古いデバイスをどんどん切り捨てているWindows 10ですが、今度はNASを切り捨てました。
NASにアクセスできない
Windows 10 Spring Creators Updateがもうすぐリリースされるとのことで、Build 17133でいろいろ試していました。
キャプチャーした画像をNASにコピーしようとしたところ、NASが見えません。
ローカルセキュリティポリシーなども確認したのですが、問題はありませんでした。
ネットで調べてみると、NASにアクセスするためには、
- Computer Browser
- Workstation
この2つのサービスが動いていることが前提とのことです。
サービスで確認してみると「Computer Browser」サービス自体がありませんでした。
Windowsの機能
サービスが無いということは、必要な機能がインストールされていない可能性があります。
普段は使うことは無いのですが、Windows 10では特定の機能がオプションとなっており、必要な場合は「Windowsの機能」からインストールする必要があります。
この画面は、Windows 10 バージョン1709のものですが「SMB 1.0/CIFS」関係が有効になっています。
ところが、Windows 10 バージョン1803 ビルド17133では、このように「SMB 1.0/CIFS」関係が無効になっています。これではNASにアクセスはできません。
Windows 10 バージョン1803でNASを使えるようにする
必要な機能が無効化されているので有効化します。
「コントロールパネル」の「プログラム」をクリックします。
「プログラムと機能」の「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」の左の[+]をクリックして展開し、「SMB 1.0/CIFS クライアント」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
あとは、インストールが完了するのを待って、指示に従いパソコンを再起動すればNASにアクセスできるようになります。
何故、切り捨てたか
最近は、従来から普通に使われているプロトコルにセキュリティ問題が頻繁に見つかっています。
Windowsのファイル共有で使われるSMBにも見つかっていますが、昔から使われているためアップデートされない古いNAS製品がたくさんあります。
ユーザーはセキュリティの問題があることも知らず使い続けているため、Windows側で切り捨てたと思われます。
SMBには1.0、2.0、2.1、3.0、3.0.2、3.1.1などがありますが、2.0以上ならここで説明した操作をしなくてもアクセスできます。
しかし、SMB 2.0以上を使っているNAS製品は少ないと思われます。
まとめ
完全に切り捨てたわけではありませんが普通の人は使わない操作ですので、NASメーカーのサポートは混乱することが予想されます。
とりあえず、ここで説明した操作でアクセスできるようになりますので、慌てて前のバージョンのWindows 10に戻さないようにしてください。