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「Windows 10 更新アシスタント」に潜む第2の危険性

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いろいろな対処方法で、どうにか「Windows 10 更新アシスタント」を封じ込めたと安心していたのですが、どうも爆弾を埋め込まれたようです。

「Windows 10 更新アシスタント」の実体

「Windows 10 更新アシスタント」の実体は、

  • C:\Windows\UpdateAssistant
  • C:\Windows\UpdateAssistantV2

だと思っていました。

しかし、実体は別のところにあり、そこからハードリンク(ファイルは別でも、ディスク上は同じ場所を指定しているファイル)されているそうです。

これをタスクで起動しているので、タスクを削除し、見えているハードリンクを削除することで、通常使用では問題は発生しなくなります。

 

「Windows 10 更新アシスタント」が爆弾と化す可能性

「Windows 10 更新アシスタント」の本当の実体は、64ビット版では、

  • C:\Windows\WinSxS\amd64_microsoft-windows-oobe-gwe_31bf3856ad364e35_10.0.15063.994_none_97dcb848d9b226f1

32ビット版では、

  • C:\Windows\WinSxS\x86_microsoft-windows-oobe-gwe_31bf3856ad364e35_10.0.15063.994_none_3bbe1cc52154b5bb

にあります。

Windows 10 バージョン1709にはありません。

フォルダー名に含まれるOOBEとはOut of Box Experienceの略で、Windows 10の初期セットアップで動作するプログラムです。

初期セットアップは、既に稼働しているWindows 10では使われることはありません。しかし、Windows 10には初期状態に戻す機能があります。

「設定」アプリの「更新とセキュリティ」「回復」にある「このPCを初期状態に戻す」がその機能です。

Windows10-Update-Assistant-Bomb-01

パソコンを使っていて不安定になった場合に、Windows 10をクリーンインストールした直後の状態に戻すものです。ユーザーデータは残りますがアプリは再インストールが必要です。

そして初期状態ですので、初期セットアップが動き出します。この時にOOBEとして組み込まれている「Windows 10 更新アシスタント」が動作するということです。

したがって、「このPCを初期状態に戻す」を使うと、戻す過程で「Windows 10 更新アシスタント」が動作して、Windows 10 バージョン1709にアップデートされてしまいます。

 

削除は不可能

「Windows\WinSxS」の下のファイルは、TrustedInstallerの管理下にあり通常の方法ででは削除できません。

 

そのため、「このPCを初期状態に戻す」は使用禁止です。

使用しても元の状態には戻りません。

 

まとめ

何のための「このPCを初期状態に戻す」なのか分からなくなってしまいました。

そこまでして、アップデートさせる必要が本当にあるのでしょうか。

 

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