11月13日に配信されたMicrosoft Office Accessの更新プログラムで問題が発生しているようです。
データベースということで業務に直結しているアプリもあり問題は大きそうです。
11月の更新プログラム
昨日からいろいろなアプリが動作しなくなるとのことで「ゆうパックプリントR」からもメールが届きました。
- 緊急のお知らせ(郵便局)
2019年11月13日に問題が発生したのでNovember 2019 Updateでまたやらかしたのかと思ったらそうではなく、Microsoft Office Accessの更新プログラムの問題のようです。
他にも検索してみるとあちこちで問題となっているようです。
- 2019年11月アップデート(KB4484113、KB4484119、KB4484127)導入後における「クエリが破損しています。」エラーの発生について(Microsoft)
- VB.net にて AccessのDB(.accde)に接続(Yahoo知恵袋)
この問題は、データベースの更新自体ができないなら問題は浅いのですが、一部のクエリーが実行できているならデータベースを破壊している可能性があり、Microsoftの正式な発表が気になります。
問題の更新プログラムと暫定的な対処方法
今回問題となっているのはMicrosoft Office Accessの更新プログラムですが「Accessなど使っていないから大丈夫」などと安心はできません。
Microsoft Office Accessはデータベースエンジンランタイムとして多くのアプリで利用されています。
どのアプリが利用しているかは分かりませんが、急にアプリが動作しなくなったら以下の点を確認してみた方が良いでしょう。
「コントロールパネル」を開き「プログラム」をクリックします。
「プログラムと機能」の「インストールされた更新プログラムを表示」をクリックします。
右上の検索ボックスで「KB4484」を検索してください。
KB4484160、KB4484152、KB4484148もアンインストールするように指摘しているサイトもありますが、これらはExcelに関する更新プログラムなのでデータベースの問題とは無関係と思われます。
例えばOffice 2010のMicrosoft Office AccessデータベースエンジンランタイムがインストールされているとこのようにKB4484127が検索されます。
何も表示されなければMicrosoft Office Accessデータベースエンジンランタイムはインストールされていませんのでアプリが動作しないのは別の問題ということになります。
検索された場合は、あとで必要となるので更新プログラムのKB番号をメモしておいてください。
更新プログラムを選択すると「アンインストール」と表示されるのでクリックしてアンインストールしてください。
再発させないための対処方法
現状、Microsoftはこの更新プログラムの問題を、問題とは認識していないため配信を停止していません。
そのため、次に更新プログラムの確認が行われるとまたインストールされてしまいます。
そして問題が再発することとなります。
対処方法としては問題の更新プログラムをブロックします。
まず、こちらにアクセスして「自動更新を選択する」という部分の「トラブルシューター」というリンクをクリックして「wushowhide.diagcab」をダウンロードしてください。
ダウンロードした「wushowhide.diagcab」をダブルクリックして実行します。
「次へ」をクリックします。
少し待ちます。
「Hide updates」をクリックします。
ブロックする更新プログラムにチェックを入れます。
ブロックする更新プログラムはインストールされているMicrosoft Office Accessデータベースエンジンランタイムによって変わりますのでメモしておいたKB番号と同じか確認してください。
チェックを入れたら「次へ」をクリックします。
待ちます。
「解決済み」と「緑のチェック」が表示されていることを確認してください。ネットワークに接続されていないと「赤の(×)」が表示されます。
「閉じる」をクリックして終了します。
Windows Updateで「更新プログラムのチェック」をクリックしても再インストールされなければブロックされています。
まとめ
データベースという業務に直結するバグを発生させるとは、やはりMicrosoftはまだ懲りていないようです。