Windows 10 バージョン1607からMicrosoftアカウントに登録したライセンス認証情報を使って機器構成を変更したパソコンも比較的簡単にライセンス認証を行えるようになりました。
しかし、その代償として電話による認証が不可能になったようです。
Windows 10 バージョン1607での新しいライセンス認証の仕組み
Windows 10 バージョン1607ではライセンス認証情報をMicrosoftアカウントに保存し、トラブルシューティングツールを使って認証できないパソコンを以前に認証したパソコンに紐付けることでライセンス認証を完了させる仕組みを組み込みました。
詳細な手順は、こちらのサイトを参照してください。
- ライセンス認証のトラブルシューティング ツールを使用する(Microsoft)
代償として電話認証が不可能に
7月末に駆け込みで無償アップグレードでWindows 10にアップグレードした仕事用のパソコンが最近どうも様子がおかしくなり、何もしなくてもいきなり電源が落ちて再起動してしまうようになりました。仕方ないので修理して戻ってきたパソコンを立ち上げると案の定、ライセンス認証ができていません。
仕事用なので、いろいろな情報をクラウドに上げてしまうMicrosoftアカウントは使えませんから新しいライセンス認証の仕組みは使えません。
再度プロダクトキーを入力してライセンス認証を行ってもエラー0x803fa071となるので、こちらで調べると電話認証の手順を説明しています。
- Windows のライセンス認証エラーに関するヘルプ(Microsoft)
ならばライセンス上は問題無いのですから電話認証すればよいと、[Windows]+[R]で「ファイル名を指定して実行」を起動し、「slui 4」と入力してみたのですが、ウィンドウが表示されません。
再度ヘルプページを見てサポートに連絡したのですが、教えてくれることは同じ電話認証の方法でした。技術的問題が発生しているとのことで別の窓口に問い合わせし直す必要があるのですが、サポート時間を過ぎてしまい時間切れとなりました。
試しに今まで「slui 4」が動作していたWindows 10 バージョン1607の別のパソコンで試してみましたが、やはりウィンドウが表示されません。
「slui」はパラメーターで動作が変わるのですが、試したところWindows 10 バージョン1607で動作するのは「slui 3」だけでした。これは新しいプロダクトキーを入力する画面で、「設定」アプリから起動されるものと同じです。
まとめ
サポートでもまだ問題を把握していないようなので、急いで認証する必要がある場合は、Windows 10 バージョン1511をインストールして「slui 4」で電話認証した後、Windows 10 バージョン1607に更新するかクリーンインストールした方がよいでしょう。
この問題は突き詰めて解決すべきなのですが、私も時間が無いので手持ちのWindows 7 Professionalのライセンスキーで認証してしまいました。何故かまだ認証できています。
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