マザーを載せ替えてパソコンを組み替えたところ、有線LANのスピードが遅いことに気付きました。
リンク速度やケーブルを調べても問題無く、ドライバーを更新しても直りません。
原因は、もうひとつ先にありました。
有線ネットワークが遅い
設定が簡単になり、スマホなどWi-Fiでしか接続できない機器が増えたことにより、家庭内におけるネットワークは有線から無線へと移行しました。
それでも、離れた部屋との接続や切れては困るNASなどの機器、常に高速で通信したい場合などは有線LANで接続した方が良いと考えます。
今回、CPUをCore i7-3770KからCore i7-6700Kに変えたため、マザーなども交換して組み上げ、しばらく使っていました。
ところが、どうも以前に比べて有線LANが遅いことに気付きました。
タスクマネージャーで見てみるとおかしなことが分かります。
100Mbpsでリミットがかかったように、100Mbps以上になることがありません。
ネットワークの詳細で見てみるとリンク速度は1Gbpsで問題ありませんが、受信スループットが10%以下となっています。
リンク速度は問題無く、ケーブルテストを行っても問題ありませんでした。
念のため、ドライバーをアンインストールして最新版を再インストールしてみたのですが状況は変わりません。
原因はLANハブ間のリンク速度
おかしいなと思い、パソコンデスクの裏を見てみると、何かオレンジ色の光が。
もしやと思い、そのLANケーブルを挿し直してみると、転送速度が100Mbpsを超えました。
原因は、パソコンとLANハブの間ではなく、その先、LANハブと次のLANハブの接続にありました。
インターネット回線契約でレンタルする接続機器は普通4ポート程度のLANハブが付いていますが、ポート数が足りませんのでLANハブを買い足してポートを増やします。また、最近のマンションは部屋の間をつなぐLANケーブルが埋め込まれていますので、各部屋にLANハブを設置すればポートは簡単に増やせます。
LANハブは一度設置すると電源を切ることはありませんし、リンク速度の検出に失敗することも滅多にありませんので普通気にしません。
メーカーにより違いがあるかもしれませんがリンク速度はLANハブのLEDの色で分かります。1Gbpsはグリーン、100Mbpsはオレンジとなります。
この写真では4,5ポートが100Mbps、7,8ポートが1Gbpsでリンクしていることが分かります。
今回の症状が発生した時、LANハブ間の接続に使用しているポートのLEDはオレンジ色になっていました。
リンク速度はLANハブの両側で確認できますので机の裏などで見えにくい場合は、ケーブルの反対側のLANハブを確認すればよいでしょう。
今回、挿し直したことで、その時は直ったのですが、しばらくして、また100Mbpsに落ちていることに気付きました。この間、LANハブの電源は落としていませんので、LANケーブルが劣化したのか、そのポートだけが壊れたのかどちらかです。
別のポートに挿し替えてしばららく様子を見てたところ問題が再発することはありませんでした。したがって今回の問題はLANハブの特定ポートの故障ということになります。
まとめ
LANハブは一度設置すると壊れるまで買い替えることはありません。通信ができていれば故障に気付くことが無いからです。
今回のように速いリンク速度でリンクできなくなる段階的な故障というのもあるようなので、有線LANが遅い場合は、パソコンとその接続先のLANハブだけではなくネットワーク経路上のLANハブ間の接続も確認した方が良さそうです。
なお、あくまで経験則ですが、放熱が良いと言われる金属筐体のLANハブですがプラスチック筐体のLANハブより故障率が高い気がします。(写真は故障していると思われるLANハブではありません)
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