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Windows 10 バージョン1809、バグの原因と対象者が判明

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Windows 10 バージョン1809で起きたライブラリーの削除問題について原因が判明したそうです。

その内容からバグの影響を受ける対象者と復旧の可能性について説明します。

Windows 10 バージョン1809のバグ

2018年10月2日にリリースされたWindows 10 バージョン1809は、アップデートするとライブラリーのファイルが消えるという問題により、現状は配信が停止しています。

この問題の原因について発表がありました。

ライブラリーを別の場所に移す時に発生した問題に起因するそうです。

詳細は後述しますが、先に重要なことについて説明します。

 

バグの影響を受けるユーザー

バグの影響を受けるユーザーはアップデート前のWindows 10で、次のことを行ったユーザーに限定されます。

  • 「ドキュメント」「ミュージック」などのライブラリーの場所を移したことがあるユーザー

 

「ドキュメント」「ミュージック」などのライブラリーは既定ではシステムドライブに作成されます。

既定の場所のままで使っていると、システムドライブの容量が圧迫され更新プログラムの適用もできなくなることがあります。

そのためこれらのライブラリーは別の場所に移すことができます。

例えば「ドキュメント」なら、「ドキュメント」を右クリックして「プロパティ」を開き、「場所」タブを選択すると、このように別の場所を指定することができます。

Windows10-v1809-bug-02

この機能を知らなかったり、アップデート前のWindows 10で行ったことがなければバグの影響は受けません。

移動させたことがなく、既にWindows 10 バージョン1809にアップデートした人はライブラリーが消えることはありません。

前のバージョンに戻さずそのままWindows 10 バージョン1809を使ってください。

 

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問題の詳細

ライブラリーの場所を移すと、元の場所から新しい場所へファイルの移動が行われます。

この時、何かしらの問題で移動が完了しなかった場合、例えばユーザーが移動をキャンセルしてしまったり、電源を切ってしまった場合、元の場所にファイルが残ってしまいます。

Windows 10のアップデートプログラムはライブラリーの場所を見てユーザー環境の移行を行いますが、移動されずに残ったファイルは移行の対象となりません。

従来は何もしなかったのですが、Windows 10 バージョン1809のアップデートプログラムは、この移動されなかったファイルを不要なファイルと判断して削除するように仕様変更されました。

これが今回の問題の原因とのことです。

そして削除はアップデートの過程で1回だけ行われますので、アップデートしたWindows 10 バージョン1809を使い続けることで更に削除されることはありません。

より正確にはOneDriveへの移動も含めて3通りの問題がありますが、すべてライブラリーの移動に伴うものです。詳細はリンク先の記事を参照願います。

 

実際の問題と復旧の可能性

まず、ライブラリーの移動を行って、ファイルの移動に失敗していれば気付くと思います。

iTunesやMusic Center for PCなら楽曲が見つからずにエラー表示が出るか、ライブラリーの再構築が行われてアルバムリストから消えているはずです。

このような状態で使い続けていても問題無かったのなら、移動に失敗したファイルは実質的に不要と考えられるでしょう。

 

削除されたファイルの復旧については、明確に「削除」と言っていますので、ファイル復元ソフトが有効です。

そして、復元の可能性については、アップデート後の利用状況と復元ソフトの性能次第となります。

 

まとめ

原因は分かりました。そこから推測される被害数は少ないと思われます。

既にアップデートしてしまって心配な方は、前のバージョンでやったことを思い出してここで説明したことに該当するか確認してください。


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