている人にとっては「ScanSnap Home」は使い難いかもしれません。

iX1500は機構的にはiX500と変わらないとのことなので、「ScanSnap Home」が使いやすくなるまで少し待った方が良いかもしれません。

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