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Surface Book 2 15インチ レビュー(基本仕様、ペンタブ編)

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この4月に新しいCPUを搭載して画面サイズも15インチに進化したSurface Book 2が発売されました。

いろいろ気になる点があり、調べた結果を報告します。

概要

2018年4月にMicrosoftから発売されましたSurface Book 2 15インチは非常に興味深い製品です。

今回手にする機会がありましたので、気になる点を調査しました。

Surface Book 2は外部GPUを搭載していることから、いろいろな用途で利用可能ですが、今回はペンタブとしての利用と、ゲーミングPCとしての利用について2回に分けてレビューします。

他にもGeForce GTXを搭載していることからCUDAを利用したビデオエンコードなどの用途でも利用が可能です。


 

Surface Book 2とは

Surface Bookとは、「タブレットPC」に、

  • 外部グラフィックス
  • 増設バッテリー
  • キーボード
  • 各種インターフェースポート

を搭載した「ドッキングステーション」がセットになった製品と考えると分かりやすいです。

Surface-Book2-review-1st-001

普段はディスプレイを外して、軽いフットワークで、自由なスタイルでイラストを描き、仕上げの段階ではキーボードと接続してスキャナーやプリンターなどの周辺機器や高速なグラフィックスを活かして作品として仕上げる、そんな使い方ができるパソコンです。

ディスプレイを外せばタブレットPCとしてSurface Proのように使えますが、外部端子が無いため無線で接続できない機器はSurfaceドックを使うことになります。

 

この記事では基本的な仕様と、ペンタブとして気になる、大きさと重さ、外観を中心にレポートします。

 

基本仕様

まず、仕様について見てみます。

比較対象として

  • 同じスペックで画面サイズが違うSurface Book 2 13.5インチ
  • ペンタブとして手ごろなSurface Pro
  • 第1世代のSurface Book

と比較してみました。

 

Surface Book2
15インチ
Surface Book2
13.5インチ
Surface Pro Surface Book
(with Performance Base)
CPU Core i7-8650U Core i7-8650U
Core i5-7300U
Core i7-7660U
Core i5-7300U
Core m3-6Y30
Core i7-6600U
Core i5-6300U
CPU世代 第8世代Core i7 第8世代Core i7
第7世代Core i5
第7世代Core i7
Core i5
Core m3
第6世代Core i7
Core i5
CPU
コード名
Kaby Lake R Kaby Lake R
Kaby Lake
Kaby Lake Skylake
プロセス 14nm 14nm 14nm 14nm
コア/
スレッド
4/8 4/8
2/4
2/4
2/4
2/4
2/4
2/4
ブースト
周波数/
ベース
周波数
4.2/1.9GHz 4.2/1.9GHz
3.5/2.6GHz
4.0/2.5GHz
3.5/2.6GHz
2.2/0.9GHz
3.4/2.6GHz
3.0/2.4GHz
メモリ LPDDR3 1866MHz
16GB
LPDDR3 1866MHz
8/16GB
LPDDR3 1866MHz
4/8/16GB
LPDDR3 1866MHz
8GB/16GB
グラフィックス NVIDIA
GeForce GTX 1060
6GB GDDR5/
Intel
UHD Graphics 620
NVIDIA
GeForce GTX 1050
2GB GDDR5/
Intel
UHD Graphics 620
Intel
Iris Plus
Graphics 640/
HD Graphics 620/
HD Graphics 615
NVIDIA
GeForce GTX 965M
2GB GDDR5/
NVIDIA
GeForce dGPU
1GB GDDR5
Intel
HD Graphics 520
ストレージ PCIe接続SSD
256GB/512GB/
1TB
PCIe接続SSD
256GB/512GB/
1TB
PCIe接続SSD
128/256/
512GB/1TB
PCIe接続SSD
128/256/
512GB/1TB
ディスプレイ 15インチ
3240x2160
260PPI
13.5インチ
3000x2000
267PPI
12.3インチ
2736x1824
267PPI
13.5インチ
3000x2000
267PPI
アスペクト比 3:2 3:2 3:2 3:2
コントラスト比 1600:1 1600:1 不明 1700:1
タッチ機能 10ポイント
マルチタッチ
10ポイント
マルチタッチ
10ポイント
マルチタッチ
10ポイント
マルチタッチ
推奨拡大率 200% 200% 200% 200%
Wi-Fi IEEE802.11
a/b/g/n/ac
IEEE802.11
a/b/g/n/ac
IEEE802.11
a/b/g/n/ac
IEEE802.11
a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.0 LE 4.0 LE 4.1 LE 4.0 LE
Xbox
コントローラー
ワイヤレス対応
USB 3.0 Type-A x2
Type-C x1
Type-A x2
Type-C x1
Type-A x1 Type-A x2
カード
スロット
UHS-II SDXC UHS-II SDXC microSDXC SD
Mini
DisplayPort
Type-C経由 Type-C経由 搭載 搭載
HDMI Type-C経由 Type-C経由 MiniDP経由 MiniDP経由
ヘッドホン
ジャック
3.5mm 3.5mm 3.5mm 3.5mm
マルチ
コネクター
SurfaceConnect x2 SurfaceConnect x2 SurfaceConnect
CoverPort
SurfaceConnect x2
前面カメラ 5.0Mピクセル
Windows Hello
顔認証
5.0Mピクセル
Windows Hello
顔認証
5.0Mピクセル
Windows Hello顔認証
5.0Mピクセル
Windows Hello
顔認証
背面カメラ 8.0Mピクセル
オートフォーカス
8.0Mピクセル
オートフォーカス
8.0Mピクセル
オートフォーカス
8.0Mピクセル
オートフォーカス
OS Windows 10 Pro(64bit) Windows 10 Pro(64bit) Windows 10 Pro(64bit) Windows 10 Pro(64bit)
Office Office Home & Business 2016 Office Home & Business 2016 Office Home & Business 2016 Office Home & Business Premium
外装 マグネシウム マグネシウム マグネシウム マグネシウム
バッテリー
駆動時間
ビデオ再生
最長17時間
ビデオ再生
最長17時間
ビデオ再生
最長13.5時間
ビデオ再生
最長16時間
セキュリティ TPM 2.0
Windows Hello
顔認証
TPM 2.0
Windows Hello
顔認証
TPM 2.0
Windows Hello顔認証
TPM 2.0
Windows Hello
顔認証
サイズ 343x251x15-23mm 312x232x13/15-23mm 201x292x8.5mm 312x232x13/15-23
重量 1905g 1534g 782g
770g
768g
1647g
1516g
Surface
Pen
別売り 別売り 別売り 付属
(旧タイプ)
その他 LTE搭載
タイプ有り

 

 

搭載するCPUで性能が変わりますが、その時に「世代」で見ると誤る場合があります。第7世代以降はIntelの開発が遅れているため同じ世代でも中身は前世代のものが混ざっているためです。そのため「コードネーム」、「コア/スレッド」、「ブースト周波数/ベース周波数」で見た方がよいでしょう。

「コードネーム」は性能順で、

  • Kaby Lake R > Kaby Lake > Skylake

となりますが、その差はわずかです。Kaby Lake Rの「R」はRefreshの意味で改良版ということです。また、3つともアーキテクチャーは同じため実行できる命令に違いはありません。

そして「プロセス」が同じ場合は発熱量は同じため、高い性能を出すには

  • 強力に冷却する必要がある --> ファンが五月蠅い

となることには注意が必要です。

Surface Book 2の15インチと13.5インチの違いはディスプレイサイズ以外にGPUがGeForce GTX 1050 2GB GDDR5からGeForce GTX 1060 6GB GDDR5に強化されています。またXboxワイヤレスコントローラーが使用できます。

 

外観

Surface Book 2 15インチということで、大きさの違いが分かるように他の製品と比較しながら見てみます。

まず、Surface Book 2 13.5インチとの比較です。

縦横ともに大きくなっていますが、

Surface-Book2-review-1st-034

厚みは変わっていません。

Surface-Book2-review-1st-035

次に同じクラムシェルタイプのSurface Laptopとの比較です。Surface Laptopの画面サイズは13.5インチです。

Surface-Book2-review-1st-016

Surface Book 2は画面側が本体のためSurface Laptopより厚くなっています。

Surface-Book2-review-1st-017

Surface-Book2-review-1st-018

先端もSurface Book 2はGeForce GTX 1060を内蔵しているため厚くなっています。

Surface-Book2-review-1st-019

Surface-Book2-review-1st-020

有効画面での比較です。右のSurface Laptopは13.5インチですのでSurface Book 2 13.5インチも同じ感じとなります。

Surface-Book2-review-1st-014

キーボードの比較です。キーボードサイズは画面サイズにかかわらず同じです。

Surface-Book2-review-1st-015

次にiPad Pro 12.9インチです。

CLIP STUDIO PAINTのiPad版が出たことでiPadもペンタブとして本格的に使えるようになりましたが、現状の最大サイズはiPad Proの12.9インチとなります。

ペンタブとしての利用を想定して画面側のみとの比較です。

Surface-Book2-review-1st-011

Surface-Book2-review-1st-012

Surface Book 2 15インチはアスペクト比が3:2ですが、iPad Pro 12.9インチのアスペクト比は4:3です。

これだけのサイズの違いがありながら、Surface Book 2は813g、iPad Pro 12.9インチは735gと78gの違いしかありません。

Surface-Book2-review-1st-013

最後に単体です。

電源ボタン、音量+/-ボタンです。スリットは通風孔でボタンのあたりに冷却ファンがあります。

音量+を押しながら電源を入れるとUSBメモリーから起動できます。

音量-を押しながら電源を入れるとSurface UEFIに入れます。

Surface-Book2-review-1st-021

左側はUSB 3.0 Type-Aが2ポートとSDXCカードスロットです。USBはUSB 3.1と記載しているところもあり、どちらなのか不明です。

Surface-Book2-review-1st-022

右側はUSB Type-Cが1ポートとSurfaceConnectです。USB Type-Cは一般的にUSB 3.1以上ですので、Surface Book 2もUSB 3.1だと思われます。

外部ディスプレイを接続する場合はUSB Type-CからHDMI、Mini DisplayPort、VGAなどへの変換ケーブルを別途購入して接続します。

Surface-Book2-review-1st-023

本体裏面は重いためか、4か所のゴム足ではなく前後に左右いっぱいに伸びたゴム棒が付いています。

Surface-Book2-review-1st-025

画面を取り外す場合は、キーボード上段右から2番目のキーを押します。外せる状態になると緑のLEDが点灯します。赤いLEDが点灯した場合はソフト的に切り離せない状態なので、画面に表示された問題となっているアプリを終了させることで、外せるようになります。

取り外しはバッテリーが充電されていれば電源が切れていても外せます。

接続部は引っかかるものは無く、磁力で固定しています。外せる状態になると「カチッ」と音がして画面が少し倒れます。外せる状態になっても、画面を引き上げただけでは外れません。キーボードを押さえた状態で、写真のように片側を少し持ち上げると楽に外せます。

接続する場合は、差し込むだけで固定されます。

Surface-Book2-review-1st-131

キーボードのコネクター部分です。キーボードとコネクターの間に見えるスリットはGeForce GTX 1060の放熱口です。ここから冷却ファンによる吸気と排気を行います。前面から見た場合は放熱口は見えません。

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ディスプレイ側(本体)のコネクター部分です。中央のコネクターはSurfaceConnectなのでACアダプターやSurfaceドックを接続できます。

Surface-Book2-review-1st-028

画面を最大に開いた状態で、これ以上は開きません。

なお、初代Surface Bookでは最大に開くと画面側に倒れてしまいそうになるという重心の問題がありましたが、Surface Book 2ではキーボード側が十分重いので画面側に倒れることはありません。

Surface-Book2-review-1st-031

 

重量

次に重さを見てみます。

まず、キーボードをつないだSurface Book 2 15インチの重さは1897gです。

Surface-Book2-review-1st-044

モバイル基本セットとしてACアダプターを加えると2286gとなります。

Surface-Book2-review-1st-045

更に、ペンタブ基本セットとしてSurface PenとSurface Dialを追加すると2446gとなります。

Surface-Book2-review-1st-046

各パーツを見てみます。

画面側(本体)だけ、すなわちペンタブとして持ち歩く場合の重さは、813gです。

Surface-Book2-review-1st-048

キーボード側は1084gです。

Surface-Book2-review-1st-047

ACアダプターが390g、

Surface-Book2-review-1st-043

Surface Penが21g、

Surface-Book2-review-1st-042

Surface Dialが139gです。

Surface-Book2-review-1st-041

ちなみに、Surface Laptopはボディがアルミのため重く1271gです。

Surface-Book2-review-1st-049

iPad Pro 12.9インチは735gです。

Surface-Book2-review-1st-050

また、カタログ値ですが、WACOMのMobileStudio Pro 16インチが2200g、13インチが1400gです。

また、WACOMのCintiq 13HDは1200gですが、利用には別途パソコンが必要です。

重さに対する感覚は人や、いつも使っているものによって違うでしょう。

私の場合はiPad Pro 12.9インチにハードケースを付けて使っているので898gの端末を持ち歩いているます。

そしてSurface Book 2の画面側の813gを持った時「こんなに軽いの?」と驚きました。

ラフやアイデア出しの段階では、それほどGPU処理は必要ありませんので画面側だけで、塗りや多数のレイヤーを使用しての仕上げの段階ではキーボードに接続してGPUをフル活用と場面や進捗状況に合わせて使い方を変えることができます。

MobileStudio Proはすべてを1台でこなせますが、作業シーンに合わせて重さを変えられるのがSurface Book 2の良いところです。

 

テストモデルの仕様

ソフト面のテストに入る前に、今回レビューしているSurface Book 2の仕様について記しておきます。

  • モデル名:Surface Book 2 15インチ
  • CPU:Core i7-8650U
  • 実装メモリ:16GB
  • ストレージ:512GB
  • OS:Windows 10 Pro(x64) バージョン1709
  • OSビルド:16299.431

 

Surface-Book2-review-1st-073

画面は拡大率は推奨の200%です。

Surface-Book2-review-1st-074

ストレージは暗号化された状態です。

Surface-Book2-review-1st-075

計測は、キーボード接続時、画面だけのタブレットモード時、ともにACアダプターをつないだ最大パフォーマンス状態で行っています。

 

デバイスツリー

デバイスマネージャーで、すべて展開した状態の画像を掲載します。

画像が大きい(縦4000ピクセル)ので詳しく見たい場合はダウンロードして画像ビューアーで見てください。また、BluetoothやUSBに別売りのデバイスが登録されていますが無視してください。

こちらが、キーボードを接続している状態、

Surface-Book2-review-1st-061

こちらが画面だけの状態です。

Surface-Book2-review-1st-062

 

ストレージ

ストレージはSAMSUNGのMZFLW512HMJP-000MVで、PCIe接続です。

Surface-Book2-review-1st-071

パーティション構成はこのようになっています。EFIシステムパーティションが260MBのため4KBセクタータイプです。

回復パーティションは990MBと大きく、他のメーカー製パソコンと同様にストレージの最後に配置されています。

Surface-Book2-review-1st-072

CrystalDiskMark 6.0.0 x64での結果です。

Surface-Book2-review-1st-076

 

CPU

CPU-Z 1.85.0 x64での結果です。

Code NameがCoffee Lakeとなっていますが、正しくはKaby Lake Rです。

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Surface-Book2-review-1st-087

簡単にベンチマークを実行しました。比較対象はKaby Lakeの代表格であるデスクトップ用のCore i7-7700Kです。

Surface-Book2-review-1st-088

マルチスレッドでは24%も低いですが、

Surface-Book2-review-1st-089

単一コアで見ると1%しか差がありません。

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Surface-Book2-review-1st-091

 

UHD BD対応の確認

UHD BDを再生できるかをUltra HD Blu-ray Advisorで確認しました。

GeForce GTX 1060が接続された状態ではだめなので、画面だけの状態で確認しています。

UHD-BD工学ディスクドライブはSurfaceドック経由でポータブルタイプを接続すればよいのですが、Intel SGXテクノロジーが「利用できません」となっています。

これは別のツールで確認したところ、Surface UEFIで無効化されており切り替えの項目が無いため、Surface Book 2でのUHD BDの再生はできません。

Surface-Book2-review-1st-121

 

GPU

GPU-Z 2.9.0での結果です。

まず、Intel UHD Graphics 620について、

Surface-Book2-review-1st-101

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Surface-Book2-review-1st-103

次にNVIDIA GeForce GTX 1060について。

Surface-Book2-review-1st-104

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CINEBENCH R15

CINEBENCH R15での結果です。

まずはキーボード接続時の状態です。

古いベンチマークですので比較対象が古いのですが、左下のバーグラフを見ます。

Surface-Book2-review-1st-111

CPUに関しては第3世代Core i並みという結果です。

Surface-Book2-review-1st-112

次に画面だけの状態です。

グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1060からIntel UHD Graphics 620に切り替わったことで、グラフィック性能が48%低下しています。

Surface-Book2-review-1st-113

CPUに関しては2%なので誤差程度です。

Surface-Book2-review-1st-114

 

ペンタブとして見た場合

Surface Book 2の最大の特徴は、画面を裏返して接続することで、このようにタブレットとして使えることです。

GeForce GTX 1060の高パフォーマンスGPUパワーを使うこともできますし、15インチという広い画面を使って、Surface Dialをオンスクリーンで利用することができます。Surface ProもオンスクリーンでSurface Dialを使えるのですが、12.3インチでは狭すぎます。

Surface-Book2-review-1st-032

ソフト側のサポートが必要ですがPhotoshop CCでは、押し込んだままにしていると、このように表示されるので、押し込むのを止めます。

Surface-Book2-review-1st-029

回転させて機能を選択して押し込むと、更にこのように表示されてサイズ、透明度などを変更できます。

Surface-Book2-review-1st-030

Surface Dialは裏面がこのようになっており、この2つの円で位置を認識しているようです。表面はべとついており、傾斜した画面でも滑らないようになっています。

Surface-Book2-review-1st-033

Surface Dialはオンスクリーンでなくても、机上に置いても使えます。その場合の表示は画面の中央に表示されます。

左手デバイスには他にもCLIP STUDIO TABMATEなどがあります。

文字入力などでキーボードを使うことが多い場合は、握って使うCLIP STUDIO TABMATEより、置いて使うSurface Dialの方が使い易いでしょう。

 

このようなSurface Book 2ですが、キーボードを接続した状態だと2Kg近くありますので、持ち歩くには少々重いでしょう。

しかし、Surface Book 2では画面を取り外してタブレットとして使えるので、15インチという広い画面のまま、持ち歩くことができます。タブレット状態では813gです。

 

WACOM MobileStudioも同じような性能ですが、重い部品を分離できないため2.2Kgの状態で持ち歩く必要があります。

ノートパソコンとCintiqと組み合わせれば軽くできますが、それでもCintiqは1.2Kgです。しかもパソコンと接続した状態でなければ使えません。

iPad Proを使う手もありますが、Adobeのソフトを使う場合、iPad Proで作品を完成させることはできません。

CLIP STUDIO PAINTを使う場合は可能ですが、CLIP STUDIO PAINT以外のソフトを組み合わせて使う場合は、一度、データをクラウド経由でPCに取り込む必要があるため、それならば最初からPCで作業した方が早いでしょう。

 

画面サイズは、Surface Proの12.3インチ、iPad Proの12.9インチ、Cintiqの13.3インチに比べて15インチは広くて使い易いでしょう。デジタルなので拡大縮小は自由に行えますが、自分の描きやすいサイズというものがありますので、画面サイズはよく考えて選んだ方がよいでしょう。

 

パソコンの性能については、あまり遅いパソコンだとPhotoshopのようなラスターグラフィックソフトで、ペンの動きに描画が追い付かないため作業効率が落ちます。そのため性能についてはケチらない方がよいでしょう。

 

騒音

気温20度の部屋で使っていたところ、ファイルのコピーなど通常の操作をしていてもファンが回り始めました。

CPUのファンは電源ボタン付近にあり、そう五月蠅くはありませんが、静かな部屋だと多少気になります。

キーボード側のGPUのファンは、Photoshopなど描画ソフトを使っている分には回っているかどうか気づかない程度です。

画面を外してペンタブとして使用してる場合は、ファンは止まっていました。

 

価格

Surface Book 2は構成の違いで3種類あります。基本スペックは同じでストレージサイズだけが違い、256GB、512GB、1TBの3種類です。

価格は、

  • 256GB:306,504円(税込)
  • 512GB:354,024円(税込)
  • 1TB:401,544円(税込)

となります。

256GBのモデルで見ると、画面側の本体が20万円、GeForce GTX 1060が5万円、キーボード/増設バッテリー/各種ポートで5万円で30万円というところです。

同様のスペックの機種と比較してみるとよいでしょう。

 

まとめ

画面を取り外して自由なスタイルでラフの描画やアイデア出しを行い、キーボードに接続してGPUパワーを使って快適に仕上げる。

そんな使い方ができるのがSurface Book 2の良いところでしょう。


Surface Book 2 15インチ レビュー(ゲーミングPC編)

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この4月に発売されたSurface Book 2 15インチですが、GPUが強化されたことでゲーミングPCとしても注目されているそうです。

どの程度の実力があるのか気になる点を調べてみました。

概要

Microsoftから発売されているSurfaceシリーズは、どの機種もタッチ操作やペンに対応していることから、モバイルユースのビジネスマンやクリエイター向けと考えられていました。

Surface Book 2もGPUを搭載していますが、それはクリエイター向けの意味合いが強かったのですが、Surface Book 2 15インチでGDDR5を6GB積んだことでゲームでの利用も可能となりました。

この記事では、ベンチマーク結果を掲載しますので自分のPCと比較してどの程度の実力があるのかを見て頂くとよいでしょう。

なお、基本的な性能に関しては、基本機能のレビューを参照願います。


ベンチマーク

今回測定したベンチマークは、よくPCショップで流されているベンチマークに加えて、少し古いベンチマークも測定しています。

また、8Kまで対応するというUnigineのベンチマークも測定しました。

ゲーミングPCとしての測定のため、画面を外したタブレットモードでの測定はしていません。また、ACアダプターを接続したハイパフォーマンス状態で測定しています。

 

買い替えを考える場合、まず、今の環境の実力を知って頂いた方がよいので、こちらから各ベンチマークをダウンロードして実行してみることをお勧めします。

 

CINEBENCH R15

定番のCINEBENCH R15の結果です。

Surface-Book2-review-2nd-011

Surface-Book2-review-2nd-012

 

ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク

FINAL FANTASY XIVのベンチマークは何種類かありますが、現在提供されている「紅蓮のリベレーター」での測定です。

Surface-Book2-review-2nd-021

 

1280 x 720 高品質(ノートPC)

デフォルトの設定です。

Surface-Book2-review-2nd-022

Surface-Book2-review-2nd-023

1920 x 1080 高品質(ノートPC)

最近のゲーミングラップトップPCの設定です。

ゲーミングPCショップで聞いたところ、「非常に快適」と表示されていてもシーンによってはプレイに支障がでる場合があるそうです。現在のバージョンならCore i7+GeForce GTX 1060以上なら問題は無いそうです。

Surface-Book2-review-2nd-024

Surface-Book2-review-2nd-025

 

MHFベンチマーク【大討伐】

Windows 7時代のベンチマークです。

設定は1920 x 1080としています。

Surface-Book2-review-2nd-031

Surface-Book2-review-2nd-032

バイオハザード6

Windows 8時代のベンチマークです。

DirectX 9.0cですが、細かな設定ができます。

Surface-Book2-review-2nd-041

1920 x 1080

フルHDでの結果です。

Surface-Book2-review-2nd-042

Surface-Book2-review-2nd-043

3240 x 2160

Surface Book 2の実解像度での結果です。

Surface-Book2-review-2nd-044

Surface-Book2-review-2nd-045

 

3DMARK

定番の3DMARKです。

 

Time Spy

DirectX 12のベンチマークです。デフォルトの設定での結果です。

Surface-Book2-review-2nd-051

2種類以上のGPUが有効になっているとベンチマークとしては不正扱いされるため「Validation warning!」となっています。

Surface-Book2-review-2nd-052

Gaming PCとGaming Laptopの中間ぐらいの性能とのことです。

Surface-Book2-review-2nd-053

 

Fire Strike Ultra

DirectX 11の非常に重いテストです。デフォルトの設定での結果です。

Surface-Book2-review-2nd-061

こちらも「Validation warning!」となっています。

Surface-Book2-review-2nd-062

4KゲーミングPCを想定したテストですが、Gaming PCよりもスコアは低くなっています。

Surface-Book2-review-2nd-063

 

Sky Diver

比較的軽い、ミッドレンジPC向けのベンチマークです。デフォルト設定での結果です。

Surface-Book2-review-2nd-071

こちらも「Validation warning!」となっています。

Surface-Book2-review-2nd-072

比較的軽いテストですが、Gaming PCより低くなっています。

Surface-Book2-review-2nd-073

 

PCMARK10

ゲーミングPCとしてではなく、一般的な事務用途なども含めた総合的なベンチマークです。

Surface-Book2-review-2nd-081

温度を見て頂きたいのですが、画面だけのタブレット状態では70度程度から下がらなかったのですが、キーボードをつないだ状態だとCPUもGPUも50度程度までさがっています。それだけ冷却性能が高いのですが、それでも最高で90度を超えています。

温度には注意が必要です。実際、ベンチマーク実行時はキーボードの横の部分が若干暖かくなってきます。

Surface-Book2-review-2nd-082

性能的にはGaming PCとGaming Laptopの中間ですが、Gaming Laptopに近い値が出ています。

Surface-Book2-review-2nd-083

 

SUPERPOSITION 2017

他のベンチマークがベンチマーク専用エンジンを用いているところを、このベンチマークは、8K解像度(7680 x 4320)をターゲットとしたUNIGINE 2というゲームエンジンをベースとしているそうです。

このベンチマークはモードによって必要とするVRAM容量が決まっているため、VRAMが足りない場合は実行ができません。

 

1080p Medium DirectX

Surface-Book2-review-2nd-091

Surface-Book2-review-2nd-092

 

1080p Medium OpenGL

Surface-Book2-review-2nd-093

Surface-Book2-review-2nd-094

 

1080p High DirectX

Surface-Book2-review-2nd-095

Surface-Book2-review-2nd-096

 

1080p High OpenGL

Surface-Book2-review-2nd-097

Surface-Book2-review-2nd-098

 

1080p Extreme DirectX

Surface-Book2-review-2nd-099

Surface-Book2-review-2nd-100

 

1080p Extreme OpenGL

Surface-Book2-review-2nd-101

Surface-Book2-review-2nd-102

 

4K Optimized DirectX

Surface-Book2-review-2nd-103

Surface-Book2-review-2nd-104

 

4K Optimized OpenGL

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FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

ファイナルファンタジー15のベンチマークです。

4Kで遊べることを売りとしているそうですが、ゲーミングPCショップで聞いたところ、4Kで遊べるPCなど現状は存在しないと言っていました。

ヨドバシで4K解像度でスコア「04512」の「やや快適」というのを見ていますので、最高の部品を揃えてもまだまだというレベルなのでしょう。

 

高品質 1920 x 1080

フルHDでも「普通」という結果です。

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高品質 3840 x 2160

Surface Book 2の実解像度では「動作困難」という結果です。

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標準品質 3840 x 2160

品質を落としてみましたが結果は変わりませんでした。

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騒音

ベンチマークを実行していると、キーボード側(GPU)のファンが非常に大きな音がします。

熱中してしまえば気にならないかもしれませんが、店舗などは意外に五月蠅いので確認できません。

騒音に関してはヘッドホンを使用してのプレイになる可能性もあります。

 

感想

実際にベンチマークを計測してみると、確かにフルHDゲーミングラップトップぐらいの性能はあります。

ただし、4Kにはまだ届いていないようなので、2K解像度を快適に遊ぶのが良いようです。

また、GeForce GTXの性格なのかもしれませんが、DirectX 9.0c世代とDirectX 12世代は良いのですが、DirectX11世代は性能が低いようです。

実際DirectX12に最適化されているForza Motorsport 7のデモ版を、Xboxコントローラーを使ってプレイしてみましたが、フル解像度(3840 x 2160)でもストレスを感じることなくプレイできました。

ゲーミングPCとしてパフォーマンスを求めるなら、MSIやドスパラ、mouseなどから既にCoffee Lake(6コア/12スレッド)を搭載したラップトップゲーミングPCが発売されています。

しかし、タッチパネルやペン対応などを考えると選択肢は限られます。

いろいろなことができて、更にゲームも快適に遊べることがSurface Book 2のメリットです。

そして一般的なゲーミングPCとは違う、銀色のスタイリッシュなデザインも、Surface Book 2にしか無いものです。

 


「v6プラス」に移行すべきか? メリットとデメリット So-netの場合

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今までSo-netで提供されていた「IPoE(IPv6)」は他のプロバイダーで提供されている「IPoE」とは違い「IPv4」通信は速くなりませんでした。

2018年4月17日からSo-netでも「IPv4」通信が速くなる「v6プラス」が使えるようになったので実際に移行して、どの程度改善するのかを確認してみました。また、制限事項についても調べてみました。

概要

「v6プラス」を理解してもらうために、いくつかのキーワードについて説明し、「v6プラス」というサービスのメリットとデメリットについて説明します。

 

「IPv4アドレス」と「IPv6アドレス」

現在、ネットワークにつながっている多くの機器は、ネットワーク上の自分の場所と相手の場所を知るために「IPアドレス」というものを持っています。

この「IPアドレス」には従来から使われている「IPv4アドレス」と新たに作られた「IPv6アドレス」の2種類があり、現状は「IPv4アドレス」から「IPv6アドレス」への移行段階です。と言っても移行段階が20年も続いており、いつ終わるのかも分かりません。

 

「IPv4アドレス」

例えばネットワーク接続機器の説明書で「http://192.168.1.1/」などと表示されている10進数で表された「192.168.1.1」の部分を「IPv4アドレス」と呼びます。「IPv4」は「Internet Protocol Version 4」の略です。

「IPv4アドレス」は32ビットの2進数ですが、8ビット単位で4組に分けて10進数で表記します。

32ビットなので、

  • 2^32 = 4,294,967,296

と約43億個まで使えることになります。

しかし、既に世界人口は76億人で、自宅の光回線以外にもスマートフォンやゲーム機、テレビ、白物家電までもがネットワークにつながっています。そのため、ひとりで何個も使うことが当たり前となり、約43億個では不足することは明らかです。

 

「IPv6アドレス」

不足することが自明な「IPv4アドレス」の代替えとして考案されたのが「IPv6アドレス」です。「IPv6」は「Internet Protocol Version 6」の略です。

「IPv6アドレス」は、128ビットの2進数ですが、16ビット単位で8組に分けて16進数で表記します。例えば、

  • 240b:10:d4a1:a00:20a:a2aa:aea2:b428

このように表します。

128ビットなので、

  • 2^128 = 340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456

と膨大な数となり、当面はアドレスが不足することはありません。

「IPv6アドレス」は表記が長くなるので、通常はルールに基づいた省略形で表します。詳しい表記方法はこちらで説明されています。

 

「IPv4アドレス」を使うことと「IPv6アドレス」を使うことの違い

「IPv4アドレス」も「IPv6アドレス」もネットワーク上の場所を表すものであり、ネットワーク上を伝搬するデータには違いはありません。そのため「IPv6アドレス」を利用する「IPv6ネットワーク」の方が速いなどということは本来はありません。

しかし中継機器などは「IPv4ネットワーク」と「IPv6ネットワーク」では別となるため、全世界でも2割程度しか普及していない「IPv6ネットワーク」の方が中継機器などの負荷が軽いため速く処理されます。その結果、「IPv6ネットワーク」の方が速い状況です。

「IPv4」と「IPv6」には互換性が無いため、最近のパソコンやスマートフォンは、「IPv4アドレス」と「IPv6アドレス」の両方を持っていて、通信する相手の対応状況をみて、「IPv4アドレス」か「IPv6アドレス」のどちらを使うかを自動的に切り替えています。

 

「グローバルアドレス」、「ローカルアドレス」と「ポート」

「IPv4アドレス」は既に不足しているため、アドレスを変換する仕組みが使われています。また、ひとつの「IPアドレス」を持つサイトでも、ホームページ、電子メール、クラウドストレージ、動画配信など複数のサービスを提供しており、これらを区別するため「ポート」というものが使われています。

 

「グローバルアドレス」と「ローカルアドレス」

「IPv4アドレス」には大きく分けて2つの種類があります。

ひとつは自宅や企業内で使われる「IPv4アドレス」です。

この「IPv4アドレス」は限られた相手としか通信しないため「ローカルアドレス」と呼ばれます。

「ローカルアドレス」は決められた範囲内なら自由に決めることができます。そして、自宅のパソコンは隣の家のパソコンとは通信しないため隣の家のパソコンと同じ「ローカルアドレス」に設定しても問題は起きません。

 

もうひとつはインターネット上に公開される「IPv4アドレス」です。

インターネット上に公開するため「IPv4アドレス」が重複することは許されません。この「IPv4アドレス」を「グローバルアドレス」と呼びます。

「グローバルアドレス」は最大で43億個の制限を受ける限られたものです。そのため光回線などを契約すると1契約あたり1個の「グローバルアドレス」がリースされます。

 

「ポート」

ネットワークを介して提供されるサービスにはいろいろなものがあります。ホームページ、電子メール、クラウドストレージ、動画配信などいろいろありますが、サービスごとに「IPv4アドレス」を割り当てるのではなく、「ポート」というもので区別します。そのため、通常はサービスを使うために、

  • <IPアドレス>:<ポート>

と「ポート」を付けて指定します。

「ポート」は16ビットの2進数を10進数で表記します。

16ビットなので、

  • 2^16 = 65,536

となり、ひとつの「IPアドレス」で約6万種類以上のサービスを提供できます。(更にTCP、UDPの区別がありますがここでは省きます)

<IPアドレス>の部分は「IPv4アドレス」または「IPv6アドレス」となります。

例えば「v6プラス」の設定ページにアクセスするには、このように指定します。

  • http://192.168.1.1:8888/t

提供されるサービスによって「ポート」は決まっている場合と、ある範囲内から自動で選ばれる場合があります。

 

「グローバルアドレス」と「ローカルアドレス」の区別方法

「グローバルアドレス」は各家庭に1個しか割り当てられませんが、家庭内で使われているパソコンやスマートフォンなどの端末は個別の「ローカルアドレス」が割り当てられます。しかし、通信相手からは「グローバルアドレス」しか見えないため、通信している端末を区別する方法が必要です。

そこで「ポート」は本来はサービスを区別するものですが、使われていない「ポート」が沢山あるため、「グローバルアドレス」に使われていない「ポート」を組み合わせて、例えば、

  • 192.168.1.10 = A.B.C.D:10000
  • 192.168.1.11 = A.B.C.D:10001

などのように区別するようにしています。

IPoE-V6Plus-on-So-net-11

これらの動作はホームゲートウェイやルーターと呼ばれる機器内で自動的に行われるため、通常は意識しないでも使えています。

 

「回線速度が遅い」という問題を解決する手段

「IPv6アドレス」を使う「IPv6ネットワーク」で通信するには、通信機器の置き換えが必要です。そのため現状では、ほとんどのサービスは古くから使われている「IPv4アドレス」を利用する「IPv4ネットワーク」で通信しています。

そのような状況でも、動画などの大容量コンテンツを見る人は増え続けていますが、プロバイダーは「IPv4ネットワーク」の設備増強を行っていません。そのため「IPv4ネットワーク」は混雑する一方です。そして通信相手によって通信を振り分けている中継機器は更に混雑します。

これが「回線速度が遅い」ことの原因と言われています。

この状況を自動車と道路に置き換えてみます。

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黄色の「IPv4自動車」が走る「IPv4道路」は、交差点の先の「IPv4自動車」が進まなければ交差点に進入することもできないほど混雑しています。

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一方、青い「IPv6自動車」が走る「IPv6道路」は、まだ走っている「IPv6自動車」が少ないので空いています。前が詰まっていませんので、楽に行きたい方向に曲がることができます。

それならば、空いている「IPv6道路」を通ればよいと考えるところですが、黄色い「IPv4」自動車は、そのままでは「IPv6道路」を走れません。そのため、「IPv6道路」を走れる赤い「IPv6トラック」に運んでもらいます。

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そうすれば、黄色い「IPv4自動車」を載せた「IPv6トラック」は青い「IPv6自動車」と同じように「IPv6道路」を走れるようになります。

IPoE-V6Plus-on-So-net-04

「IPv4自動車」を「IPv6トラック」で運んでもらえるのは交差点を過ぎるまでです。交差点を過ぎたら「IPv4自動車」は「IPv6トラック」から降ろしてもらい、「IPv4道路」を使って目的地に向かいます。戻ってくるときも同じように交差点だけ「IPv6トラック」で運んでもらいます。

これが「IPv4 over IPv6」と呼ばれるものの概念で、理想的な実現方法です。

プロバイダーはVNE(Virtual Network Enabler)の「IPv4 over IPv6」サービス使うことにより、自社で設備増強を行わずに「回線速度が遅い」という問題を解決することができます。

現状では「IPv4 over IPv6」とは言わず「IPoE」と呼ばれています。

本来、「IPoE」は別の意味なのですが、現状では「IPv4 over IPv6」を提供するサービスと認識されています。

  • IPoE(IT用語辞典)

多くのプロバイダーが提供している「IPoE」サービスは日本ネットワークイネイブラー(JPNE)が提供する「v6プラス」というサービスを利用しています。そのため「IPoE」と「v6プラス」は同じ意味に取られているようです。

ただしSo-netでは当初は「IPv4 over IPv6」サービスを行わない「IPoE(IPv6)」というサービスを提供していたため、「v6プラス」と正式名称を使って区別しています。

VNEには、

  • BBIX:SoftBank系
  • インターネットマルチフィード:NTT系
  • 日本ネットワークイネイブラー(JPNE):KDDI系

があるそうです。

So-netは当初「IPoE(IPv6)」をインターネットマルチフィードで提供していましたが、「v6プラス」を提供するためJPNEに変更したようです。SonyグループはKDDIとの関係が強いようなので、これが本来の姿なのでしょう。

 

「v6プラス」と理想の「IPv4 over IPv6」との違いと制限

ここでは「グローバルアドレス」を自動車の「ナンバープレート」、「ポート」を「座席番号」に対応させて説明します。

スライド6

「v6プラス」サービスは「IPv4 over IPv6」なのですが、上記で説明した理想の実現方法とは違います。

上記で説明した「IPv4 over IPv6」では「IPv4自動車」をそのまま「IPv6トラック」で運びました。

しかし「v6プラス」では「IPv6ネットワーク」の手前で「IPv4自動車」を降りて「IPv6自動車」に乗り換えます。この時、多数の「IPv4自動車」に乗っていた人が1台の「IPv6自動車」に乗り換えます。

そして乗り換えた「IPv6自動車」には1枚の「ナンバープレート」しか付いていません。

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乗り換えた「IPv6自動車」は空いている「IPv6道路」を通り、交差点を過ぎたところで「IPv6自動車」を降りて、用意された別の「IPv4自動車」で目的地に向かいます。

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交差点の先に用意されている「IPv4自動車」は、自宅から乗って来た「IPv4自動車」とは違う2つの特徴があります。

スライド8

ひとつは「v6プラス」で用意される「IPv4自動車」は座席が少なくなり、座席には「座席番号」が振られています。そして同じ「IPv6自動車」に乗って来た人たちが乗る「IPv4自動車」すべてで「座席番号」は異なり、重複はありません。また、自分で「座席番号」を選ぶことはできません。

もうひとつは同じ「IPv6自動車」に乗っていた人たちが乗るすべての「IPv4自動車」の「ナンバープレート」には、乗って来た「IPv6自動車」と同じ番号が書かれています。

 

通常はこれでも問題にはなりません。

ところが、特定のサービスでは、特定の「座席番号」に座った人にしかデータを渡せない場合があります。そして特定の「座席番号」の座席がある「IPv4自動車」は選べませんので、そのサービスを受けることはできなくなります。

誰かが当たりを引く状況は不公平になりますので、通常は特定の「座席番号」の座席がある「IPv4自動車」は用意されません。

 

IPoE-V6Plus-on-So-net-10

「グローバルアドレス」と「ローカルアドレス」を対応付けるために未使用の「ポート」を使って、

  • 「ローカルアドレス」=「グローバルアドレス」:「ポート」

と対応付けていることは説明しました。

通常はこれで十分なのですが、「v6プラス」では更に複数の家庭の「グローバルアドレス」をも共用させているため、使える「ポート」を各家庭ごとに割り振っています。

すなわち、「ポート」は「ローカルアドレス」の区別だけではなく各家庭の区別にも使われているのです。

したがって、特定の「座席番号」(ポート)でしか通信できないサービスは「v6プラス」では受けられないということです。

これが「v6プラス」というサービスの制限です。

まとめると、

  • 「グローバルアドレス」は他の家庭との共用
  • 「座席番号」(ポート)が指定されているサービスは使えない

ということになります。

 

「v6プラス」のメリットとデメリット

「v6プラス」のメリットとデメリットをまとめます。

 

メリット

何といっても「IPv4」での通信が速くなります。夜間は遅くなりますが、それも十分な速度でしょう。

実際の測定結果の例です。

平日 v6プラス PPPoE(IPv4)
8:00頃 83.21Mbps 32.15Mbps
15:00頃 83.38Mbps 20.64Mbps
21:00頃 46.56Mbps 1.82Mbps

 

 

デメリット

特定のサービスが使えなくなります。

PS4のネットワークプレイができないと騒がれていましたが、UPnPを無効にすることで解決したようです。

当初は「v6プラス」を使うためには専用のルーターを購入する必要がありました。しかし、現状はNTTから「ひかり電話対応ルータ」をレンタルしている場合は、「v6プラス」に切り替わると「UPnP」の設定項目がデフォルトでオフになりますので、PS4、PS3、PS Vitaなどのネットワークプレイはできます。

また、リモートサポートソフトであるTeamViewerも使えます。

殆どのサービスは自動的に使える「ポート」を探して、その「ポート」を使って通信するので問題はありません。

使えなくなるのは、L2TPを使うVPNサービスと一部のゲームなどだけとなります。

 

So-netの場合

So-netでは以前からIPoE(IPv6)というものが提供されていました。私もIPoE(IPv6)に移行してから変わらないはずのPPPoE(IPv4)も速くなり、問題無く使えていました。

ところが5月に入ってからこのようなメールが届きました。

【So-net】「IPoE(IPv6)オプション」移行メンテナンスのお知らせ

*************************************************

このメールは、2018年5月17日時点で「IPoE(IPv6)オプション」をご利用のお客さまへお送りしています。

お心当たりのない場合やご不明な点などございましたら、メール文末の問い合わせ先までご連絡いただきますようお願いします。

*************************************************

お客さまへ

平素はSo-netをご利用いただき誠にありがとうございます。

So-netでは2018年4月17日(火)より、

新しく「v6プラス」の提供を開始いたしました。

つきましては、「IPoE(IPv6)オプション」サービスをご利用中のお客さまは、2018年5月18日以降順次、「v6プラス」サービスへ移行させていただきます。

※「v6プラス」は無料サービスです。初期費用、月額料金等はかかりません。

◆「v6プラス」とは・・?

従来の「IPoE(IPv6)オプション」は、IPv6対応サイトのみIPoE接続が可能でしたが「v6プラス」は、IPv4・IPv6両方の対応サイトでIPoE接続が可能となります。

全てのWebページでIPoE接続をご利用いただくことで、快適なインターネットをさらにお楽しみいただけます。

【移行メンテナンス時期】

2018年5月18日(金)~ ※順次移行

【注意事項】

・メンテナンス時は、最大1~3時間、通信速度が低下する場合があります。

・PPPoE設定をされていない場合、移行手続き中・移行完了後、インターネットをお使いいただけない場合があります。

可能な限りPPPoEの設定を行っていただきますよう、お願いします。

(PPPoE設定…So-netの接続ID/PWによるインターネット接続設定のことを指します)

・移転等の回線手続き中の場合、移行にお時間がかかる場合があります。

・「v6プラス」へ移行完了後、「ご利用開始のご案内」をメールにて送ります。

メールのご案内確認後、ホームゲートウェイまたはブロードバンドルータなどの再起動をお願いします。

(再起動を行わない場合、「v6プラス」が正しくご利用いただけない場合があります。)

◆必ずご確認ください◆

移行メンテナンス・v6プラスに関する詳細は、下記のWebページをご確認ください。

http://www.so-net.ne.jp/mail/cl/-va9/DAp3/_Z/dx3RRtZ/

ご利用中のお客さまには、大変ご迷惑をおかけします事、深くお詫び申し上げます。

今後ともSo-netをよろしくお願いいたします。

 

So-netのIPoE(IPv6)は「IPv4 over IPv6」を行わないためVPN環境に影響しません。そのためIPoE(IPv6)に移行したのですが、何もしなくても「v6プラス」に移行されるとのことです。そしてIPoE(IPv6)は既に新規受付を行っておらず、すべての移行が完了した時点で廃止されるのでしょう。

いつ移行されるのか分からず、いきなりVPNが使えなくなるのも困るので、自分で契約変更をしました。移行手順についてはこちらのページで説明されています。

サービスについてはこちらで説明されています。

 

1.「フレッツ・v6オプション」の申し込み

フレッツ光でIPv6通信を使う場合は「フレッツ・v6オプション」が必要です。通常は光回線契約時に一緒に契約されるのですが、Bフレッツなどからフレッツ光ネクストなどに移行した場合は、自分で契約する必要があります。

詳しくは、こちらの記事を参照願います。

 

2.「IPoE(IPv6)オプション」の解約

「IPoE(IPv6)オプション」を利用している場合は、まず、「IPoE(IPv6)オプション」を解約します。

確認のメールは届きませんが、So-netのマイページを見ると解約は即時実行されているように見えます。しかし、実際にはまだ実行されていません。

1~2日経つと解約が完了してIPoE(IPv6)でのIPv6接続ができなくなります。この時、So-netのトップページを見るとIPv4接続の表示となります。

そして「【So-net】「IPoE(IPv6)オプション」ご解約のご連絡」というメールが届きます。

メールを待たずに「v6プラス」を申し込んでしまうと「v6オプション」の申し込みが進まなくなってしまいますので注意が必要です。

もしも「IPoE(IPv6)オプション」解約完了前に「v6プラス」を申し込んでしまった場合は、So-netのサポートに連絡して、「v6プラス」の申し込みをキャンセルしてもらいます。キャンセルした当日は「v6プラス」を申し込めないので、翌日以降に再度「v6プラス」を申し込みます。

「IPoE(IPv6)オプション」解約完了から「v6プラス」が利用できるようになるまでにIPv6接続を行いたい場合は、PPPoE(IPv6)で接続します。

 

3.「v6プラス」の申し込み

次に「v6プラス」を申し込みます。

申し込みが受け付けられると「【So-net】「v6プラス」お申し込み受付け完了のご連絡」というメールが届きます。

現状は申し込みが多くて利用できるまでに2~3日かかるそうです。私の場合は3日かかりましたが、親のところでは翌日には利用できるようになりました。

利用できるようになるとメールが届きます。届かない場合は申し込みがおかしくなっていますので、So-netのサポートに連絡して解消してもらう必要があります。

「v6プラス」が利用できるようになると、NTTの回線接続機器(ひかり電話対応ルータ)は「v6プラス」を使うように設定が書き換えられます。

 

「v6プラス」の設定

まず、ひかり電話対応ルータの設定状況を確認します。

  • http://<ひかり電話対応ルータアドレス>

にアクセスしてログインします。

「基本設定」の「接続先設定(IPv4 PPPoE)」は設定を変更できないように変わっています。また、「接続先設定(IPv6 PPPoE)」が消えています。

IPoE-V6Plus-on-So-net-11

「情報」の「DHCPクライアント取得情報」を見ると、「IPv4アドレス」が表示されていますが、これはフレッツ網でのアドレスのようで「グローバルアドレス」として割り振られた「IPv4アドレス」ではありません。

IPv6プレフィックスは「240b」となっています。IPoE(IPv6)では「2409」、PPPoE(IPv6)は「240d」だったので、

  • 2409:インターネットマルチフィード
  • 240b:JPNE
  • 240d:So-net

となっているようです。

IPoE-V6Plus-on-So-net-12

そして「詳細設定」の「高度な設定」を見ると、「UPnP設定」と「WAN→LAN中継機能」の項目が無くなっています。

IPoE-V6Plus-on-So-net-13

こちらは「v6プラス」利用前の「高度な設定」です。

IPoE-V6Plus-on-So-net-14

次に「v6プラス」の設定画面を確認します。

NTTの「ひかり電話対応ルータ」は他社が提供するサービスを利用できるようにする「事業者ソフトウェア」を読み込んで実行できるようです。

「v6プラス」が利用できるようになったら、

  • http://<ひかり電話対応ルータアドレス>:8888/t

にアクセスします。例えばひかり電話対応ルータのアドレスを192.168.100.1に変えているなら、「http://192.168.100.1:8888/t」にアクセスします。

IPoE-V6Plus-on-So-net-11

するとひとつだけ「事業者ソフトウェア」が登録されているので「IPv4設定」という項目をクリックします。

なお「事業者ソフトウェア」が登録されていない、または、消えてしまった場合は、一度ACアダプターを抜いて、30秒ほど経ってから再度接続して立ち上げると読み込まれます。

IPoE-V6Plus-on-So-net-22

初期画面、または、「左メニュー」の「Top」をクリックすると「IPv4アドレス」「利用可能ポート」「IPv4」という項目が表示されます。

「IPv4」が「有効」となっている場合は、「v6プラス」による「IPv4 over IPv6」変換が行われている状態です。

「左メニュー」で「Top」以外をクリックすると最初だけこの画面が表示されるので、「ユーザ名」と「パスワード」を設定します。これは「事業者ソフトウェア」の設定を変更するためのもので、忘れた場合は「ひかり電話対応ルータ」を初期化する必要があります。

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「v6プラス」を一時的に無効化する方法

左メニューで「高度な設定」をクリックします。

「IPv4 ON/OFF設定」の「機能停止」にチェックを入れて「設定」をクリックすると、

IPoE-V6Plus-on-So-net-35

上部に「設定が完了しました」と表示されます。

IPoE-V6Plus-on-So-net-36

この時に左メニューで「Top」をクリックすると「IPv4アドレス」「利用可能ポート」などが消えて「IPv4」には「無効」と表示されます。

IPoE-V6Plus-on-So-net-37

「ひかり電話対応ルータ」を見てみると、従来のメニューが表示され、PPPoE(IPv4)で接続されていることが分かります。

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なお、「IPv6」に関しては「v6プラス」の「有効/無効」に関係無く「IPoE」で接続されています。「無効」にした場合は、「PPPoE(IPv6)」でも接続することができます。

 

結局、どうすればよいのか

So-netユーザーでフレッツ光を使っているなら、追加費用は掛かりませんので、「v6プラス」に移行すべきです。

Bフレッツ時代から使っている場合は、「ひかり電話対応ルータ」が「v6プラス」に対応できない場合もありますが、その場合はNTTに連絡すれば対応機種に交換してもらえます。

VPNや特定のサービスを使っている場合でも、まずは移行すべきです。

移行後に、上記で説明した方法で「v6プラス」を一時的に無効化して何が使えないのか、どうすれば使えるようになるのかを検討すればよいでしょう。

なお、「ポート」の制限は「IPv4ネットワーク」に関する制限なので「IPv6ネットワーク」を使えば制限はありません。

すなわちVPNも「IPv6ネットワーク」を使えばよいということです。(対応事業者は限られます)

 

まとめ

「IPv4 over IPv6」は現状では「IPv4ネットワーク」が遅いという問題を解決する有効な手段です。

ただし、何故、こんな制限を付けたのか分かりませんが「v6プラス」は単純な「IPv4 over IPv6」サービスではないという点には注意が必要です。

それでも移行してから実際に使ってみて対策を立てる方がよいでしょう。

SoftEther VPNによるVPN環境構築(13) IPoEとv6プラス

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多くのプロバイダーで「IPoE」が使える状況になってきました。

VPN接続を使う場合もIPv6について考える必要があります。

SoftEther VPNとIPv6

これまでのSoftEther VPN環境構築では、検証できる環境が無かったのでIPv6について言及しませんでしたが、SoftEther VPN Server自体はIPv6に対応しています。

そのため、SoftEther VPN Serverが動作しているパソコンが「IPoE」でIPv6インターネットに接続していれば、IPv6でのVPN接続が可能となります。

IPv6での接続は、NAPTなどのアドレス変換、ポート変換は行われませんので、「SoftEther VPNによるVPN環境構築(4) ルーターの設定」で説明したような「静的NAT設定」または「静的IPマスカレード設定」は不要となります。

「v6プラス」を有効にした場合、これらは設定できなくなりますし、IPv6に関しては設定項目自体がありません。

SoftEther VPN Serverの「ダイナミックDNS設定」を見てみて、このように「グローバルIPv6アドレス」が取得できていれば、IPv6でSoftEther VPN Serverに接続できる状態です。

SoftEtherVPN-Windows10-201

SoftEther VPN ServerがIPv6で接続できる状態ならば、家族間接続でのSoftEther VPN Server同士のIPv6接続は可能です。

私の場合、親の家の「ひかり電話対応ルータ」が古くてIPv6接続ができなかったのですが、So-netで「v6プラス」が使えるようになったのを機に「ひかり電話対応ルータ」を「RT-500KI」に交換してもらいました。

親の家の「RT-500KI」と私の家の「RV-S340SE」はともに「v6プラス」が有効になっていますが、SoftEther VPN Server同士はIPv6で接続できています。

 

問題はモバイル接続

SoftEther VPN ServerはIPv6で動作できたとしても、多くの方が利用するスマートフォンやタブレットからはVPN接続できない場合があります。

理由は、モバイル回線でIPv6をサポートしているMNO、MVNOが少ないためです。

現在、IPv6対応を明言しているMNOはdocomoとauです。MVNOではIIJmioだけです。私が確認したところでは、BIGLOBE、So-net、FREETELは対応していませんでした。

自分の使っているキャリアがIPv6に対応しているかは、

などのアプリでIPv6アドレスを取得できているかで確認できます。

Wi-Fiを切った状態で、左下の「Info」を選択して「External IPv6」の「Reload」をタップしてアドレスが表示されればIPv6に対応しています。何度タップしても「N/A」なら対応していません。

SoftEtherVPN-Windows10-202

 

「v6プラス」有効時はIPv4接続は不可

「v6プラス」有効時は利用可能なポートが制限されます。使えるポートは各家庭で違いますが、L2TPで使用する500/udp、4500/updはともに使えません。

スマートフォンのVPN接続の設定ではポートを指定することができませんので、500/udp、4500/udpから変更はできません。

したがって、「v6プラス」を有効にしている状態では、IPv4でL2TPによるVPN接続はできないことになります。

 

打開策

利用しているモバイル回線でIPv6が使えない場合に、SoftEther VPNを使うなら「v6プラス」の利用を諦めるしかありませんが、いくつかの打開策はあります。

 

「v6プラス」を一時的に「無効化」

一人暮らしなどで自分しか光回線を使わないなら、外出先でSoftEther VPNを使う場合だけ「v6プラス」を「無効化」して出かける。または、外出先からTeamViewerを使ってリモートで「v6プラス」を「無効化」する方法が考えられます。

「v6プラス」利用時でもTeamViewerは使えますので、VPNの利用方法によってはTeamViewerを使った方がよいかもしれません。

 

PPPoE(IPv4)接続を使う

「v6プラス」が有効な状態でも「ひかり電話対応ルータ」の「PPPoEブリッジ」は使えます。

そのため、SoftEther VPN ServerパソコンからPPPoE(IPv4)接続を使ってインターネットに接続する方法があります。この場合、SoftEther VPN Serverパソコンは直接インターネットに接続することになるためセキュリティ対策は十分に行う必要があります。

または、安いルーターを用意してPPPoE(IPv4)接続を行い、そのルーターにSoftEther VPN Serverパソコンを接続する手もあります。

どちらにしても、デフォルトルートの設定、DNSの設定などよく考えないと思ったように動作しないでしょう。

そもそも、混雑時には1Mbps程度しか出ないPPPoE(IPv4)接続では安定したVPN接続は難しいかもしれません。

 

まとめ

そろそろIPv6について真剣に考えないといけない時期になっています。

「IPoE」や「v6プラス」を使えば自宅では快適なインターネット環境を手に入れることができます。

しかし、外出先からSoftEther VPNを利用して使うことも考えるならモバイルキャリアもIPv6対応のキャリアを選択しなければなりません。

「TLS 1.0/1.1」の無効化の影響で使えなくなったソフトが、使えるようになるかもしれない方法

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2018年6月30日の期限が迫ってきたことで、各サイトは「TLS 1.0/1.1」を無効化する対応をしてきています。この影響で、一部のアプリでエラーが発生する状況となっています。

しかし.NET Frameworkで作成されていれば直る可能性があります。

何故?「TLS 1.0/1.1」の無効化

セキュリティを伴う通信を行うための「https://」は一般的には「SSL」と言われていますが、実際には「SSL」プロトコルの後継バージョンである「TLS」プロトコルで通信が行われているようです。

どのようなプロトコルが使われているかは、IEの場合はメニューの「ファイル」「プロパティ」を見ると「接続」という項目で見ることができます。

その「TLS」ですが、各サイトが「TLS 1.0/1.1」を無効化する対応をはじめています。何故、このようなことをやっているのかというと、PCI SSCというクレジットカード取り引き情報を保護するための管理団体が、2018年6月30日までに「TLS 1.1」以上でサービスを提供するように通達しているためです。

また、こちらの情報では「SSL 3.0」の脆弱性の文書(CVE-2014-3566)で「TLS 1.0/1.1」の利用は非推奨とされているとのことです。

そのため「TLS 1.0」に合わせて「TLS 1.1」も無効化しているようです。

 

「TLS 1.0/1.1」無効化の影響

各サイトでは「TLS 1.2」に対応したソフトを使うように案内していますが、最近のパソコンに搭載されているインターネットブラウザーは、どれも「TLS 1.2」に対応しているので問題は無いと思っていました。

ところが、Windows 10 バージョン1803がリリースされたことでクリーンインストールを行い、各ソフトを設定していたところWindows Live Writerでエラーが発生しました。記事をアップするための認証が通らないのです。

XSERVERは問題無いのですが、wpXだけが通りませんのでパソコン側の問題ではありません。wpXで最近変わったことと言えば「TLS 1.0/1.1」の無効化です。

そこで検索してみたところ、こちらの情報が見つかりました。

記事によるとWindows Live Writerは.NET Framework 3.5で作られているそうでフレームワークが使うプロトコルを「TLS 1.2」に指定すれば動作するとのことです。

 

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.NET Frameworkを使ったソフトをTLS 1.2対応にする方法

元の情報はTechNetで公開されています。

 

.NET Framework 4.5以上

TechNetの記事によると、更新プログラムを適用していれば、既定値が「SSL 3.0/TLS 1.0」から「TLS 1.0/1.1/1.2」に変更になるそうです。

また、サーバー側で使える最も暗号化強度の高いものが使われるため「TLS 1.0/1.1」が無効化されていれば「TLS 1.2」が使われるとのことです。

そのため.NET Framework 4.5以上の場合は、最新の更新プログラムを適用していれば問題になることは無いはずです。

 

.NET Framework 3.5

.NET Framework 3.5は「TLS 1.1/1.2」に対応していなかったそうですが、現状のバージョンは対応しているそうです。

Windows 10では.NET Framework 3.5は無効化されていますが、有効化することでインストールされる.NET Framework 3.5が「TLS 1.2」に対応していることは確認しています。

ただし、デフォルトは「SSL 3.0/TLS 1.0」のままですので、レジストリの追加が必要です。

「SEの雑記」で紹介されていた方法はPwerShellを使ってコマンドでレジストリーに書き込む方法ですが、こちらではレジストリーファイルを使用します。

まず、こちらをダウンロードしてください。

 

ダウンロードした「dot-NET-Framework35-TLS12.zip」のプロパティでブロックを解除した後、展開します。

展開された「dot-NET-Framework35-TLS12.reg」をダブルクリックします。

「ユーザーアカウント制御」が表示されますので「はい」をクリックして進めます。

レジストリーに登録するかを確認するダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。

dot-NET-Framework35-TLS12-11

登録されたので「OK」をクリックして閉じます。

dot-NET-Framework35-TLS12-12

既定で使用する暗号化を「SSL 3.0/TLS 1.0」から「TLS 1.2」に変更するレジストリー値を書き込んだだけですので、何も変化はありません。

もしも使えなくなったソフトがあれば、起動し直すことで使えるようになるはずです。

 

まとめ

新しいソフトは.NET Framework 4.5以上を使っているので問題無いはずですが、古いソフトを使っているようなら試してみてください。

この設定をしても悪影響はありませんので、念のために実施しておけば問題に遭遇することも無いでしょう。

「クリックポスト」値上げ、「ゆうメール」規格外の廃止

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配送料の値上げが止まりませんが、またも値上げとサービスの低下が発表されました。

「クリックポスト」の値上げ

クリックポスト」とは「レターパック」サイズの荷物を全国一律164円(税込)で配送できるサービスです。

「クリックポスト」は独立したサービスですが、内容としては「ゆうパケット」というサービスを、Web上で決済を済ませることで省力化した割引きを適用したものとのことです。

この「クリックポスト」が2018年9月1日から185円(税込)に値上げされるそうです。

詳細はこちらのページからリンクされたPDFに記載されています。

「ゆうパック」や「ハガキ」などが値上げされる中、サービス開始以来、料金改定をしていませんでしたので仕方ないでしょう。

一般的に使える配送サービスで追跡サービスが利用できるものは「クリックポスト」より安いものは無いので、使い続けるしかないと思います。(メルカリなど各サービスでしか使えない配送サービスは除きます)

サイトの説明では改定前日の8月31日 23:30(予定)までに決済が完了していれば164円で送れるそうです。

 

「ゆうメール」規格外の廃止

「ゆうメール」は特定の条件を満たしたものを安価に送ることができるサービスです。

追跡サービスは使えませんが、大きなものも安価に送ることができるので多用する業者も多いです。

上記の「ゆうパックのサービス改善及びゆうメール基本運賃等の改定」からリンクされたPDFに記されていますが、これまでレターパックの大きさ(規格内)以外でも、3辺の長さの合計が170cmまでのものは「規格外」として送れました。

しかし、9月1日からレターパックの大きさ(規格内)しか「ゆうメール」では送れなくなります。

例えば、カレンダーなどの筒状の物やマンガ雑誌のような厚いものは「ゆうメール」では送れなくなります。

ただし「定形外郵便物」の「規格外」としては送ることができます。その場合は最大長60cm、3辺の合計が90cmまでとなります。

「定形外郵便物」の「規格外」は「ゆうメール」の「規格外」より25%程度割高になります。

 

何故、変更されたか

「クリックポスト」の値上げは、他のサービスが値上げをしている中、値上げが遅れていたので他のサービスと同様の理由でしょう。

「ゆうメール」の「規格外」の廃止は、サービスの弱点を突いた利用により現場が困っているためでしょう。

メール便はポスト投函が基本ですが、「規格外」はポストに入らず対面で届ける必要があります。しかし、現代人は不在が多いですから殆どの場合、2回配送することになります。

ただでさえ人手不足で「ゆうパック」などはヤマト運輸にアウトソースしている状態で、2回の配送はコストが合わないのでしょう。

特に3辺の合計が170cmまでですので、相当大きな物まで送られてきます。廃止すれば「定形外郵便物」の「規格外」のみとなりますので最大でも90cmとなり小さくなります。それ以外は「ゆうパック」とするしかなくアウトソースされます。

 

問題は

自分で発送することが無い人には影響は無いと思われるかもしれません。

しかし、フリマなど個人取引を使っている場合は、配送料の値上げとして跳ね返ってきます。

また、買取サービスなどで梱包材を無償提供するところでは、「ゆうメール」を使って送ってきますので、無償提供自体が無くなる可能性があります。

カレンダーも大量に配っているところは、配送料が嵩むため、カレンダーの形状を変えるか、カレンダー自体の印刷をやめるかもしれません。

カレンダーはこれから受注が始まりますが、印刷の受注に影響が出るかもしれません。

 

まとめ

配送料の値上げは、直接、自分が使っていなくとも、間接的に大きなダメージを被る可能性があります。

今後、自分の使っているサービスの料金変動には注意してください。

Windows 10 機能更新プログラムのインストールを延期可能な日数の「ウソ」

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Windows 10 Proでは機能更新プログラム、いわゆる「大型アップデート」のインストールを最大365日延期させることができます。

では、いつからなのか、いつまでなのか、Microsoftは説明していますが、そこには大きな「嘘」があります。

Windows 10 機能更新プログラムのインストールの延期

「Windows 10 機能更新プログラム」とはWindows Updateに表示される、いわゆる「大型アップデート」のことですが、通常はリリースと同時に多くのパソコンに配信されます。

従来は比較的新しいパソコンが対象だったのですが、最近は新機種への買い替えも進んだことと、MicrosoftがAIを活用してアップデート可能なパソコンを増やしていることで多くのパソコンが犠牲となっています。

バグの多いWindows 10においては、リリース当初の不安定なバージョンに勝手にアップデートされるのは勘弁してもらいたいところですが、Windows 10 Homeでは基本的に防げません。

しかし、Windows 10 Pro以上のエディションでは、「設定」アプリで設定するだけで延期させることができます。

 

延期日数の起点

延期可能と言っても、いつから数えての日数なのかは「設定」アプリには明記されていません。

この点については、Microsoftのサイトで説明されています。

こちらでは企業向けにグループポリシーで設定する方法について説明していますが、最後の部分で手動で設定する方法も説明されています。

そのためWindows 10 Proを使う個人ユーザーについても該当する内容です。

延期日数の起点はWindows Updateの「詳細オプション」で指定する、Windows 10 バージョン1703までは「Current Branch」、「Current Branch for Business」、Windows 10 バージョン1709以降は「半期チャネル(対象指定)」、「半期チャネル」で変わるとのことです。

Windows10-lie-of-deferment-02

「Current Branch」または「半期チャネル(対象指定)」とした場合は、新しいバージョンのリリース日が起点となります。

「Current Branch for Business」または「半期チャネル」とした場合は、「Current Branch for Business」または「半期チャネル」向けにWindows Updateで配信が始まった日が起点となります。

そしてこの起点から最大で365日延期できることになります。

Windows10-lie-of-deferment-03

詳細なリリース日については、こちらに記載されています。

こちらの情報と、上記説明にある実際のリリース日をまとめると以下のようになります。

バージョン サービス リリース日 365日延期
1803 半期チャネル 2018/7/10 2019/7/10
1803 半期チャネル(対象指定) 2018/4/30 2019/4/30
1709 半期チャネル 2018/1/18 2019/1/18
1709 半期チャネル(ターゲット指定) 2017/10/17 2018/10/17
1703 Current Branch for Business 2017/7/27 2018/7/27
1703 Current Branch 2017/4/11 2018/4/11
1607 Current Branch for Business 2017/2/2 2018/2/2
1607 Current Branch 2016/8/2 2017/8/2

 

延期日数の嘘

ここで、おかしなことに気付きます。

Windows 10 バージョン1703は「Current Branch」に設定していたとしても2018年4月11日まではアップデートされることないはずです。

ところが2018年2月下旬には「Windows 10 更新アシスタント」というプログラムが配信され延期設定に関係なく、Windows 10 バージョン1703以下のHomeとProのエディションについて強制アップデートが行われました。

私の仕事用のパソコンも「Current Branch for Business」に設定し、365日延期させ、アクティブ時間であったにもかかわらず、アップデートされました。

結局、「サービスとしてのWindows」を押し通すためには、自ら設定したルールすら破るのがMicrosoftの方針のようです。

 

Windows 10 Proに意味は無いのか?

Windows 10 HomeとWindows 10 Proの違いは、企業向けのいろいろな機能よりも、インストールされているパソコンの扱いの違いの方が重要です。

Windows 10 Homeには選択権など無く、最新バージョンがリリースされれば問答無用でアップデートされます。

しかし、Windows 10 Proは延期設定でアップデートを免れることが最大の利点です。

とは言え「Windows 10 更新アシスタント」による強制アップデートでは延期設定も無視されました。

そうなるとWindows 10 Proにする意味は無いと思われるかもしれません。

しかし、「半期チャネル」でのリリースから「半期チャネル(対象指定)」までの数か月の間に強制アップデートが行われたことはありません。

たかが数か月の平穏でも、企業利用での安定性が確保されてからのアップデートには大きな意味があるでしょう。

また、強制アップデートなどの回避策はイレギュラーな操作が多く、人によってはハードルが高いこともあります。また、その情報自体を信用できるかという問題もあります。

お金で買える数か月の平穏をどう考えるかは人それぞれでしょう。

 

まとめ

とりあえず、延期設定の日数の起点は、インストールした日ではなく、Microsoftが公開した日だということは覚えておいてください。

そして最新バージョン以外は延期設定が意味を成さないことも知っておいてください。

次期バージョンRS5は前回の教訓からか既にバグ取りに入っていますので、意外にリリースは早いかもしれません。

Windows 10 バージョン1803に埋め込まれた日本に対する某国の恨み

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最近のWindows 10のMicrosoft IMEのバカさ加減には辟易していましたが、理由が分かった気がします。

敢えて黙認しているならIMEを変えるしか無さそうです。

Microsoft IMEの予測変換

日本語でパソコンを使うには必須の日本語IMEですが、Windows 10 バージョン1709から変換がおかしくなってきました。

Windows Insiderの集まりなどでMicrosoftの担当者に聞いたりしているのですが、そのような報告は上がっていないと問題にもされません。

しかし、私の使うパソコンはクリーンインストールしようと、Microsoft IMEを初期化しようと、私のパソコンすべてで同じ症状が出ます。

技術用語など、普通の方が使われない表現が多いためかもしれませんが、どうにも納得がいきません。

 

最近、あることに気付きました。

Microsoft IMEはWindows 10では予測変換が優先され、「ひらがな」で入力していくと予測変換候補が表示されます。

そして、「いわゆる」と入力したところ、このような予測変換候補が表示されました。

Windows10-v1803-international-issue-in-Microsoft-IME-01

Google検索のサジェストを調べてみても、このような言葉は表示されません。誰かしらの意図が働いていることは確かです。

 

日本語ローカルエクスペリエンスパック

これまでのWindowsでは多言語に対応するために「言語パック」というものが用意されていました。

例えば、日本語版Windowsでもドイツ語の「言語パック」をインストールすればドイツ語の入力や表示ができるようになります。

Windows 10 バージョン1803からは「言語パック」は廃止され、Microsoft Storeから配信される「ローカルエクスペリエンスパック」というものに置き換わりました。

日本語版Windows 10 バージョン1803では「日本語ローカルエクスペリエンスパック」が予めインストールされています。

 

前記の予測変換の問題ですが、「フィードバックHub」に原因を解析された方の投稿がありますので一部を引用させて頂きます。

この「いわゆる」と、ひらがなで検索を行った時に、
候補順位上位に、問題視されている「いわゆる…」が表示されるのは、
1709版から、1803版へとなった時に、MS-IMEの言語設定が、
「コントロールパネル」から、無くなり、
MS Store Apps の「日本語 ローカルエクセリエンスパック」へと移行。

このパッケージが、MS-IME辞書・クラウド候補辞書、以上に、
検索候補順位を優先させる点が、あることが問題なのである。

よって、このAppsの開発・設計者の中に、順位上位に表示させるように、
意図的に仕組まれています。(そうした者が、居るということです)
この、結果すら想定していたものと、思われる。
それが、MS内部なのか、下請けなのか、売込み先なのかは、解りません。

 

問題は「日本語ローカルエクスペリエンスパック」にあるとのことです。

とはいえ、「日本語ローカルエクスペリエンスパック」をアンインストールすると日本語が使えなくなりますので、予測変換候補だけを削除できます。

「いわゆる」と入力して予測変換候補が表示されたところで、[↓]キーで問題の候補に合わせると右端に[X]が表示されるのでクリックすると、予測変換候補に表示されなくなります。

Windows10-v1803-international-issue-in-Microsoft-IME-02

ただし、あくまで表示されないだけで変換履歴を削除したりすると、また、表示されるようになります。

 

Microsoft IMEは使い物にならない?

今回の問題から、Microsoft IMEや「日本語ローカルエクスペリエンスパック」に日本人が絡んでいないことは明らかです。

邪推すればWindows 10 バージョン1709からのMicrosoft IMEのおかしな挙動も、これに関係したものかもしれません。

だとして、Microsoftがこのようなことを黙認しているなら、今後、更にエスカレートする可能性があります。

全く使えないわけではなく、微妙にイラつく、いやらしいバグを忍び込ませるものです。

 

まとめ

やはり、日本語変換は日本製でないと信用できないのかもしれません。

クラウド変換には抵抗がありますので、ATOKの購入を本当に検討しようと思います。


EaseUS Backup Home 最新版が24時間限定で無料配布

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Windowsパソコン用バックアップソフトの「EaseUS Backup Home 11.0」が24時間限定で無料配布されます。

今回は現行の最新バージョンでの無料配布です。

Windows 10を安定して使い続けるには

Windows 10は年に2回の大型アップデートがあります。

基本的にはアップデート前の環境を引き継いでアップデートできますので、アップデートしても今まで通りに使えます。

もしも周辺機器が使えなくなったり、あるソフトが正常に動作しないなどの不具合が見つかった場合は、以前のバージョンのWindows 10に戻すことができます。

 

しかし、アップデート直後に自分が使っているすべての周辺機器やアプリケーションソフトのテストを完了させることはできません。

簡単にテストを済ませて問題が見つからなければ、あとは実際の作業のなかで逐次テストしていけばよいと考えるでしょう。

 

ところが、ここに落とし穴があります。

Windows 10の大型アップデートは、

  • アップデート後、以前のバージョンに戻すことができるのは10日以内
  • 10日を過ぎた場合は、バックアップから戻すしか方法が無い
  • Windows 10に搭載されている「回復ドライブ」というバックアップ方法ではアプリケーションのバックアップは取れない

という問題をはらんでいます。

したがって、アプリケーションも含めて以前の状態に戻すためにはサードパーティのバックアップソフトが必須となります。

 

EaseUS Todo Backup

以前はバックアップソフトといえば、パッケージソフトを購入する必要がありましたが、今は無料でも高性能なバックアップソフトが配布されています。

「EaseUS Todo Backup Free」も、そのひとつです。

基本的には、上記のように以前のバージョンのWindows 10に戻す目的なら、この無料版で十分です。

ただし、バックアップとは通常使用において不具合が発生した時の保険となるものです。そのため、定期的にできるだけ新しい状態をバックアップしておく必要があります。

ところが、バックアップは取らなければと思っていても、つい忘れてしまいがちです。

そのため決まった時間に自動的にバックアップを取ってくれることが理想です。

残念ながら「EaseUS Todo Backup Free」では、その機能が使えません。

 

EaseUS 2018 夏のキャンペーン

EaseUS-2018-Summer-Campaign-01
EaseUSでは「2018 夏のキャンペーン」として「EaseUS Todo Backup Home 11.0」の無料配布を行うそうです。

前回のキャンペーンでは旧バージョンの無料配布だったのですが、今回のキャンペーンでは現行の最新バージョンである「EaseUS Todo Backup Home 11.0」が無料配布されます。

  • キャンペーン期間:2018年7月23日(月) 昼12:00~24日(火) 昼12:00の24時間
  • ライセンス認証期限:2018年7月24日(火) 14:00まで

無料版との違いは、こちらで確認できますが「EaseUS Todo Backup Home 11.0」では「スケジュールに基づくバックアップ」が行えるためバックアップの自動化が可能となります。

 

キャンペーン版の注意点

キャンペーン版は製品版と全く同じです。

ただし、キャンペーン版は2018年7月24日(火) 14:00までにインストールしてライセンス認証を完了させる必要があります

そのため、キャンペーン終了までにWindowsが稼働していないパソコンにはインストールできません。

また、今回無料配布される「EaseUS Todo Backup Home 11.0」はバージョン固定ライセンスです。

マイナーアップデートとなる11.Xにはアップデートできますが、今後発売される「EaseUS Todo Backup Home 12.0」にはアップデートできません。

アップデートを考えるなら今回のキャンペーンでは「永久無料アップデート版」が50% OFFで提供されます。

「EaseUS Todo Backup Home」の評判を調べて今後も使いたいと思うのなら「永久無料アップデート版」の購入も検討してみるとよいでしょう。

 

まとめ

フリーのバックアップソフトはいろいろなメーカーから配布されています。

その中にはスケジュールバックアップが行えるものもあります。ただ、日本語がおかしいので初心者にはあまり向きません。

その点「EaseUS Todo Backup Home」は操作性やバックアップからの復元性などは申し分なく、日本語の翻訳なども問題ありません。

今は必要が無くても、バックアップしなければと思ったことがあるなら、この機会に入手しておくのがよいでしょう。

Coffee Lake搭載、Intel NUC BEAN CANYON まもなく発売

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予てより噂されていたIntel NUCのCoffee Lake搭載版のBEAN CANYONですが、技術資料が公開されたことで発売がほぼ確定しました。

いろいろとグレードアップしているのですが、少し残念な点もあります。

Intel NUC BEAN CANYON

今年の春に発表され、6月から順次発売が開始された2018年版のIntel NUCですが、この時期に発売されたにもかかわらず残念なことに、第7世代Core i搭載のモデルでした。

第8世代を謳うモデルもありますが、CPUのシリーズとしてはKaby LakeまたはKaby Lake Refreshであり、第8世代と呼べるものではありません。

しかし、その時期に噂として秋にCoffee Lakeを搭載したBEAN CANYONが発売されるというものがありました。

そして今回、技術資料が公開されたことで、大きなバグや方針変更が無ければ発売が確実となりました。

既に発表されたIntel NUCについては、こちらで確認できますが、まだ掲載されていません。

しかし、Revision Historyを見るとFirst Production Releaseとありますので正式発表とみてよいでしょう。

Intel-NUC-BEAN-CANYON-01

技術資料には各製品ページのURLも記載されていますが、現状では別ページに飛ばされます。

以下、仕様について見ていきます。

 

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基本スペック

まず、基本スペックについて見ていきます。

 

CPU

BEAN CANYONは第8世代Core iであるCoffee LakeのCore i7/i5/i3の3シリーズがあります。

  • Core i7-8559U
    • Base Clock 2.7GHz
    • Turbo Clock 4.5GHz
    • 4 Core 8 Threads
    • 8MB Cache
    • Intel Iris Plus Graphics 655
    • Max Graphics Clock 1.20GHz
    • Intel SGX
    • TDP 28W
    • 14nm Process
  • Core i5-8259U
    • Base Clock 2.3GHz
    • Turbo Clock 3.8GHz
    • 4 Core 8 Threads
    • 6MB Cache
    • Intel Iris Plus Graphics 655
    • Max Graphics Clock 1.05GHz
    • Intel SGX
    • TDP 28W
    • 14nm Process
  • Core i3-8109U
    • Base Clock 3.0GHz
    • Turbo Clock 3.6GHz
    • 2 Core 4 Threads
    • 4MB Cache
    • Intel Iris Plus Graphics 655
    • Max Graphics Clock 1.05GHz
    • Intel SGX
    • TDP 28W
    • 14nm Process

3種類のCPUを基本スペックで比較するとこのようになります。

コア数、キャッシュサイズ、CPU動作周波数、グラフィック動作周波数の違いとなります。

どうも同じ半導体チップで一部のブロックを潰すかどうかで分けているようです。

ゲーミングノートに搭載され始めた第8世代Core iは6コア/12スレッドのものが当然のように搭載されています。そのような状況でCore i7でも4コア/8スレッドというのは少々性能不足を感じます。

デスクトップパソコンに関しては、年末にかけて発売されるCoffee Lake Refreshが8コア/16スレッドであることを考えると、NUCとの差は更に開くことになります。

もちろん、Coffee Lake Refreshも14nmプロセスですのでコアを増やせば動作周波数は下げざるを得ないので、コア数が性能差に直結するわけではありません。

しかし、4コア/8スレッドのBEAN CANYONは、描画ソフトや動画エンコードなど並列処理が効いてくる用途には向かないかもしれません。

やはり10nmプロセスのCanon Lake待ちなのかもしれませんが、Canon Lake以降はグラフィックスを搭載しない可能性が高いため、そのままではNUCには採用されないかもしれません。

 

メモリー

技術資料に記載されたメモリーの仕様は次のようになります。Core i7/i5/i3モデルで共通です。

  • DDR4-2400 SO-DIMM
  • 2 Sockets
  • 4Gb or 8Gb Memory Technology
  • Max 32GB
  • non-ECC Memory
  • 1.2V Low Voltage JEDEC

4G bitまたは8G bitメモリーを使用したDDR4-2400メモリーを2枚まで実装できます。16GBメモリーを使えば32GBまで実装できます。

CPUの仕様によるとDual Channel動作が可能です。

CPUはLPDDR3-2133にも対応していますが、NUCとしてはDDR4のみの対応です。

 

グラフィックス

グラフィックスは、Intel Iris Plus Graphics 655で共通です。Core i7モデルのみ最大動作周波数が高くなっています。

  • Intel Iris Plus Graphics 655
  • DirectX 12
  • OpenGL 4.5
  • HDMI 2.0a Max 4096×2160 60Hz 24bpp HDCP 2.2
  • DisplayPort 1.2(USB Type-C) Max 4096×2304 60Hz 24bpp HDCP 2.2
  • 最大ディスプレイ数 3

CPU自体のHDMI出力はHDMI 1.4のためDisplayPort 1.2aから変換してHDMI 2.0aを出力しています。

最大3台のモニターに接続できるのですが、USB Type-C経由のDisplayPortに2台接続すると2560×1600 60Hz、3台接続すると1920×1080 60Hzと解像度が落ちます。

4Kの場合は、HDMI 2.0aから1台、USB Type-Cから1台となります。

CPU内蔵グラフィックス、Intel SGX、HDMI 2.0a、HDCP 2.2と条件を満たしているためUHD BDの再生も可能なはずです。

実際のところはBIOSでIntel SGXを有効にしているかによります。

 

オーディオ

オーディオはHDMI 2.0aおよびUSB Type-C経由のDisplayPortでのIntel HD Audioと3.5mmジャックを使うRealtek HD Audioとなります。

また、従来機種と同様にデジタルマイクが内蔵されています。

 

ストレージ

ストレージは、2.5インチ6.0Gbps SATAが1ポートとM.2が1ポートです。

Core i5/i3は2.5インチベイを搭載しない薄型もあります。

M.2については以下の対応となります。

  • M.2 2242/2280
  • SATA
  • PCI Express x1/x2/x4

なお、Intel Optane Technologyにも対応しています。

 

USB

USBはすべてのポートがUSB 3.1 Gen 2となり10Gbps対応となります。

背面にUSB Type-Aが2ポート、Type-Cが1ポート、前面にUSB Type-Aが2ポートとなります。

前面の1ポートは充電ポートにもなります。

USB 2.0もマザーボード上にはありますが、NUC Kitとしては使用できません。

 

LAN

Intel I219VによるGigabit Ethernetが搭載されています。

 

ワイヤレス

Intel Dual Band Wireless AC 9560が搭載されています。

  • 802.11ac
  • Dual Band
  • 2x2 Wi-Fi + Bluetooth 5

従来はM.2ソケットに搭載されていましたが、マザーボードに直接はんだ付けされています。

 

Thunderbolt 3

USB Type-C経由でThunderbolt 3が利用できます。

 

その他

その他にも以下の機能が搭載されています。

  • Micro SDXC Card Reader/Writer
  • Consumer Infrared (CIR) sensor

なお、前面のリングLEDは廃止され、HDD Activity LEDに変更されています。

 

外観

本体は2.5インチベイを搭載するもの、しないもので2タイプあります。

2.5インチベイ 有り 無し
Core i7 NUC8i7BEH -
Core i5 NUC8i5BEH NUC8i5BEK
Core i3 NUC8i3BEH NUC8i3BEK

 

Core i7に関しては、できるだけ熱容量の大きな筐体を選択したようです。

従来製品と比べてCPUファンも大きくなっていますが、それでも4コアモデルしか搭載できなかったのでしょう。

前面はこのようになっています。リングLEDが無くなり、HDD Activity LEDとなっています。

Intel-NUC-BEAN-CANYON-02

従来製品のNUC7i7BNHの前面はこのようなものでした。

Intel-NUC-BEAN-CANYON-04

背面はこのようになっています。USB Type-AがUSB 3.1 Gen 2対応となっています。CPUファンが大きくなったため放熱口も広くなっています。

Intel-NUC-BEAN-CANYON-03

従来製品のNUC7i7BNHの背面はこのようなものでした。

Intel-NUC-BEAN-CANYON-05

従来機種からの変更点

2018年春モデルおよびその前のモデルからの変更点を見てみます。

Core iを積んだNUCにはBシリーズとDシリーズがあり、BEAN CANYONはBシリーズとなります。

 

BEAN
CANYON
DAWSON
CANYON
旧Bタイプ
Core i7 品名 NUC8i7BEH NUC7i7DNHE NUC7i7BNH
CPU 8559U 8650U 7567U
CPU比較
Core i5 品名 NUC8i5BEH NUC7i5DNHE NUC7i5BNH
CPU 8259U 7300U 7260U
CPU比較
Core i3 品名 NUC8i3BEH NUC7i3DNHE NUC7i3BNH
CPU 8109U 7100U 7100U
CPU比較

 

どれも新しくなるほど性能が上がっていますが、TDPも同時に上がっていますので、稼働時の消費電力は増えることになります。

端子構成は旧Bタイプと同じなのですが、USB Type-AポートがUSB 3.0からUSB 3.1 Gen 2になっていたり、多少の変更点があります。

 

購入を検討すべきか

旧Bシリーズと比較した場合は外観や機能は、ほぼ同じなのですが、細かい部分で性能が向上していますので買い替えを検討すべきでしょう。

DAWSON CANYONと比較する場合は、性能より用途を考えて検討すべきでしょう。DAWSON CANYONはvPro対応で、USB Type-CやThunderbolt 3よりも、すぐに使えるHDMIが2ポートあることに意味があるのでしょう。

BEAN CANYON内で検討する場合、Core i7とCore i5でコア/スレッド数に違いが無く、動作周波数など細かい部分での若干の性能差ですので、実際の販売価格を見てからコストパフォーマンスで検討した方が良いでしょう。

 

まとめ

Coffee Lake搭載とのことで6コア/12スレッドをNUCで使えると期待していたのですが残念です。

これ以上コア数が増えたCPUを搭載できるようになるのは10nmプロセスが安定してからですから来年も無理でしょう。

そうなるとBEAN CANYONは、1、2年ぐらいは一番性能の高いNUCとなりますので、検討する価値はあるでしょう。

Windows 10 Insider Preview RS5 Build 17713のISO公開

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Windows 10 Insider Preview RS5としては初のISOが公開されました。

Buildは17713となります。

Windows 10 Insider Preview ISO

Windows 10 RS5についてはWindows 10 Insider Programで逐次更新されていますが、RS4正式リリースの少し前からISOの公開が止まっていました。

フィードバックHubにもISOを公開するよう要望が上がっており、それに答えたものと思われます。

今回公開されたISOはBuild 17713の64ビット版となります。

2018年7月31日時点でのRS5の最新Buildは17728となっています。

 

Windows 10 Insider Preview ISOのダウンロード

Windows 10 Insider PreviewのISOはこちらからダウンロードできます。

 

Windows10-Insider-Preview-17713-ISO-01

スクロールさせるとダウンロードするISOを選択する部分があるので、Buildとエディションを選択して「Confirm」をクリックすると言語を選択できるようになります。

Windows10-Insider-Preview-17713-ISO-03

Buildとエディションは現状は以下のものが選択できます。

Windows 10 Insider Previewを利用するには対応するエディションの正式なライセンスが必要ですので、通常個人が試用する場合は「Windows 10 Insider Preview - Build 17713」を選択します。

Windows10-Insider-Preview-17713-ISO-02

言語を選択して「Confirm」をクリックするとダウンロードリンクが表示されます。リンクの有効期限は表示された時刻までの24時間となります。

Build 17713については64ビット版だけがダウンロード可能です。

Windows10-Insider-Preview-17713-ISO-04

なお、最近のWindows 10 Insider Previewはクリーンインストールした段階で既にWindows Insider Programに参加した状態となっています。

また、「設定」アプリの「回復」から初期化してもWindows Insider Programに参加した状態が維持されています。

 

もしも、ダウンロードリンクが表示されず、このようなErrorとなる場合は、Windows Insider Programに参加しているMicrosoftアカウントで、サイトにサインインしていることを確認してください。

サインインしているかどうかはサイトの右上で確認できます。

Windows10-Insider-Preview-17713-ISO-05

 

まとめ

何度もBuildのアップデートを繰り返しているとWindows 10が不安定になる場合があります。

そのような場合は、Windows 10 Insider ProgramのISOでクリーンインストールするとよいでしょう。

Adobe Photoshop CCを安く使うことが不可能に、低価格フォトプラン店頭販売終了

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Adobe Photoshop CCを安く使うには、クラウドストレージをそれほど必要としないならフォトプランが有効でした。そして店頭や通販でも販売されていることにより、更に安く購入できました。

しかし、最近状況が変わりAdobe Storeからしか購入できなくなりました。

Adobe Creative Cloud フォトプラン

Adobe Creative Cloud フォトプランは写真家向けとして月980円でPhotoshop CCとPhotoshop Lightroom CCが使えるプランとして誕生しました。

フォトプランという名前の通り写真家向けですのでPhotoshop Lightroom CCが付いているわけですが、買い切りのPhotoshop CS6が入手できなくなったことで、Photoshopを使い続けたいユーザーにとってPhotoshop CCを単体で購入するより魅力的なプランでした。

 

Photoshop Lightroom CCの方針変更

AdobeはCreative Cloudの成功で、すべてのデータを自社のクラウドストレージで管理することでユーザーが他社のソフトに移行し難い状況を作りたいのでしょう。

 

従来からのPhotoshop Lightroom CCはローカルストレージで写真データを管理し処理するものでした。そのためクラウドストレージを必要としません。

ところが2017年版Adobe Creative Cloudでは従来のローカルストレージで管理するPhotoshop Lightroom CCはPhotoshop Lightroom Classic CCとなり、新たにクラウドストレージで管理し、クラウドストレージ上で処理を行うPhotoshop Lightroom CCが追加されました。

この変更に伴いAdobe Creative Cloud フォトプランに1TBのクラウドストレージが追加されたプランが追加されました。

ローカルストレージで管理していた写真データをクラウドストレージに上げなければなりませんので、当然の対応ではあります。

 

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Adobe Creative Cloud フォトプラン1TB

新たに追加されたAdobe Creative Cloud フォトプラン1TBは25,660円(税込)となり、従来のプラン12,700円(税込)の倍以上となりました。

Cannot-Buy-Adobe-CC-Photo-Plan-at-bargain-01

従来のプランではクラウドストレージが20GBでしたが、Photoshop CCだけが目的ならそれでも十分足りたわけです。

Cannot-Buy-Adobe-CC-Photo-Plan-at-bargain-02

 

販売方針の変更

Photoshop Lightroom CCが2種類に分かれても1TBストレージのプランと従来の20GBプランは併売され、Photoshop CCだけが目的なら20GBのプランを買えば十分でした。

どちらのプランもヨドバシなどの店舗でも販売され、ポイント還元を受けることができました。また、Amazonでも販売されタイムセールなどで安く販売されることもありました。

 

ところが、先日、ヨドバシの店頭で見たところ20GBのプランが販売されていません。

店員に聞いたところ5月で販売が終了したとのことでした。Amazonを見ても既に20GBのプランは販売されていません。

現状、20GBのプランはAdobe Storeでしか購入できません。

また、最近、時々行われる最大41%OFFのセールでは20GBのフォトプランは対象外です。

したがって、20GBのAdobe Creative Cloud フォトプランは定価でしか購入できなくなってしまいました。

 

まとめ

Adobe製品だけで作品を完成させられる方でなければ、Adobe Creative Cloudという仕組みは邪魔なものでしかないでしょう。多くのクリエイターはCLIP STUDIOなどに移行されたと思います。

ただ、加工がメインの用途の場合は、やはりPhotoshopの方が使いやすいのです。

Amazonのタイムセールなどを利用してフォトプランを購入しようと考えていたのですが、待っていたのがあだとなってしまいました。

新宿エリア限定、ヨドバシでMac、iPadが10%ポイント還元

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地区限定、期間限定でMacとiPadのポイント還元率アップが行われています。

値引き率、ポイント還元率

ヨドバシは値引きもしますし、店員との交渉次第では更に安く買うことは可能です。しかし、基本は10%ポイント還元というひも付きの値引きでリピート客を捕らえています。

そのポイント還元ですが、メーカーの価格統制により10%にできないものがあります。

有名なところではゲーム機の5%があります。これはヨドバシに限らず全ての小売店に課せられています。Amazonが時々これを上回る値引きをしていますが、数量を限定するなどでメーカーと交渉しているのでしょう。

その他にもMicrosoft Surfaceの1%、Macの5%、iPadやiPhoneの1%などがあります。

そのような状況の中で、今回、地区限定、期間限定でMac、iPadの還元率がアップされています。

 

新宿エリア限定 ポイント10%

Yodobashi-Shinjuku-Mac-iPad-Campaign-2018-Summer-01

ヨドバシ新宿西口本店のApple売り場がリニューアルされました。と言っても展示テーブルの向きを他の展示スペースと同じ向きに合わせて告知用のTVを撤去したものです。

この改装に合わせたものでしょう。還元率アップが開催されています。

  • 対象店舗:ヨドバシカメラ新宿エリア店舗
  • 還元期間:~2018年8月10日(金)まで
  • 対象製品:Mac、iPad
  • 還元率:Mac 5% --> 10%、iPad 1% --> 10%

MacBook Proについては先月新製品が発表されたばかりですので、買い時かもしれません。

iPadについても安価なiPad 9.7インチ(第6世代)が発売されましたので、更に実質安価で購入することができます。

ただし、本当のiPad Proを買いたいなら待った方がよいでしょう。iPhone Xのようなホームボタン無しで狭ベゼルの新型が出るとの確度の高い噂があります。

 

まとめ

とりあえず、MacやiPadの既存機種を安価に購入したいなら検討すべきでしょう。期間が短いので注意してください。

ヨドバシ・ドット・コムにも詳細が告知されていませんが、対象外製品があるかもしれませんので店舗で確認してください。

Windows 10でIntel PTT EK Recertification Service(IntelPTTEKRecertification.exe)が高負荷状態になる問題と対策

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Windows 10パソコンで反応が遅くなり、調べてみると「IntelPTTEKRecertification.exe」がCPUを食っている場合があります。

ここではその対策について説明します。

Intel PTT EK Recertification Service

Windows 10 バージョン1803をクリーンインストールしたNUCを使っていたところ何だか反応が遅いことに気付いて調べたところ「IntelPTTEKRecertification.exe」がCPUを25%食っていることが分かりました。

Windows10-IntelPTTEKRecertification-problem-01

では、「IntelPTTEKRecertification.exe」は何かですが、実行ファイルは「C:\Program Files\Intel\TXE Components\iCLS」にあり、「Intel Trusted Execution Engine」(Intel TXE)の一部であることが分かります。

検索してみると「IntelPTTEKRecertification.exe」が高負荷状態になるのはNUCに限らず、いろいろなPCで起きています。そしてどの場合も明確な解決策は見つかっていません。

個人サイトで「Intel TXE」をアンインストールしたら直ったというものがあるのですが、不要なものなのかが確認されていません。

なお「Intel PTT EK Recertification Service」とありますが「サービス」としては登録されていません。単体のプロセスです。

 

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TPM 2.0とIntel TXE

他のPCではどうなのかとGIGABYTEのマザーを使ったPCや他のベアボーンPCを調べてみると「IntelPTTEKRecertification.exe」がありません。

結論から言うと、TPM 2.0に対応したPCには「Intel TXE」をインストールし、TPM 2.0に対応していないPCには「Intel ME」(Intel Management Engine)をインストールすることになるためです。

そのため、この問題が発生するのはTPM 2.0に対応したPCでのみ発生します。

TPM 2.0についてはこちらで説明されています。

独立したセキュリティチップに暗号鍵を格納することで安全性が高まるとのことです。

また、メーカー製PCについてはTPM 2.0搭載が必須とされているようです。

TPM 2.0は搭載されているだけではデバイスマネージャーから認識されず、「Intel TXE」をインストールすることでセキュリティデバイスとして登録されます。

Windows10-IntelPTTEKRecertification-problem-07

このような安全性を確保するTPM 2.0を使うための「Intel TXE」を簡単にアンインストールするのは好ましくありません。

 

何故、高負荷状態になるのか

高負荷状態になっている時に「IntelPTTEKRecertification.exe」が使っているリソースを確認したところメモリーだけでした。ストレージもネットワークも使っていません。PCの電源を入れたまま10時間以上そのままにしておきましたが状態は変わりませんでした。

そのため、この高負荷状態は単純に無限ループに入っている状態のようです。

では、何故無限ループに入ってしまうかですが、どうもIntel ME、Intel TXEの脆弱性対策が原因のように思えます。

現在、Intel NUC NUC6CAYHのIntel TXEのバージョンは3.0.0.1115です。しかし、これよりも新しい3.0.11.1131というバージョンがIntel ME、Intel TXEの脆弱性の修正後にキャンセルとなり、3.0.0.1115が最新となっています。

脆弱性の修正と「Intel TXE」が合っていないため無限ループに入っているように思えます。

 

2つの対策

現状分かっている2つの対策について説明します。

 

1.再起動せず、シャットダウンしてから起動し直す

実は「IntelPTTEKRecertification.exe」が高負荷状態となるのは、再起動後に限られます。

シャットダウンしてから起動すると「IntelPTTEKRecertification.exe」が高負荷状態になることはありません。

このことから「Intel TXE」が再起動で正しく初期化されていない可能性があります。

更新プログラムのインストール後など再起動が必要な場合は、一度シャットダウンしてから電源を入れなおすことで問題の発生を防ぐことができます。

そのことを忘れて再起動したとしても「IntelPTTEKRecertification.exe」が高負荷状態であることに気付いたら、シャットダウンして電源を入れなおせば直ります。

 

2.TPM 2.0を無効化する

あまりお勧めしませんが、いちいちシャットダウンするのが面倒な場合はTPM 2.0を無効化することで「Intel TXE」を不要とすることができます。

NUC6CAYHの場合、Visual BIOSの「Security」の「Intel Platform Trust Technology」という項目のチェックを外し、保存して終了します。

「Intel Platform Trust Technology」(Intel PTT)はTPM 2.0のIntelでの名称です。

Windows10-IntelPTTEKRecertification-problem-10

この状態だとTPM 2.0が無効化されていますので、「Intel TXE」をインストールしようとしてもエラーになります。

Windows10-IntelPTTEKRecertification-problem-03

ただし、このままだと正しく動作していないデバイスが残ってしまいます。

通常はWindows Updateで自動的にドライバーが読み込まれて、

Windows10-IntelPTTEKRecertification-problem-05

「Intel Trusted Execution Engine Interface」として登録されます。

Windows10-IntelPTTEKRecertification-problem-08

Windows10-IntelPTTEKRecertification-problem-04

Windows Updateでドライバーが読み込まれない、または、待てない場合は、「Intel TXE」をインストールしてからBIOSで「Intel Platform Trust Technology」を無効化してください。

 

まとめ

原因は「Intel TXE」のバグのようですがIntelに直す気が無いようなので、ユーザーが対策するしかありません。

いちいちシャットダウンするのが面倒な場合は、TPM 2.0を無効化してもよいかもしれません。最新のH370搭載マザーでもTPM 2.0が搭載されておらず、殆どの自作PCがTPM 2.0を使わずに運用されているためです。

とは言え、安全に使える機能が搭載されたPCを買ったなら使った方がよいでしょう。

Surface Laptopが21%OFF、Microsoft Storeで

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Microsoft StoreのセールでSurface Laptopが特価販売されています。

Surface Laptop

Surface-Laptop-01

今回、特価販売されているのは、Surface LaptopのCore i5モデルです。

Surfaceといえば、2 in 1のSurface Proが有名ですが、パソコンとしての性能としてはSurface Laptopもほぼ同じです。

違いは画面の解像度、ペンの筆圧検出精度、ペンの傾き対応、Surface Dialのオンスクリーン対応などです。

同スペックモデルではSurface ProとSurface Laptopは同じ価格ですが、Surface Laptopはキーボードが付いている分、Surface Proより割安です。

今回、そのSurface Laptopが更に安く販売されています。

スペックは以下のモデルとなります。

  • Surface Laptop Core i5モデル
  • OS:Windows 10 S 64ビット(無料でWindows 10 Proに変更可能)
  • ディスプレイ:13.5インチ 2256x1504 (201PPI、拡大率150%)
  • CPU:Core i5-7200U (第7世代 Core i5、Kaby Lake)
  • メモリー:4GB
  • SSD:128GB
  • Wi-Fi:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
  • Bluetooth:4.0LE
  • 外部端子:USB 3.0 x1、mini DP x1、Surface Connect、3.5mmヘッドセットジャック
  • カメラ:720p HD (前面)、Windows Hello 顔認証

販売価格は定価136,944円(税込)から21%OFFの108,185円(税込)となっています。

詳細はこちらでご確認ください。


Windows 10のWindows Updateに表示される「お使いのデバイスは……危険にさらされています」は本当か?

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Windows 10 バージョン1803の広範囲への配信が始まりましたが、Windows Updateの表示がおかしなことになっています。

まるで今にもウイルスに感染するような状態であるがごとく脅すその文言は本当なのでしょうか。

Windows Updateの変化

2018年4月30日、ぎりぎり4月最終日にやっとWindows 10 バージョン1803は一般向けにリリースされました。その後、大きな問題も無かったのか比較的早くの2018年7月10日には企業向けにもリリースされました。

Windows 10 バージョン1803へのアップデートは、従来通りWindows Updateによるものと、「Windows 10更新アシスタント」による強制アップデートがあり、その防御方法も変わっていません。

ところが、Windows Updateの表示が変わりました。

Windows 10 Homeでは機能更新プログラムの延期は許されておらず、配信されたなら必ず適用しなければなりません。たとえバグが内在していようともです。

そのためアップデートを防御するには特別な方法を使うのですが、それでも防御はできます。そして防御したWindows 10 HomeでWindows Updateを見るとこのような表示となります。

Windows10-Home-block-v1803-02

正しくWindows 10 バージョン1803への更新を防御している状態で、指示通り「更新プログラムのチェック」をクリックしても表示は消えません。

赤い文字で表示される「警告」、これは本当なのでしょうか。

 

真実は

ここからは精神論的な話となってしまいますのでご容赦願います。

表示を変えられない以上、私がいくら論拠を以って説明しても、結局は何を信じるかということになってしまうからです。

まず、前提として企業とは基本的に「嘘」は言いませんが、「本当のこと」も言いません。

「嘘」は法的な罰則もありますし企業イメージも損なうので、通常は「嘘」を言いません。

しかし、「本当のこと」は言わないのが当たり前になってきています。

例えば、明日には発売される新製品のパソコンが倉庫に届いているのが分かっているとしても、現時点で販売されているパソコンを推します。情報に疎いことで旧機種となる製品を買わされた方も多いでしょう。

先のWindows Update画面の文言を引用すると以下のようになります。

お使いのデバイスは最新の状態ではなく、重要なセキュリティ更新プログラムおよび品質更新プログラムが適用されないため、危険にさらされています。Windowsを安全に実行できるよう、正常な状態に戻しましょう。処理を開始するには、このボタンを選択してください

 

この文言はWindows 10 Home バージョン1709でのものです。

Windows 10の最新バージョンは、より安全に改善されているとMicrosoftは自信を持っていますので、Windows 10 バージョン1803でない場合は、すべて危険な状態ということになります。

ただし、本来は次の文言を追加すべきなのです。

「ただし、現バージョンにおける重要なセキュリティ更新プログラムおよび品質更新プログラムはすべて適用済みで最新の状態です。」

と。

これが「本当のこと」は言わないということです。

 

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現バージョンについては「最新の状態」と言える理由

現行のバージョンでは問題無い状態であると言える理由について説明します。

 

Windows 10 ProにおけるWindows Update画面

Windows 10 ProはWindows 10 Homeと違い、更新プログラムをインストールする時期を指定できます。ここでは「機能更新プログラム」は365日遅らせるが「品質更新プログラム」は遅らせないという設定にしています。

Windows10-Home-block-v1803-13

そして実際に適用された更新プログラムの履歴を見るとすべて正しくインストールされていることが分かります。ひとつインストールできていないものがありますが、これは古すぎて新しい更新プログラムに置き換わっているためです。

Windows10-Home-block-v1803-12

そしてこれらの更新プログラムを適用したことでWindows Updateの画面には「お使いのデバイスは最新の状態です」と表示されています。

Windows 10 Pro バージョン1709の状態でです。

Windows10-Home-block-v1803-11

実は、Windows 10 ProとWindows 10 Homeでは更新プログラムに違いは無く、これらの更新プログラムはWindows 10 Homeにも正しくインストールされています。

にも関わらず、Windows 10 Proでは「最新の状態」、Windows 10 Homeでは「危険にさらされている」と表示されます。

この表示の違いは旧バージョンを使い続けることを許されているかどうかの違いということになります。

しかし、そのバージョンにおける安全性については全く同じです。

 

ブロックツールでの確認

最初の画面が表示されたWindows 10 Homeにおいて、特定の更新プログラムの適用をブロックするブロックツールを使って配信されている更新プログラムを検索してみるとこのようになります。

Sliverlightは既に使われないものですのでインストールされません。したがってこれを無視すると、適用されていない更新プログラムは無いことになります。

Windows10-Home-block-v1803-04

 

サポート期限

Windows 10はHome/Proの区別無く、一般利用に関してはリリース後18か月というサポート期限が決まっています。

正確には、

  • バージョン 1507:2017/5/9
  • バージョン 1511:2017/10/10
  • バージョン 1607:2018/4/10
  • バージョン 1703:2018/10/9
  • バージョン 1709:2019/4/9
  • バージョン 1803:2019/11/12

となっています。詳細はこちらから検索できます。

例えば、Windows 10 バージョン1709については2019年4月9日まで機能更新プログラムおよび品質更新プログラムを提供するということです。

したがって、そのバージョンで使い続けるために提供された更新プログラムをすべて適用していれば、そのバージョンでの安全性は保証されることになります。

なお、「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」はバージョン1709以下で使い続けるためのものではありませんので、現在のバージョンでの安全性とは無関係であり、適用する必要はありません。

 

危険にさらされてはいない

以上の理由からWindows 10 バージョン1803への更新や「Windows 10更新アシスタント」(KB4023057)をブロックした状態のWindows 10 Homeにおいて、この画面が表示された時に「更新プログラムのチェック」をクリックしても、再びこの画面になるなら、危険にさらされてはいません

Windows10-Home-block-v1803-09

 

それでも不安な場合は

ネット上の情報は簡単に信用してはいけません。参考程度に留めておくべきです。

故意に騙そうとしていなくとも、本人の勘違いや、検証不足などもあるからです。

私としては問題無いと言えますが、それでも不安な場合に取れる手段がいくつかあります。

 

Windows 10 バージョン1803にアップデートする

Windows 10 バージョン1803にアップデートすることで「お使いのデバイスは……危険にさらされています」という文言は表示されなくなります。

 

Windows 10 Proにエディションをアップグレードする

Windows 10 HomeからWindows 10 ProにアップグレードすることでMicrosoftが正式に認めている手段でWindows 10 バージョン1803へのアップデートを遅らせることができます。

「設定」アプリの「システム」「バージョン情報」にある「プロダクトキーの変更またはWindowsのエディションをアップグレード」から行います。

Windows 10 Proへのアップグレードには費用がかかります。

 

半年ごとにパソコンを買い替える

Windows 10の新しいバージョンがプリインストールされたパソコンが発売されたら買い替えます。

何を馬鹿なと言われるかもしれませんが、メーカーサポートも付いて安全に使え、Microsoftに作業の邪魔をされない最善な環境を「お金」で買うことができるのです。

逆に言えばWindowsとは、「お金」か「自分の労力や気苦労」というコストがかかり続けるOSだということです。

 

まとめ

Windows Updateにおける表示が変わったことで、一般ユーザーには判断が難しくなりました。しかも不安を煽る文言は、状況が分かっている者から見ると、やり過ぎな感があります。

従来通りの手法で大型アップデートは阻止できるのですが、精神的な不安を抱えることになります。

そのままで問題は無いのですが、ここで提示した理由や、他サイトの情報、知人の助言などを総合的に検討して、最終的にどうするか考えてみてください。

最近のWindows 10 バージョン1803へのアップデート動向について

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「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」の配信ルートと「Windows 10 更新アシスタント」の動向について分かったことをまとめておきます。

Windows 10 バージョン1803の配信方法の変更

Windows 10 バージョン1803が配信される2018年4月30日以前、Windows 10 バージョン1709への強制アップデートが行われました。

この時は、通常ルートであるWindows Update経由での「Windows 10 バージョン1709の機能更新プログラム」の配信がまず行われました。

その後、KB4023057や累積更新プログラムに紛れ込ませた「Windows 10 更新アシスタント」というプログラムがインストールされるようになりました。

「Windows 10 更新アシスタント」が「強制アップデート」と言われる所以は、Windows 10が本来持っている「Windows 10 Proではアップデートを延期できる」とか「アクティブ時間内には自動再起動は行われない」という機能をすべて無視して、「Windows 10 バージョン1709」へのアップデートを最優先で行うプログラムだからです。それも未保存のデータがあってもアップデートを優先します。猶予は30分、気付いてカウントダウンを止めなければアップデートが始まります。会議などで離席中にやられるとアウトです。

その後、Windows 10 バージョン1803が一般リリースされ、より安定したバージョンが企業向けにもリリースされた7月中旬以降、8月中旬時点では、アップデート対象がバージョン1709からバージョン1803に変わっただけではなく、そのアップデート方法も変わってきています。

以下、変更内容について説明しますが検証を行ったのは現時点ではWindows 10 バージョン1709のみです。Windows 10 バージョン1703については2018年10月9日でサポート終了となるため、アップデートを検討した方がよいでしょう。

 

8月時点ではWindows 10 Proの延期設定は有効

Windows 10 Proでは設定で更新プログラムのインストールを最大365日延期させることができます。基準となる日付は設定によって異なります。

8月中旬時点では、Windows 10 Pro バージョン1709でこの設定を行うとバージョン1803にアップデートされることはありません。

また、Windows 10 Pro バージョン1709には「Windows 10 更新アシスタント」は配信されていません。

 

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「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」

Windows Updateで配信される「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」は従来の方法でブロックすることも可能です。

ただし、従来と異なり、「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」が更新されるようです。

従来は、一度ブロックできればWindows Update経由ではアップデートされることはありませんでしたが、「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」が更新されることで、何度もブロックをやりなおさなければなりません。

7月時点でブロックを行ったのですが、日本時間で8月15日 2:00AM以降に更新された「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」が配信されたようで、ブロックが無効となりました。

再度ブロックは可能なのですが、更新されるたびに行う必要があります。

 

「KB4023057」の変更

従来は「KB4023057」がインストールされると「Windows 10 更新アシスタント」がいつの間にかインストールされていたので、「KB4023057」がインストールされないようにすれば、「Windows 10 バージョン1709」にアップデートされることはありませんでした。

ただし、これは「Windows 10 バージョン1703/1709」での話で、「Windows 10 バージョン1609」については累積更新プログラムに「Windows 10 更新アシスタント」を混入させていたとのことでした。

ところが8月時点では「KB4023057」をブロックしても「Windows 10 更新アシスタント」はインストールされてしまいます。

調べたところ現在の「KB4023057」はどうも機能が変わったようで、実行ファイルも変わっています。

こちらが以前の「KB4023057」の実体です。

Windows10-v1803-Update-Method-2018-Aug-01

そしてこちらが現状の「KB4023057」の実体です。

Windows10-v1803-Update-Method-2018-Aug-02

実行ファイルが変更されていますが、インストールフォルダーや「rempl.xml」という変わらないファイルが残っていることから、機能としては大きく変わっていないと思われます。すなわち、Windows Updateの失敗の原因などを報告するスパイウェアとしての機能に特化して「Windows 10 更新アシスタント」をインストールする機能は他のプログラムとして分離したのでしょう。

したがって、現状では「KB4023057」をブロックする意味は無いかもしれません。

 

Windows 10 更新アシスタント

「Windows 10 更新アシスタント」は大幅に変わりました。

従来はインストールされるルートは不明確ながら、インストールされると「コントロールパネル」の「プログラムのアンインストールまたは変更」に登録されるため、インストールされたことがハッキリと分かりました。

そしてアンインストールも可能でした。ただし、プログラムの実体とタスクは残ってしまうため、手動での削除が必要でした。

現在の「Windows 10 更新アシスタント」は様子が違っています。

まず、インストールは8月時点では「KB4023814」という更新プログラムで行われます。

番号が古いことから、以前からこの更新プログラムで配信されていたのかもしれませんが、Windows 10 バージョン1703で調査している時には確認できませんでした。

更新プログラムでインストールされるため「プログラムのアンインストールまたは変更」には登録されません。また、「更新プログラムのアンインストール」からもアンインストールできません。

登録されるプログラム本体は「C:\Windows\UpdateAssistant」に置かれます。

このフォルダーにある、4個のXMLファイル

  • Task.xml
  • AllUsersTask.xml
  • CalendarTask.xml
  • WakeupTask.xml

が「タスクスケジューラ」の「タスク スケジューラ ライブラリ\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator」に登録されますが、管理者権限でも変更や削除が行えません。

これらのタスクによって起動された「UpdateAssistant.exe」は「Windows10Upgrade.exe」を起動して、「C:\Windows10Upgrade」フォルダーに「Windows 10 バージョン1803」のインストールイメージとインストールプログラムをダウンロードします。

8月時点の64ビット版のイメージファイルは、「17134.112.180619-1212.rs4_release_svc_refresh_CLIENTCONSUMER_RET_x64FRE_ja-jp.esd」という3.22GBのファイルです。Build番号の小数点以下が112となっていますが、こちらで確認すると、

企業向けの安定したBuild 17134.165ではないことから、今後変わる可能性があります。

ダウンロードが完了すると、まず、「$WINDOWS.~BT\Sources」などにインストールメディアとして展開されます。

次に「$WINDOWS.~BT\NewOS」に新しいバージョンの「C:\」に置かれるフォルダーやファイルが作成されます。「Windows」以外に「Program Files」「Program Files (x86)」「ProgramData」「ユーザー」なども作成されるため非常に大きなディスク容量を必要とします。ただし、この時点ではWindows以外のアプリケーションはコピーされません。

すべてバックグラウンドで行われるため、再起動のカウントダウンが表示されるまで気付かないでしょう。

 

Windows 10 バージョン1803へのアップデートをブロックできるか

Windows Update経由の「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」は何度も行わなければなりませんが、従来の方法でブロックは可能です。

「Windows 10 更新アシスタント」については裏に潜んで稼働するようになったため気付き難くなりました。また、「KB4023814」の正式名称は「2018-07 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 更新プログラム (KB4023814)」とあるように毎月更新される可能性があり、こちらもブロックできたとしても、ブロックし直さなければなりません。実際には「Windows10.0-KB4023814-x64.cab」という5.77MBのファイルのため、ブロック作業をしている間にインストールされてしまいます。

したがって、現状の「Windows 10 更新アシスタント」については別の方法でブロックします。

詳細は別記事で説明します。

 

まとめ

やはり、大型アップデートを阻止する方法への対策も逐次更新されています。

「いたちごっこ」になってしまいますが、各国、各ユーザーで阻止方法が異なるため、マイナーな方法が対策されることはないようです。

Windows 10 バージョン1803版「Windows 10 更新アシスタント」の対策(改訂版)

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Windows 10 バージョン1803へのアップデートを行う「Windows 10 更新アシスタント」の挙動を止める方法について説明ます。

新しい「Windows 10 更新アシスタント」

こちらの記事で説明したように、Windows 10 バージョン1803へのアップデートを行う「Windows 10 更新アシスタント」は、従来のものとはインストールされる経路や頻度が変わっており、従来の方法では1回しか対処できません。

そのため、インストールが開始されるのをブロックするのではなく、インストールを妨害する方法に変更します。

この手順は、まだ「Windows 10 更新アシスタント」が配信されていない場合は未然に防ぐことができます。

 

「Windows 10 更新アシスタント」を削除して大丈夫なのか

「Windows 10 更新アシスタント」を削除すること、ブロックすることのシステムへの影響を気にされる方もいるでしょう。

しかし、「Windows 10 更新アシスタント」は最新バージョンには配信されません。Windows 10 バージョン1709には配信されていませんでしたが、Windows 10 バージョン1803がリリースされて旧バージョンとなったため配信され始めました。

もちろん、現状ではWindows 10 バージョン1803には配信されていません。

したがって「Windows 10 更新アシスタント」はアップデートだけが目的のプログラムであり、今使っているバージョンのWindows 10を使い続けるためには必要の無いものです。

そのため、削除しても問題はありません。

 

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「Windows 10 更新アシスタント」を削除し、ブロックする手順

以下、「Windows 10 更新アシスタント」を削除して、再度インストールされないようにブロックする手順を説明します。

この手順はシステムフォルダーに対して操作を行いますので、削除する場合は十分に注意してください。

また、現状では「Windows 10 更新アシスタント」はWindows 10 Pro バージョン1709にはインストールされませんが予め対処しておくことで、今後行われるであろう強制アップデートを未然に防ぐことができます。

 

1.状況の把握

Windows 10 バージョン1803へのアップデートは「Windows 10 更新アシスタント」以外にWindows Updateからの「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」が適用されることでも行われます。

そのため、こちらの記事で説明しているブロック方法で対策を行ってください。

また、Windows 10 バージョン1803へのアップデートが始まってしまった場合は、あわてずにアップデートが完了するのを待って、こちらの手順で元のバージョンに戻してください。

「Windows 10 更新アシスタント」がインストールされ、アップデートの準備が進められているかどうかは、次のフォルダーがあるかどうかで確認できます。

  • C:\Windows\UpdateAssistant
  • C:\Windows10Upgrade

これらの両方のフォルダーまたは、片方のフォルダーがある場合は、アップデートの準備が進められているか、今後、アップデートされる可能性があるということです。

 

2.ブロック用ファイルの準備

こちらのファイルをダウンロードして、任意の場所に展開してください。

 

展開すると、

  • UpdateAssistant
  • Windows10Upgrade

というサイズが 0バイトの2つのファイルとなります。

 

3.「Windows 10 更新アシスタント」の削除

「エクスプローラー」で「C:\Windows」を開きます。

「UpdateAssistant」というフォルダーがある場合は、「UpdateAssistant」フォルダーを選択した状態で[Shift]キーを押したまま[Del]キーを押して「完全に削除」します。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-11

確認のダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-12

「アクセスの拒否」ダイアログが表示されるので「続行」をクリックします。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-13

「UpdateAssistant」フォルダーが残っていないことを確認します。

次に「エクスプローラー」でCドライブ直下「C:\」を開きます。

「Windows10Upgrade」というフォルダーがある場合は、「Windows10Upgrade」フォルダーを選択した状態で[Shift]キーを押したまま[Del]キーを押して「完全に削除」します。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-16

確認のダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-17

「アクセスの拒否」ダイアログが表示されるので「続行」をクリックします。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-18

削除中に「使用中のファイル」ダイアログが表示される場合があります。

この場合は「すべての項目にこれを実行する」にチェックを入れて「スキップ」をクリックします。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-19

「使用中のファイル」ダイアログが表示された場合は、「Windows10Upgrade」フォルダーを完全に削除できていません。

一度再起動すると削除できるようになりますので、再起動して「Windows10Upgrade」フォルダーを削除する手順から実行して「Windows10Upgrade」フォルダーを完全に削除します。

削除しても復活してしまう場合は、セキュリティソフトが原因の場合があります。その場合は、一連の作業が終わるまでセキュリティソフトを無効にしてください。

 

4.ブロックファイルの設置

「エクスプローラー」で「C:\Windows」を開きます。

先ほど展開したファイルの「UpdateAssistant」をこのフォルダーにコピーまたは移動させます。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-01

「アクセス拒否」のダイアログが表示されますので「続行」をクリックします。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-02

正しくコピーまたは移動されたことを確認します。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-03

次に「エクスプローラー」でCドライブ直下「C:\」を開きます。

先ほど展開したファイルの「Windows10Upgrade」をこのフォルダーにコピーまたは移動させます。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-04

「アクセス拒否」のダイアログが表示されますので「続行」をクリックします。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-05

正しくコピーまたは移動されたことを確認します。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-06

ダウンロードして展開した任意のフォルダーに、展開したファイルが残っている場合は不要なので削除して構いません。

以上で対策は完了です。

「Windows10Upgrade」ファイルのコピーは必須ではありませんが、万が一、「UpdateAssistant」ファイルによるブロックが破られた場合の保険です。

 

今後の状況

今回「Windows 10 更新アシスタント」をブロックしたことで、今後、Windows Updateにこのようなエラーが表示される場合があります。

その場合は無視してください。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-07

 

タスクについて

この項目は気になる方だけがお読みください。

新しい「Windows 10 更新アシスタント」は削除できない4つのタスクを登録します。

「タスク スケジューラ」を起動して「タスク スケジューラ ライブラリ\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator」を見ると「UpdateAssistant」で始まる4つのタスクが登録されています。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-21

「無効」や「削除」を行おうとすると、アクセス許可が無いとのことでタスクを止めたり削除することはできません。

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-22

Windows10-Stop-Update-Assistant-3rd-23

実行ファイルは上記の手順で削除されるため、タスクを実行してもエラーとなるだけなので実質的な問題はありません。

ただし、残っているのが気持ち悪い場合は、削除は可能です。

方法はこちらの記事で紹介されています。

削除はできるのですが、タスク名ではなくGUIDで操作しなければならず、間違いやすくなっています。また、キーの階層構造が若干変わっているため注意が必要です。

 

まとめ

「目的と手段を取り違えてはならない」とはよく言われることですが、MicrosoftにとってWindows 10は目的であっても、ユーザーにとってWindows 10は手段でしかありません。Photoshopを使うのにWindows 10である必要は無く、macOSでも構わないわけです。

それなのに作業を邪魔するように出しゃばった行動に出るWindows 10は、よい道具、よい手段とは言えません。

現時点では、ここで説明した方法で「Windows 10 更新アシスタント」を抑え込むことは可能です。

「Windows 10 更新アシスタント」の動作の詳細

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Windows 10 バージョン1803対応で変わった「Windows 10 更新アシスタント」の動作の詳細について説明します。

「Windows 10 更新アシスタント」とは

「Windows 10 更新アシスタント」とは2018年の2月あたりから更新プログラムに紛れ込ましたり、別の目的の更新プログラムを使ってインストールさせたりしている、大型アップデートを適用しないパソコンを強制的に最新バージョンにアップデートさせるプログラムです。

「強制的に」という所以は、Windows 10にはユーザーの作業を妨げないように、いろいろな機能が搭載されています。作業中に再起動しないようにするための「アクティブ時間」や、気が散らないように通知を抑制する「集中モード」などです。

「Windows 10 更新アシスタント」はこのような機能を無視して最新バージョンへのアップデートを最優先で行います。

「Windows 10 更新アシスタント」が表示された時点でアップデート作業は9割がた完了しており、30分のカウントダウンに気付かなければ、そのままアップデートされてしまいます。気付いて止めても、シャットダウンしたり再起動すれば同様です。

 

「Windows 10 更新アシスタント」の詳細動作

「Windows 10 更新アシスタント」は、Windows 10 バージョン1803対応版では従来と多少動作が変わっているようです。

ここでは2018年8月時点で配信されている「Windows 10 更新アシスタント」について説明します。64ビット版を例としていますが、32ビット版でもほぼ同じです。

 

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1.インストール

現在の「Windows 10 更新アシスタント」は「KB4023814」という更新プログラムとして配信されているようです。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-01

2018-07として配信された64ビット版パッケージは「C:\Windows\SoftwareDistribution\Download\b6375be055b307f0b793e52799af726d」にダウンロードされる「Windows10.0-KB4023814-x64.cab」というファイルで、展開すると「windows10.0-kb4023814-x64.msi」というインストールパッケージとなります。

インストールされた「KB4023814」は履歴に記録されますが、アンインストールはできません。

「KB4023814」すなわち「Windows 10 更新アシスタント」は「C:\Windows\UpdateAssistant」フォルダーにインストールされます。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-02

内容はこのようになっています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-03

4個のXMLファイルはタスクとして「タスクスケジューラ」の「タスク スケジューラ ライブラリ\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator」に登録されますが、管理者権限でも変更や削除が行えません。

「操作」を見るといろいろなタイミングで「UpdateAssistant.exe」を実行していることが分かります。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-04

 

2.インストールイメージのダウンロード

タスクによって実行された「UpdateAssistant.exe」は「C:\Windows10Upgrade」フォルダーを作成して、後の作業を「Windows10Upgrade.exe」に引き継ぎます。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-05

「Windows10Upgrade.exe」はMicrosoftのサーバーから最新の大型アップデートのインストールイメージであるESDファイルなどをダウンロードします。数字で始まるファイルがイメージファイルでBuild番号で始まっています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-06

最終的に「C:\Windows10Upgrade」フォルダーはこの程度のサイズになります。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-07

 

3.インストールイメージの展開

インストールイメージのダウンロードが終わると展開が始まります。展開は「Windows10Upgrade.exe」ではなく「dismhost.exe」が実行しているようです。その後も多くのプログラムに作業が引き継がれていきます。

場所は従来と同じ「C:\$WINDOWS.~BT」フォルダーです。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-08

従来は「Sources」フォルダーにインストールパッケージを展開するだけだったのですが、現在は「NewOS」フォルダーに新しいバージョンのWindows 10をインストールします。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-09

最終的に「NewOS」フォルダーにはアップデート後に「C:\」に置かれるフォルダーが構築されます。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-10

ユーザーがインストールしたアプリケーションなどは、この時点ではショートカットとして作成されます。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-11

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-12

ユーザー環境については、まだ使用中のためコピーされません。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-13

最終的に「C:\$WINDOWS.~BT」フォルダーはこの程度のサイズになります。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-14

ここまでで分かるようにユーザーが気付かないバックグラウンドで、9割がたインストールは完了しています。

残るはユーザー環境のコピーとフォルダーの配置換えだけです。

 

4.カウントダウン開始

すべて準備が整うと、突然この画面が表示されます。

「後で再起動する」をクリックすると画面は消えますが、

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-21

タスクトレイに残っています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-22

クリックすると、またこの表示となりますがカウントダウンは行われません。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-23

この表示は「アクティブ時間」であっても表示されます。

ムービーでは「アクティブ時間」を7:00AM~1:00AMの18時間に設定していますが、7:36AMにいきなり表示されています。(音は出ません)

 

この画面が表示されたら、シャットダウンまたは、再起動を行うとバージョンアップが行われます。通常の方法ではアップデートは回避できません。

そして、この画面に気付かず、「後で再起動する」をクリックしなかった場合は「アクティブ時間」でも自動的に再起動されます。(音は出ません)

 

カウントダウンが始まった時点でのディスクの使用量です。

殆どアプリケーションがインストールされていない状態でも約37GB使用されており、32GBシステムではアップデートできない理由が分かるでしょう。

「C:\$WINDOWS.~BT」フォルダーは一時ファイルに分類されますが正確にはカウントされていません。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-24

また、「C:\Windows10Upgrade」フォルダーはその他に分類されています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-26

 

5.BCDストア(ブート構成データストア)の内容

再起動後に立ち上がるのは「Windowsブートローダー」ではなく「Windowsセットアップ」です。

そうなるのはBCDストアが書き換えられるためです。

カウントダウンを始めた時点でのBCDストアの内容はこのようになっています。

実際の動作時は{current}が{dufault}だったり、GUIDが違ったりしますので、書き換える場合はよく値を確認してください。

Microsoft Windows [Version 10.0.16299.334]
(c) 2017 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\system32>bcdedit

Windows ブート マネージャー
--------------------------------
identifier              {bootmgr}
device                  partition=E:
path                    \EFI\Microsoft\Boot\bootmgfw.efi
description             Windows Boot Manager
locale                  ja-JP
inherit                 {globalsettings}
default                 {current}
resumeobject            {1c730825-cbc6-11e7-969a-f65064160ed3}
displayorder            {7254a080-1510-4e85-ac0f-e7fb3d444736}
{current}

bootsequence            {7254a080-1510-4e85-ac0f-e7fb3d444736}
toolsdisplayorder       {memdiag}
timeout                 0

Windows セットアップ
--------------------------------
identifier              {7254a080-1510-4e85-ac0f-e7fb3d444736}
device                  ramdisk=[C:]\$WINDOWS.~BT\Sources\SafeOS\winre.wim,{1c73082a-cbc6-11e7-969a-f65064160ed3}
custom:11000043         partition=C:
custom:11000083         partition=C:
path                    \windows\system32\winload.efi
locale                  ja-JP
custom:12000044         \$WINDOWS.~BT\Sources\Rollback\WinPE\bootstat.dat
inherit                 {bootloadersettings}
osdevice                ramdisk=[C:]\$WINDOWS.~BT\Sources\SafeOS\winre.wim,{1c73082a-cbc6-11e7-969a-f65064160ed3}
custom:21000152         partition=C:
systemroot              \windows
nx                      OptIn
bootmenupolicy          Standard
winpe                   Yes

Windows ブート ローダー
--------------------------------
identifier              {current}
device                  partition=C:
path                    \Windows\system32\winload.efi
description             Windows 10
locale                  ja-JP
inherit                 {bootloadersettings}
recoverysequence        {1c730827-cbc6-11e7-969a-f65064160ed3}
displaymessageoverride  Recovery
recoveryenabled         Yes
isolatedcontext         Yes
allowedinmemorysettings 0x15000075
osdevice                partition=C:
systemroot              \Windows
resumeobject            {1c730825-cbc6-11e7-969a-f65064160ed3}
nx                      OptIn
bootmenupolicy          Standard

C:\Windows\system32>

 

問題となるのは「bootsequence」です。これは次に起動するときに1回だけ実行され、2回目に実行される場合は自動的に削除される項目です。

この「bootsequence」が示している「{7254a080-1510-4e85-ac0f-e7fb3d444736}」が「Windowsセットアップ」なのでセットアップが始まることになります。

アップデートを阻止するにはセットアップを失敗させるために「C:\$WINDOWS.~BT」を削除するのですが、「Windowsセットアップ」の実行ファイルとして指定されているため、起動に失敗してこのような画面が表示されることになります。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-61

回避するには、管理者権限のコマンドプロンプトから、このコマンドで

  • bcdedit /bootsequence {7254a080-1510-4e85-ac0f-e7fb3d444736} /remove

1回だけ実行される動作を削除してしまいます。

また、「displayorder」に記されている複数のエントリーも、このコマンドで

  • bcdedit /displayorder {current}

本来の「Windowsブートローダー」だけにしてしまいます。こうすることで「Windowsセットアップ」のエントリーも削除できます。

ただし、この手順は一般ユーザーには難しいため、アップデートを阻止する方法ではエラー画面は表示されますし、BCDストアには「Windowsセットアップ」エントリーも残ったままとしていますが、実害はありません。

 

アップデート後

アップデートが完了するとフォルダー構成はこのようになります。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-31

「Windows10Upgrade」フォルダーからはインストールイメージは削除されています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-32

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-33

アップデート前のフォルダーは「C:\Windows.old」フォルダーに集められています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-35

「NewOS」フォルダーは空になっています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-37

「Program Files」にはユーザーがインストールしたアプリケーションは置かれていません。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-38

「ユーザー」フォルダーにはアップデート前のユーザー環境が保存されています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-40

旧バージョンのシステムとユーザー環境が保存されているためサイズはこの程度となっています。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-34

 

旧バージョンの削除

「Windows.old」フォルダーは10日で自動的に削除されて、以前のバージョンに戻せなくなります。戻す必要が無い場合は、手動で「Windows.old」フォルダーなどを削除できます。

「設定」アプリの「システム」をクリックします。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-41

左側で「ストレージ」を選択します。現在の使用サイズを確認できます。

「空き領域を自動的に増やす方法を変更する」をクリックします。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-42

スクロールさせて「今すぐ空き領域を増やす」という項目にある「Windowsの以前のバージョンを削除しますか」にチェックを入れて、「今すぐクリーンアップ」をクリックします。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-45

しばらくすると「今すぐクリーンアップ」の横に「チェック」が表示され、空けることができた領域サイズが表示されます。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-46

ストレージ使用量を確認すると「一時ファイル」がほとんど無くなり、

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-47

「Windows.old」が削除されて「Windows10Upgrade」だけが残っていることが分かります。

「Windows10Upgrade」は削除しても構いません。

Windows10-Update-Assistant-Process-Detail-48

 

考察

「Windows 10 更新アシスタント」の動作を見ていると、あることを思いつきます。

新しいバージョンと古いバージョンを切り替えながら使うことは簡単に実現できるということです。

「Windows 10 更新アシスタント」が行っている方法は、Windows 10が稼働している状態で、新たにWindows 10をインストールし、フォルダーの配置を切り替えて、ユーザー環境をコピーすることで、新しいバージョンにアップデートしています。

以前のバージョンに戻す手順はその逆を行っているため非常に早く終わります。

アップデートの方が時間がかかるのは、ユーザー環境(レジストリー)から旧バージョンの情報を削除して新しいバージョンに置き換える作業に時間がかかっているためと思われます。

一度、新しいバージョンでの環境を作ってしまえば、切り替えるのは簡単でしょう。

 

ただし、Microsoftは以前のバージョンに戻ることは望んでいませんので、技術的には可能でも実装されることはないでしょう。

 

まとめ

現状の「Windows 10 更新アシスタント」の動作について説明しました。

やっていることが分かれば、対策は容易に立てられます。

新しい「Windows 10 更新アシスタント」の実行阻止と再実行防止(完全版)

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Windows 10 バージョン1803に対応した新しい「Windows 10 更新アシスタント」の解析が終わりましたので、アップデートを阻止する手順と、再度実行されるのを防止する方法についてまとめておきます。

新しい「Windows 10 更新アシスタント」の特徴

Windows 10 バージョン1803へのアップデートに対応した新しい「Windows 10 更新アシスタント」は、いろいろな点でMicrosoftにとっては改良、ユーザーにとっては改悪されています。

従来の「Windows 10 更新アシスタント」は、一般的なアプリケーションと同様にインストールされ「プログラムのアンインストールまたは変更」に登録されるため、簡単にアンインストールできました。

また、準備を始める段階でウィンドウを表示していたため、ユーザーが「Windows 10 更新アシスタント」に気付きやすく、アップデートを阻止するのに十分な時間がありました。

 

一方、新しい「Windows 10 更新アシスタント」では、一般的な更新プログラムとして配信することでインストールされたことをユーザーに悟らせなくしています。また、権限をSystem権限としたことで管理者権限でも簡単には操作できなくしています。

実行については、すべてバックグラウンドで行い、9割がた終わった段階で30分のカウントダウンの表示だけを行います。そのため、残り30分という時間でユーザーを慌てさせ、アップデートを諦めさせることに成功しています。このカウントダウンは止めても数時間ごとに再表示されるため、注意が必要があります。

 

このように新しい「Windows 10 更新アシスタント」はいろいろ変わっていますが、実行を阻止することも再実行を防止することも可能です。

前回の記事では急いでいたこともありブロックだけ説明していますが、この記事では実行阻止も含めた完全版としています。

 

「Windows 10 更新アシスタント」の実行阻止

現状、Windows 10 Homeで1709以下のバージョン、Windows 10 Proで1703以下のバージョンは、「Windows 10 更新アシスタント」により強制的にWindows 10 バージョン1803にアップデートされる危険性があります。

しかし、カウントダウンに間に合わなかったり、時間が無いので諦めることでアップデートされてしまった場合は、こちらの手順で、以前のバージョンに戻した後、「2.新しいバージョンのWindows 10の削除」に進んでください。

 

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1.カウントダウンの停止

この画面に気付いた場合は、すぐに左下の「後で再起動する」をクリックしてカウントダウンを止めてください。

止めた後は安心せず、続けて作業を進めてください。このカウントダウンは数時間ごとに再表示されますので、対策が完了するまで気が抜けないためです。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-01

 

2.新しいバージョンのWindows 10の削除

再起動後にアップデートされないように、新しいバージョンのWindows 10を削除します。

 

「設定」アプリを起動して「システム」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-11

左側で「ストレージ」を選択して、右側の「PC (C:)」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-12

サイズの計算途中でも構いませんので「一時ファイル」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-13

「一時ファイル」で各項目のサイズの計算が終わるまで待ちます。

終わったら「Windows の以前のバージョン」にチェックを入れて「ファイルの削除」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-14

削除後に「Windows の以前のバージョン」のサイズが1GB以下になっていれば問題ありません。

右上の[X]をクリックして「設定」アプリを閉じます。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-15

 

3.「Windows 10 更新アシスタント」の削除

「Windows 10 更新アシスタント」はパソコンの起動直後に実行されるため、再起動後に起動しないように削除しておきます。

 

「エクスプローラー」で「C:\Windows」を開きます。

「UpdateAssistant」フォルダーを選択し、[Shift]キーを押したまま[Del]キーを押して完全に削除します。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-16

確認のダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-17

「アクセスの拒否」のダイアログが表示されますので「続行」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-18

「UpdateAssistant」フォルダーが削除されたことを確認します。

Windows 10には削除したフォルダーを自動的に復活させる機能はありません。もしも「UpdateAssistant」フォルダーが復活するようならば、使用しているセキュリティソフトを一時的に無効化してから削除してください。

 

4.再起動

作業中のファイルなどを保存してから「スタートメニュー」の「電源」から「再起動」をクリックして再起動させます。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-19

再起動後は、Windows 10が立ち上がらず、このような画面が表示されますが、

あわてないでください。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-20

この画面が表示されて暫くすると自動的にパソコンの電源が落ちます。その後、再度電源を入れればWindows 10が立ち上がります。

または、この画面が表示されている状態で[F9]を押すとWindows 10が立ち上がります。

[F1]を押した場合はこの画面となりますが、「別のオペレーティングシステムの使用」をクリックするとWindows 10が立ち上がります。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-21

いずれかの方法でWindows 10を起動させます。

立ち上がるWindows 10はアップデートされていない再起動前と同じバージョンのままです。

 

「Windows 10 更新アシスタント」の再実行防止

「Windows 10 更新アシスタント」は更新プログラムとして配信されるようになったため、何度も再インストールされます。

それを防ぐためにブロックします。

 

1.ブロック用ファイルの準備

こちらのファイルをダウンロードして、任意の場所に展開してください。

 

展開すると、

  • UpdateAssistant
  • Windows10Upgrade

というサイズが 0バイトの2つのファイルとなります。

 

2.「Windows 10 更新アシスタント」の削除とブロックファイルの設置

「エクスプローラー」で「C:\Windows」を開きます。

既に再起動前に削除していますが、再度インストールされていないことを確認します。

「UpdateAssistant」フォルダーがある場合は、選択して[Shift]キーを押したまま[Del]キーを押して完全に削除します。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-31

確認のダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-32

「アクセスの拒否」のダイアログが表示されますので「続行」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-33

「UpdateAssistant」フォルダーが削除されたことを確認します。

Windows 10には削除したフォルダーを自動的に復活させる機能はありません。もしも「UpdateAssistant」フォルダーが復活するようならば、使用しているセキュリティソフトを一時的に無効化してから削除してください。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-34

先ほど展開したファイルの「UpdateAssistant」をこのフォルダーにコピーまたは移動させます。

「アクセス拒否」のダイアログが表示されますので「続行」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-35

正しくコピーまたは移動されたことを確認します。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-36

 

3.作業フォルダーの削除とブロックファイルの設置

「Windows 10 更新アシスタント」が設置した作業フォルダーを削除します。

「エクスプローラー」でCドライブ直下「C:\」を開きます。

「Windows10Upgrade」というフォルダーがある場合は、「Windows10Upgrade」フォルダーを選択した状態で[Shift]キーを押したまま[Del]キーを押して「完全に削除」します。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-37

確認のダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-38

「アクセスの拒否」ダイアログが表示されるので「続行」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-39

「Windows10Upgrade」フォルダーが削除されたことを確認します。

先ほど展開したファイルの「Windows10Upgrade」をこのフォルダーにコピーまたは移動させます。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-40

「アクセス拒否」のダイアログが表示されますので「続行」をクリックします。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-41

正しくコピーまたは移動されたことを確認します。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-42

以上で、「Windows 10 更新アシスタント」の実行阻止と再実行防止の作業は、すべて完了です。

 

注意事項

今後、「Windows 10 更新アシスタント」は更新されたものが再配信されます。その場合、「Windows Update」にこのようなエラーが表示されます。

エラーに「KB4023814」という文字列が含まれている場合は無視してください。

Windows10-Abort-New-Update-Assistant-43

また、Windows Update経由で「Windows 10 バージョン1803の機能更新プログラム」が適用される場合があります。そのため、こちらの記事で説明している対策も行ってください。

この記事では、何故、このような操作をしているのか説明していません。詳しくは「Windows 10 更新アシスタント」の動作の詳細を参照してください。

 

まとめ

新しい「Windows 10 更新アシスタント」の実行を阻止して再度実行されることをブロックすることは可能です。

ただし、一見、Windows 10が立ち上がらなくなったように表示されるので、精神的なストレスは増しています。

どうも、Microsoftはパソコンに詳しくない一般ユーザーを技術面ではなく精神面で追い詰める策を強化しているようです。

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